先週金曜日、早朝からスーパーに豚肉を買いに行き、その前日から無性に食べたかった酢豚を作りましたワン!
でも、私の作る酢豚は、日本の皆様がお作りなる様な彩り良いオサレな酢豚ではないんです。もっと安っぽくって粗末な、私が昔住んでいたロンドンの泥臭い下町の、しかも場末の、小汚い中華お持ち帰り店の酢豚風酢豚なんです!(笑)
そのチープな酢豚を、今回はちーとだけゴージャスにし、ノッティングヒル辺りのお持ち帰り店レベルにまでアップグレードしました。(笑)あっ、でもね、ノッティングヒルってとこも、つい二昔前くらいまでは、“ヒュージ”グラントの映画とは全然違う泥臭い地域だったのよ!
スイート & サワーポーク on スペシャルエッグフライドライス
私、おうち中華をブログにアップする度申しておりますが、日本の中華大衆食堂の料理はどれも大好きなんですが、海外の中華ってのは全然受け付けないのです!私が海外で、ここの中華は私でも食べれると言う店は、ロンドンに1軒とメルボルンに1軒しかありません。
八角の匂いが兎に角苦手で、ほのかに漂っても敏感に察知してしまう私は、それが気にならない日本の中華大衆食堂は全然オーケーだけど、本格的で、実はそれの方が中華の醍醐味なんだと言われても、海外の中華は絶対に食べれません!
そして私はまた、店の風貌からして誰が見ても、ここの厨房はめっさ汚い!と容易に想像できる飲食店の料理は絶対口に出来ない人。病的にハイジーニックで綺麗好きなのです。
しかし、海外の中華が嫌いでハイジーニックで綺麗好きの私が、これだけは別格と言う中華の一品が、小汚い中華お持ち帰り店の、卵チャーハンの上にぶっかけた酢豚なのです。(笑)
酢豚は英語ではスイート&サワーポークと呼び、卵チャーハンはエッグフライドライスと呼びます。
お持ち帰り店と言うのは、日本のほかほか弁当とか小僧寿しに同じ。店内に2つ3つテーブルを置き、そこで食べれる様にした店もあるけれど、大概の店はお持ち帰りのみ。
ちなみにアメリカではそういう店で料理を買って持ち帰ることをテイクアウトと呼び、エゲレスではテイクアウェイと呼びます。
スイート&サワーポーク on エッグフライドライスは、27年前、私が初めてエゲレスのテイクアウェイを経験した時に食べた料理でした。
海外の中華で、しかも小汚いお持ち帰り店で買うものでも、この料理だけは別格と言う理由は、私の若かりし頃の思い出を一杯含んでいるからだけでなく、初めて食べたその時、テイクアウェイの酢豚の作り方に衝撃を受けたことも大きな理由なのです。
注文した料理は冷めないように発泡スチロールの入れ物に、ご飯、酢豚、酢豚の甘酸っぱいソースと、それぞれ個別に詰めて手渡されました。寮に戻り、それぞれの入れ物の蓋を開けてビックリしました。
酢豚にはたまねぎも、ピーマンも、人参も、椎茸も、筍も、野菜はなんも入っていなかった!(驚)フリッター風に揚げた豚に、甘酸っぱいソースをかけて食べるだけの酢豚だったのです。
当時の私は肉、肉、肉の肉党で、野菜は大嫌いっつう偏食娘。嫌いなものが入っていなかったのが嬉しかったてのもあるけれど、私は野菜を美味しく食べれこの歳になっても、酢豚に入っている野菜は、たまねぎ以外旨いと思ったことがないのね。
余分なものを省いた豚だけの酢豚を、パラパラに炒めた卵チャーハンにかけて食べたあの時の料理、感動的な旨さでした。
我家でも、白いご飯のおかずに皿に別盛りで酢豚を作る時は、彩りだけの目的でピーマンや人参などを入れることもありますが、大概は今回の様に、旦那も好きなエゲレスの小汚いテイクアウェイ風酢豚を作り、卵チャーハンにかけて食べます。
酢豚はいつもと同じ作り方ですが、今回は卵チャーハンの作り方をちょっと変え、ゴージャスにしてみました。(笑)
みなチャーハンって言うと普通冷ご飯を使いますが、私は炊きたてのご飯か、冷ご飯なら一度レンジで温め直して使います。いつもはそのご飯にマヨネーズを少し加えて混ぜ混ぜして置くのですが、今回はマヨネーズは使いませんでした。
まず、ごま油で溶き卵をさっと半熟に炒め皿に取り出します。同じフライパンにもう少しごま油を足し、にんにく、たまねぎのみじん切り(私はシャロットを使用)、刻み葱を炒め、ご飯を加える前に、丸鶏ガラスープの素を加えてよく混ぜ野菜に絡ませました。
こうすると、溶けたガラスープの素のエキスががフライパンの底にこびり付くでしょう。したらご飯を加えて炒めだすと、中華の厨房の炎ボーボーのコンロで炒めたみたいに、ご飯に焦げ目がつき始めます。
ご飯をほぐしながら卵も戻し、塩と白こしょう、それに味の素で味を調え、最後にフライパンの底に醤油をぽとぽとと数滴落とし、芳ばしい香りが立ち出したら、それをご飯に絡めて出来上がり。
でも、ここで食べたらダメなのっす!(キリッ)
私、今回ふと、昔よくエゲレス時代にやっていた調理法を思い出しました。私の元彼って人が中華が好きで、よく作らされていたんですが、2、3品の料理を作る上に卵チャーハンまでリクエストするから、先にチャーハンを作り炊飯器に入れて保温してたんです。
こうするとご飯に残っている余分な水分が保温中にとび、素人が家庭用コンロで炒めたチャーハンを作り立てに即食べるより、パサッとなって案外美味しいんですよ。
こうしてご飯を先に作っておいてから、酢豚作りに取り掛かりました。
酢豚の衣はちーと固めです。こんなに固くて大丈夫...?で水を加えたくなりますが、この固い衣で美味しく豚が揚がります!
油は処分にも困る体のことを考えても、うちでは揚げ焼きが基本です。フライパンに5~6cmに厚く引いた油で、全体にこんがりと揚げ焼きします。
揚がったのがこちら。一度にたくさん揚げようとすると美味しく揚がらないので、せっかな性格ちだから、本当は全部一度に揚げてしまいたいところを、ぐっと我慢して2回に分けて揚げました。
ではいよいよ酢豚作り!豚の他にはたまねぎとパイナップルのみ。パイナップルも本当はジュースを使い、身はどうでもいいんだけれど、旦那のリクエストで入れることにしました。
今回は肉がいつものレシピよりちょっと多かったのね。(汗)その分ソースの量も増やしたのだけど、反対にフライパンは手近にあった小さいのを使ったら、混ぜるのも混ぜられんほど、溢れんばかりの酢豚!(爆)
炊飯器で保温した卵チャーハンは、いい感じにパサついています。それを皿に盛り、上からたっぷり酢豚をかけます。“ノッティングヒル辺りのテイクアウェイ”がテーマなので、パセリのみじん切りなんかを飾っちゃったりしました。(爆)
この日は中華風のコーンスープも作りました。洋風とどこが違うねん?って聞かれると、顆粒のチキンストックを洋風ではなく中華風の素にし、胡椒を黒でなく白にして、パクチをトッピングしたただけのことです。私の料理は常にこの程度のこじつけに基づいとります。(笑)
去年の秋に映画祭のお料理コンテストでグランプリを受賞し、その賞品にいただいたストウブの小さくて可愛い鍋でスープを作ってみました。
私的にはルクルーセよりストウブの方が火の回りもよく、蓋が更にしっかりしているようで好きかも...。たまねぎって飴色に色づくまでかなり時間を要するけれど、ストウブで炒めたら結構早く色づきだし、ハッピーだったワン。
でも旦那にそれを言うと、また高い鍋を買わされると思ったのか、ルクルーセといっしょや、いっしょやと、盛んに私の感想を否定していたけれど。(笑)
久しぶりに食べる懐かしいエゲレスの味!私の大好きなスイート&サワーポーク on エッグフライドライス。
酢豚の中のピーマンや人参、椎茸や筍がお好きな方も、是非一度、この豚とたまねぎ+パイナップル(オプショナル)のみの酢豚を作って見てくださいませ。
そしてその酢豚を卵チャーハンにかけて食べてみて。異国・エゲレスの下町の庶民達は、こういうもんを食べてんだってのが分かっていただけますぅ。
但し、私の酢豚のソースは甘さをぐっと抑えています。小汚い中華お持ち帰り店の酢豚のソースは、もっと激甘よん!(笑)
でも、私の作る酢豚は、日本の皆様がお作りなる様な彩り良いオサレな酢豚ではないんです。もっと安っぽくって粗末な、私が昔住んでいたロンドンの泥臭い下町の、しかも場末の、小汚い中華お持ち帰り店の酢豚風酢豚なんです!(笑)
そのチープな酢豚を、今回はちーとだけゴージャスにし、ノッティングヒル辺りのお持ち帰り店レベルにまでアップグレードしました。(笑)あっ、でもね、ノッティングヒルってとこも、つい二昔前くらいまでは、“ヒュージ”グラントの映画とは全然違う泥臭い地域だったのよ!
スイート & サワーポーク on スペシャルエッグフライドライス
私、おうち中華をブログにアップする度申しておりますが、日本の中華大衆食堂の料理はどれも大好きなんですが、海外の中華ってのは全然受け付けないのです!私が海外で、ここの中華は私でも食べれると言う店は、ロンドンに1軒とメルボルンに1軒しかありません。
八角の匂いが兎に角苦手で、ほのかに漂っても敏感に察知してしまう私は、それが気にならない日本の中華大衆食堂は全然オーケーだけど、本格的で、実はそれの方が中華の醍醐味なんだと言われても、海外の中華は絶対に食べれません!
そして私はまた、店の風貌からして誰が見ても、ここの厨房はめっさ汚い!と容易に想像できる飲食店の料理は絶対口に出来ない人。病的にハイジーニックで綺麗好きなのです。
しかし、海外の中華が嫌いでハイジーニックで綺麗好きの私が、これだけは別格と言う中華の一品が、小汚い中華お持ち帰り店の、卵チャーハンの上にぶっかけた酢豚なのです。(笑)
酢豚は英語ではスイート&サワーポークと呼び、卵チャーハンはエッグフライドライスと呼びます。
お持ち帰り店と言うのは、日本のほかほか弁当とか小僧寿しに同じ。店内に2つ3つテーブルを置き、そこで食べれる様にした店もあるけれど、大概の店はお持ち帰りのみ。
ちなみにアメリカではそういう店で料理を買って持ち帰ることをテイクアウトと呼び、エゲレスではテイクアウェイと呼びます。
スイート&サワーポーク on エッグフライドライスは、27年前、私が初めてエゲレスのテイクアウェイを経験した時に食べた料理でした。
海外の中華で、しかも小汚いお持ち帰り店で買うものでも、この料理だけは別格と言う理由は、私の若かりし頃の思い出を一杯含んでいるからだけでなく、初めて食べたその時、テイクアウェイの酢豚の作り方に衝撃を受けたことも大きな理由なのです。
注文した料理は冷めないように発泡スチロールの入れ物に、ご飯、酢豚、酢豚の甘酸っぱいソースと、それぞれ個別に詰めて手渡されました。寮に戻り、それぞれの入れ物の蓋を開けてビックリしました。
酢豚にはたまねぎも、ピーマンも、人参も、椎茸も、筍も、野菜はなんも入っていなかった!(驚)フリッター風に揚げた豚に、甘酸っぱいソースをかけて食べるだけの酢豚だったのです。
当時の私は肉、肉、肉の肉党で、野菜は大嫌いっつう偏食娘。嫌いなものが入っていなかったのが嬉しかったてのもあるけれど、私は野菜を美味しく食べれこの歳になっても、酢豚に入っている野菜は、たまねぎ以外旨いと思ったことがないのね。
余分なものを省いた豚だけの酢豚を、パラパラに炒めた卵チャーハンにかけて食べたあの時の料理、感動的な旨さでした。
我家でも、白いご飯のおかずに皿に別盛りで酢豚を作る時は、彩りだけの目的でピーマンや人参などを入れることもありますが、大概は今回の様に、旦那も好きなエゲレスの小汚いテイクアウェイ風酢豚を作り、卵チャーハンにかけて食べます。
酢豚はいつもと同じ作り方ですが、今回は卵チャーハンの作り方をちょっと変え、ゴージャスにしてみました。(笑)
みなチャーハンって言うと普通冷ご飯を使いますが、私は炊きたてのご飯か、冷ご飯なら一度レンジで温め直して使います。いつもはそのご飯にマヨネーズを少し加えて混ぜ混ぜして置くのですが、今回はマヨネーズは使いませんでした。
まず、ごま油で溶き卵をさっと半熟に炒め皿に取り出します。同じフライパンにもう少しごま油を足し、にんにく、たまねぎのみじん切り(私はシャロットを使用)、刻み葱を炒め、ご飯を加える前に、丸鶏ガラスープの素を加えてよく混ぜ野菜に絡ませました。
こうすると、溶けたガラスープの素のエキスががフライパンの底にこびり付くでしょう。したらご飯を加えて炒めだすと、中華の厨房の炎ボーボーのコンロで炒めたみたいに、ご飯に焦げ目がつき始めます。
ご飯をほぐしながら卵も戻し、塩と白こしょう、それに味の素で味を調え、最後にフライパンの底に醤油をぽとぽとと数滴落とし、芳ばしい香りが立ち出したら、それをご飯に絡めて出来上がり。
でも、ここで食べたらダメなのっす!(キリッ)
私、今回ふと、昔よくエゲレス時代にやっていた調理法を思い出しました。私の元彼って人が中華が好きで、よく作らされていたんですが、2、3品の料理を作る上に卵チャーハンまでリクエストするから、先にチャーハンを作り炊飯器に入れて保温してたんです。
こうするとご飯に残っている余分な水分が保温中にとび、素人が家庭用コンロで炒めたチャーハンを作り立てに即食べるより、パサッとなって案外美味しいんですよ。
こうしてご飯を先に作っておいてから、酢豚作りに取り掛かりました。
酢豚の衣はちーと固めです。こんなに固くて大丈夫...?で水を加えたくなりますが、この固い衣で美味しく豚が揚がります!
油は処分にも困る体のことを考えても、うちでは揚げ焼きが基本です。フライパンに5~6cmに厚く引いた油で、全体にこんがりと揚げ焼きします。
揚がったのがこちら。一度にたくさん揚げようとすると美味しく揚がらないので、せっかな性格ちだから、本当は全部一度に揚げてしまいたいところを、ぐっと我慢して2回に分けて揚げました。
ではいよいよ酢豚作り!豚の他にはたまねぎとパイナップルのみ。パイナップルも本当はジュースを使い、身はどうでもいいんだけれど、旦那のリクエストで入れることにしました。
今回は肉がいつものレシピよりちょっと多かったのね。(汗)その分ソースの量も増やしたのだけど、反対にフライパンは手近にあった小さいのを使ったら、混ぜるのも混ぜられんほど、溢れんばかりの酢豚!(爆)
炊飯器で保温した卵チャーハンは、いい感じにパサついています。それを皿に盛り、上からたっぷり酢豚をかけます。“ノッティングヒル辺りのテイクアウェイ”がテーマなので、パセリのみじん切りなんかを飾っちゃったりしました。(爆)
この日は中華風のコーンスープも作りました。洋風とどこが違うねん?って聞かれると、顆粒のチキンストックを洋風ではなく中華風の素にし、胡椒を黒でなく白にして、パクチをトッピングしたただけのことです。私の料理は常にこの程度のこじつけに基づいとります。(笑)
去年の秋に映画祭のお料理コンテストでグランプリを受賞し、その賞品にいただいたストウブの小さくて可愛い鍋でスープを作ってみました。
私的にはルクルーセよりストウブの方が火の回りもよく、蓋が更にしっかりしているようで好きかも...。たまねぎって飴色に色づくまでかなり時間を要するけれど、ストウブで炒めたら結構早く色づきだし、ハッピーだったワン。
でも旦那にそれを言うと、また高い鍋を買わされると思ったのか、ルクルーセといっしょや、いっしょやと、盛んに私の感想を否定していたけれど。(笑)
久しぶりに食べる懐かしいエゲレスの味!私の大好きなスイート&サワーポーク on エッグフライドライス。
酢豚の中のピーマンや人参、椎茸や筍がお好きな方も、是非一度、この豚とたまねぎ+パイナップル(オプショナル)のみの酢豚を作って見てくださいませ。
そしてその酢豚を卵チャーハンにかけて食べてみて。異国・エゲレスの下町の庶民達は、こういうもんを食べてんだってのが分かっていただけますぅ。
但し、私の酢豚のソースは甘さをぐっと抑えています。小汚い中華お持ち帰り店の酢豚のソースは、もっと激甘よん!(笑)