一時日本で流行った牛すじカレー、今でも人気があるのか知らん...?私は牛すじ大好きで、たまには牛すじでカレーを作ることもあるけれど、シチューやおでんに使うほど、カレーに使うことに関心がない。


カレーに含まれる香辛料が、せっかくの牛すじの風味を台無しにしてしまうのに、使う必要性がよぉ分からんのよ!牛すじも最近は精肉より高かったりするから、料理に使うなら、その風味が120%生かされる使い方をしたいって言うのが私の考え。


でも、昨日は久しぶりに牛すじでカレーを作りましたワン。


すじと言っても、態々お金を出して買ったものではなく、肉にくっついて来た不要な部分。それを使って、いつもの調理法を変えて作ってみたら、めっさ美味しいカレーが出来上がりました。


牛すじカレー with インディアンスタイルミンティーローストポテト

和・美・Savvy Cooking

ロンドンでOLをしていた頃、私は毎日手弁当で出勤していました。ロンドンって物価がすごく高いのね。外人さん達は東京が世界で一番物価が高いと愚痴るけれど、私はロンドンに帰る度、世界で一番物価が高いのはここや!って痛感します。(笑)


お昼にサンドイッチ、クリスプス(ポテトチップス)の小袋、りんご1つにジュースでも買うと、千円くらいどーんと使ってしまうからね。200円も出せば弁当が買える日本とは、大違いよ!


私が毎日持参していたお弁当ってのは、お料理ブロガーの皆様が、わっぱに色とりどりのおかずをつめているような美しいお弁当ではありません。週末に大量に作ったものの残りを冷蔵、冷凍しておき、月曜から金曜に分けて持って行ってたお弁当です。


カレーの日も、もちありました!しかしカレーのお弁当では、一度、大きな失敗を経験したことがあります。


マッシュポテトのように繊維を潰してしまうじゃがいもは冷凍しても問題ないけれど、カレーの中に入っているような塊のものは、冷凍するとサクサクになっちゃうってことを、私、知らなんだのよね。(苦笑)


冷凍したカレーを前夜から解凍し、お昼にオフィスのキッチンでチンして食べようとしたら、じゃがいもがサクサクで全然美味しくなかった!以降はお弁当の為に、じゃがいもはカレーには入れなくなりました。好きじゃないからノープロブレムなんだけどね。(笑)


我家は二人家族だけど、日本風なカレーを作る時は、12皿用の大箱入りルーでも足りないほど、一度に大量のカレーを煮込みます。そして日本人の私以上にカレーライス大好きな芋大国の芋王子の為に、じゃがいももしこたま投入します。


と言うことは、たくさん作ったカレーは数日の内に食べてしまわないと、冷凍保存が出来ないってことです。旦那は毎日でもオーケーみたいだけど、私は2日連荘がやっとこさ。好きだけど、3日も4日もカレー漬けってのはお断り。


そこで今回は冷凍できるようにじゃがいもの調理法を考察してみました。(笑)マッシュして、ニョッキのような団子を入れたろかいな...とかも考えたけど、それも面倒。


なら別途簡単に調理して、カレーにトッピングしようと思いついたのが、本日のレシピです。


牛すじに関しては、今週初めに食べたすき焼きに使った、コストコで買ったカルビのすじと脂肪を使っています。1.8kgほど入ったパックだっただけど、すき焼きや焼肉で柔らかく食べるために惜しみなくすじや脂肪を取ったら、なんと、530gもあったわ!(驚)

和・美・Savvy Cooking

これをカレーを作る前夜から下準備しておきます。まず沸騰している湯に入れて4~5分、赤身がなくなるまでボイルします。トングなどで揺すりながら、湯の中で肉を洗うようにすると良いです。


ざるに空け、すじは流水で綺麗に洗い、大きな塊は適当な大きさに切ります。(但し長時間煮込むと縮むので、大きいかな...と思うようなサイズの方がベター)鍋の汚れも洗剤で綺麗に洗い流します。


すじを鍋に入れて酒100mlを加え、3リットルくらいのたっぷりの水を張って火にかけます。煮立ってきたら火を弱めて蓋をし、1時間から1時間半、ことことと柔らかくなるまでボイルします。

和・美・Savvy Cooking

すじもやっぱり部位がありますから、アキレス腱などはもっと時間をかけないと柔らかくならないし、私の使ったショートリブにくっついたすじなどは、30分もボイルしたら柔らかくなります。


柔らかくなったすじは引き上げ、ボイルしたストックは1回目のペーパー漉しをします。ストックは冷めたら冷蔵庫に入れて冷やしておくとよいですな。


翌日、冷やしておいたストックの表面には脂が浮いているので、ここで2回目のペーパー漉しをし、完全に余分な脂肪を取り除いてしまいます。


ここからはいつものカレーとほぼ同様に作れば良いのですが、今回はちーと違う調理法を試みてみました。


今回のカレーの具は、たまねぎ、人参、それに冷凍してあったバターナッツカボチャです。

和・美・Savvy Cooking

まずはバターでたっぷりのにんにくと唐辛子を炒め、次にたまねぎ、人参の順に炒めてゆきます。鍋の底に焦げ目が付くくらいまでしっかり炒めたら、すじのストックを少量入れ、この焦げ目を木べらでこそげ取るようにします。

和・美・Savvy Cooking

もうこの時点で、鍋の中のストックをちょい味見してみると、肉と野菜の甘味がたっぷりだからね。(笑)


すじ、トマト缶、すじのストック(2リットルくらい入れたと思う!)、りんごの摩り下ろしたもの1個分を加え、ブーケガルニを浮かせて煮立たせます。そして煮立ったら、蓋をし、140度で予熱を済ませたオーブンに投入!

和・美・Savvy Cooking

コンロの上で調理するのと違い、低温オーブンやスロークッカーだと、四方から火が加わるでしょう。ますます美味しく牛すじカレーが煮込めます。このまま3時間じっくりとオーブン調理します。


そして残りの1時間になったら一度取り出し、バターナッツカボチャを加えます。再びオーブンに戻し、残りの1時間を調理。

和・美・Savvy Cooking

カレーの煮込みの仕上げをしている間に、インディアンスタイルなローストポテトを作ります。


じゃがいもは皮を剥いて2cm角ほどに切り、流水で綺麗にでんぷん分を洗い流してから、鍋に水と共に入れ火にかけます。沸騰したら即ざるに空け、しっかり水切りをしてから再び鍋に戻します。


じゃがいもの入った鍋にオリーブオイル大さじ1~1.5と、細かく刻んだかなりたっぷりのミントの葉(プラスチックのケース1個分位)、塩、ブラックペッパー、それに小さじ1/4のガラムマサラを加えます。

和・美・Savvy Cooking

スプーンでよく混ぜ合わせ、オーブントレーに移し、カレーの入っているオーブンの中に一緒に入れちゃいませう。


カレーは3時間経ったらオーブンから取り出しルーを入れます。この時オーブンの温度を200度に上げ、じゃがいもをカリッとローストしてくださいまし。


ルーが溶けたらカレーを弱火にかけて、とろみがついたら火を止める直前に、こちらもガラムマサラを小さじ1/4ほど加えて全体に混ぜ合わせます。このガラムマサラを加えることで、見違える味のカレーが出来上がります!

和・美・Savvy Cooking

ご飯を皿にもり、たっぷりカレーをかけて、カリカリに焼いたローストポテトをトッピング。旦那も私もカレーにはブルドッグのとんかつソースをかけて食べるのがお好み。なのに...これにもコーンシロップが含まれていることを夕べ知り、ショックで私はかけれなかった!(苦笑)

和・美・Savvy Cooking

低温長時間調理したすじは、トロトロ!大きいのはまだ姿を残してはいるけれど、殆どは解けちゃっています。すじの風味ってのは、う~~ん、多少はね...でも、やっぱ私はおでんなどで味わいたいと思う!しかし、食感は100%味わえましたよん!


カレーの味は今回初めて加えてみたガラムマサラのおかげで、めっさ旨かった!そして旦那に大うけだったのが、トッピングしたローストポテト。まずこれを1つ、カレーに混ぜ込まず食べた旦那は、カレーは要らんからこれだけで良い!って言うほど喜んだ。(笑)

和・美・Savvy Cooking

この残ったカレーで、旦那の大好きなカレーパンを作ってあげようと思い、夕べ色々アイデアを練り、その結果、“揚げてないのに揚げたみたいな焼きカレーパン”ってのを思いついたの。


で、今朝それを試作して見たのよ。人生で初のカレーパン作りに挑戦。でもね...どえらいもんがでけた!パンがパンクして、カレーがみな顔をだしとります。(滝汗)

和・美・Savvy Cooking

でもこれ、マジ、画期的なアイデアだったし、芳ばしくてめっさ旨いの!悔しいから、カレーが残っている内に、もう一回形成の仕方を変えて作ってみるかも知れない。