私、ワインが大好きで、これまでに安いのから高いのまで、各国の種々のワインを飲んできたけれど、未だ無知でワイン選びってのが出来ない。てか、名前を覚える気も、葡萄の特長を知る気が全くないので、いつまでも無知のままです。(笑)


ワインの薀蓄を傾ける人っているじゃない。私、ああいう人苦手で、あんな風になりたくないって抵抗し、ワインの勉強をしないのです。(笑)そうそう、ああいう薀蓄たれに限って、1本500円くらいのワインを黙って飲まされると、旨いっ!て絶賛したりするんだよね。(爆)


うちはだから家飲み用もレストランででも、ワイン選びは旦那の役目。その旦那が一昨日、以前に買ったブランドの違う種類の葡萄の赤ワインを買って来た。しかし、アルコールを含み色さえ付いていたらなんでも飲む私ですら、それは飲めなかった!めちゃ不味!


旦那は捨てろって言ったけれど、ボトルの半分以上残っているワインを、私はシンクに流すことが出来なかった。そこでそのワインを昨日は料理に使うことにしました。


牛肉の味噌ワイン煮

和・美・Savvy Cooking

最近、私は1週間か10日に1回しか、食料調達にスーパーに行かないことにしています。行く前に1週間~10日の献立計画を立て、それらに必要なものを必要な分だけ買い、次回のショッピングデーには、冷蔵庫の中は完全空状態にするようにしているのです。


以前はほぼ毎日、暇つぶしにふらっと入っていたスーパー。でも、そうすると、あれが足りなくなってきていた...これももう殆ど終わり...で、目に付いた商品をついつい、今すぐ使う予定もないのに買ってしまうのです。


この1週間か10日に1回のショッピング法に買えてから、先月は私が日本に帰国したにも拘わらず、家計はいつもの月より黒字!これまで私はどんだけ毎日無駄遣いをしてたんやっ!と、主婦として情けのうなりました。(滝汗)


まぁ、種を明かすと、私が浪費をストップしたからだけではなく、旦那がタバコを止めたこと、夫婦してアルコールの量をぐっと減らしたことも所以しているのですが...


しかし、今週はこのショッピング計画を断念し、今すぐにでもスーパーに行きたいほど、かなりキツイ状態!諸事情で料理をする材料に欠けているのです。あるものをちびちびと削るようにして毎日晩ご飯を作っています。(涙)


私のショッピング計画が大幅に狂ってしまった原因は、週末に焼いたローストダックの残り肉で考えていたリメイク案が、予想外に肉が残らず没になってしまったことと、料理に使うつもりで買っていた野菜やヨーグルトを、旦那に食べられてしまったから。(苦笑)


おまけに、2週間前に近所の通称・腐った屋スーパーで買った袋入りのじゃがいもは、さすがは腐った屋の商品で、どれも半分は傷だらけで、切り取って処分しないと使えない有様。(怒)なもんで、予定以上に芋を消費しました!


週末まであとまだ数日あるのに、野菜などが欠乏している為、冷凍してある肉や魚があっても使い道がない!


でも、ここで挫けず、絶対に週末まで、私はスーパーには行かないつもり。キリッ!


私は金銭感覚も計画性も全くない阿呆な主婦だけど、向きになると誰にも負けない頑固者でもある。(笑)今月は先月よりもっと家計を大幅に黒字にしたいので、ない知恵絞って晩飯作りを頑張るワン。


しかし、昨日はこのキツイ状況下に、赤ワインを料理に使うという条件が加わったでしょう。マジ、献立を考えるのに困りました。(汗)


幸い、シャロットは必ず10個くらい常備してあるし、あるはずのない人参が1本、野菜の貯蔵庫から出てきてくれた!ドキドキそれらを肉と一緒にワインで煮ることにしました。冷凍グリーンピースはエゲレス人家庭では必要不可欠。常時2袋くらいは保存してあります!(笑)


牛肉のワイン煮はマッシュポテトで食べたい。しかし肝心の芋が欠乏している為その案は無理。ショートパスタもないし、ご飯で食べることにしました。


ご飯なら少しオリエンタルな風味のワイン煮にしようと思い、醤油麹かコチュジャンのどちらかを使うことを思案した結果...赤味噌を加えることにしました!


味噌とワインの組み合わせもちょい不安だったけれど、この前残ったハンバーグを土手煮風 にした時に、ワインと一緒に煮込んでもいけそうというかすかな自信はあったのね。使ったことがない醤油麹やコチュジャンより無難な気がした。(笑)


思った通り、今回もまるでデミグラスソースの缶を加えて作ったビーフシチューのような味になりビックリ!しかも、味噌のアミノ酸が肉のイノシン酸と合わさると旨味が増すので、デミ缶を使うより、一層コクがあって美味しいです。


<材料 3人分>

(ブーケガルニ)
葱の青いところ...1本分(またはセロリ1本か、葱、セロリ共に使う)
パセリ...2~3本
タイム...2~3本
ローレル...1葉

オリーブオイル...適宜
シチュー用牛肉...500g
シャロット...大3個(もしくはペコロスを一人3~4個ずつか、たまねぎ大1個をスライスしたもの)
にんにく、スライス...2~3かけ
人参、皮を剥き乱切り...1本
小麦粉...大さじ1強
赤ワイン...300ml
ビーフストック、顆粒または固形ビーフストックの素を湯で溶いたもの...240ml
トマトペースト...大さじ1
赤味噌...大さじ1
塩ブラックペッパー...適宜
砂糖...小さじ1/2~1(オプショナル)
冷凍グリーンピース...1カップ程度

*トマトペーストと味噌の量は適当に変えてくださいませ。但し、私の分量以上を加えると反対にコクが強すぎて美味しくないと思います。各大さじ1でも、デミ缶を使って作るシチューほどのコクがあります。サラッとしたのがお好みであれば、どちらも小さじ2程度に抑える方が良いでしょう。

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<作り方>

1.ブーケガルニを作る。葱またはセロリの内側にパセリ、タイム、ローレルを挟み、タコ糸で2箇所ほどしっかりと縛る。

2.フライパンに少量のオリーブオイルを熱し肉の全面にしっかり焼き目をつける。(肉に脂肪が多い場合は、焦げ付かない加工がされたフライパン利用であれば、オイルを引かずに炒めると良いでしょう。)一旦ペーパーを敷いた皿の上に取り出す。

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3.オーブン調理可能な鍋(ルクルーセなど)にオリーブオイルを引き、シャットを数分炒める。油が全体にコーティングされ、ところどころに焼き目がついたら、にんにくと人参を加え、更に2分程度炒める。

4.2で焼き目をつけ余分な脂肪をペーパーに吸い取らせた肉と小麦粉を加える。木べらでよく混ぜ合わせ、粉が満遍なく全体に行き渡るようにする。

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5.4にワインとストックを加え、木べらでよく混ぜ合わせ粉のだまが残らない様にしながら煮立てる。

6.5にトマトペーストと味噌を加える。更に木べらで混ぜ合わせて、ペーストと味噌を完全に溶かす。

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7.塩、ブラックペッパーで軽く味を調え、ブーケガルニを浮かべ蓋をして、180度で予熱を済ませたオーブンで1時間半~1時間40分煮込む。(コンロの上で調理する場合は、極力弱火で煮込んでくださいまし。)

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ブーケガルニに使っている葱は、正確にはリークと言う西洋葱。
かなり前に白い部分のみ料理に使い、青いところを捨てるのがもったいなくて
ラップに包んで冷蔵庫の野菜室に保存してあったのです。
いつもはブーケガルニはセロリを使うのに、それも旦那に食べられてなかったので、
昨日はこのリークの青い部分を残しておいたことを、本当、感謝しました!


8.調理の終わり20分くらいになったら一旦オーブンから鍋を取り出し、味見をし、必要に応じ塩、ブラックペッパーを追加する。この時、味噌の塩分とトマトの酸味が際立っていたら、砂糖を少量加えてまろやかにする。

9.グリーンピースを加え、再びオーブンに戻し、残りの20分を調理する。

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私、赤ワインだけで煮込んだ料理ってあまり好きじゃないのです。出来上がりの色がワインレッドなら良いのだけど、濁ったピンク色になるのが、どうも食欲を失せさせるからです。


でも、ワインと共にストック、トマトペースト、それに赤味噌を加えて煮ると、ワインだけで煮たときの色とは似ても似つかない、見るからにコクのある煮込みになってオーブンから出てまいりました。これです!

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ほのかに漂う味噌の香り。でも、味見すると、それはまるで缶入りデミグラスソースを加えて煮込んだ様。旨味は絶対にデミグラスソースを使うよりも、倍も3倍も深いです!


旦那がどうコメントするか知らん...味噌を使ったって分かってしまうか知らん...


そんなことを考えながら、炊きたてのご飯にバター、パセリのみじん切り、ブラックペッパーを和えた、パセリライスと共にお皿に盛り、食卓にサーブいたしました。

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欧米人には珍しく舌の肥えた旦那に、味噌を加えていることが分からなかったワン!(驚)


兎に角旨いの!


ほんの少しだけ加えた味噌なのに、驚くほどデンスな深みのある煮込みに出来上がっていました。ハヤシライスのようでもあり、ビーフシチューのようでもある。

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でも、本人の私は、“和風ブフ・ブルギニョン”なイメージで作ったので、スプーンではなく、ナイフとフォークをそろえています。(笑)


さて、本日もまた、晩ご飯の支度をそろそろ始めないといけない時間になってきました。今日は残り物ばかりで甘いものも作ったのね。食後のデザート!


美味しかったら明日はこの食後のデザートをご紹介したいと思います。出来上がりの見た目は、めっさ旨そうなんだけど、どうかしらん...?