昨日は何年ぶりかに魚を煮付けました!


生魚と違って焼き魚や煮魚は、私でも、胸焼けせずたくさん食べれて大好き。しかし海外に住んでいると、日系スーパーにでも行かない限り、なかなか和な料理に適したカットの魚に巡り合えず、煮る機会を逸しています。


私、バター臭いもんばっか作っていますが、実は、魚の煮付けには自信があるんですよ!ちょっとした理由で、昔、一時期、究極の魚の煮付け方を研究したことがあるからです。(爆)


でもね、昨日の煮付けは大失敗!い訳がましく聞こえるかもだけど、私の煮付け方、味付け方が悪くて失敗したのではない!他の理由で大失敗だったのです。(苦笑)


鱈カマと大根の煮付け

和・美・Savvy Cooking

私の母の料理は超薄味。なんでそうなったかは祖父の影響みたい。祖父は料理に非常にうるさい薄口好みの人で、実家で嫁入修行をしていた頃の母は、味付けが少しでも濃いと𠮟られるのが怖くて、びくびくしながら料理していたのが薄味専門になったみたい。(笑)


私は関西人で、そんな母に育てられたけれど、薄味ってのは大嫌い!何事も白黒はっきりさせないと気がすまない性格は味付けにもしっかり表れていて、辛いものは辛い、甘いものは甘い、醤油をたくさん使った方が旨いものには惜しみなく使いたい方。


そんな私がまだ20代のOLの頃、お昼にオフィス近くの店で煮魚定食を食べ、ビックリしました!その煮魚は、母が煮付けてくれるものとは、似ても似つかない味だったからです。


母の魚の煮付け方が決して不味いとは言わないけれど、薄口の上に、甘口が嫌いな母が煮付ける魚は、醤油や砂糖の量は当然少なかった。


それに反し、私が食べた煮魚定食の味付けは、濃縮めんつゆを薄めずに、砂糖をたっぷり加えて煮たような味だった。すき焼きの魚版って感じ。


なんて旨い煮付け方なんだろうって思った!その定食にしばらくはまってしまい、自分でも同様に魚を煮付け、薄味の母に一度食べさせてみたいと思い、“究極の魚の煮付け方”を探究したのでした。(爆)


昨日私が煮付けた魚は、先週末ブイヤベースのストックを取るのに買った鱈の首の部分のアラ。カマって呼ばれるところだよね!?


アラって言っても、めっさ高くて、日本円にすると1500円くらいした!(驚)立派なアラだったので、ストックに全部使ってしまうのがもったいなくて、1尾分だけ残して冷凍しておき、和な献立に使うことにしました。

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この鱈の首の部分をよく切れるシアーズで2等分し、流水で洗ってペーパーで水分を拭き取り、まずは塩で臭み抜き。鱈って異常に臭かったりすることもあるけれど、これは全然臭みはなかったのだ。でも、とりあえず念には念を入れて。(笑)

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魚の振り塩は少量だと反って煮崩れの原因になると聞くので、おもいっくそたくさん塩を振ったよん!(笑)20分くらいこのまま置いといて、ペーパーで綺麗に拭き取り、今度はたっぷりの酒を振り、酒で塩分を洗い流すようにして再びペーパー拭き取りました。


魚の臭み抜きをしている間に一緒に煮る大根を下茹で。鍋に大根を入れてひたひたに水を張り、大さじ1杯程度の米を加えて柔らかくなるまで茹で、且つ、大根の苦味を取りました。

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和食の時は計量カップとかスプーンは面倒だから使わなかったりするけれど、ブログにレシピを載せる時は、とりあえずカップやスプーンで計って調理しているので、失敗作の煮付けだけど、調味料の分量を備忘目的に記録しておきますぅ。


<材料 2人分>

魚...2切れ(昨日は300g強ありました)
酒...大さじ5
醤油...大さじ3
みりん...大さじ2.5
ソフトブラウンシュガー...大さじ1.5
ほんだし...小さじ1/2
生姜の皮...1かけ分


ソフトブラウンシュガーとほんだしが、私的旨い煮付けのコツよん!


調味料と生姜の皮を鍋に入れて火にかけ、煮立ったら魚の身を下にして入れ、100均の灰汁取りシートを被せ、さらに落し蓋をして10分足らず弱火で煮ます。

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100均の灰汁取りシートって便利だよね。灰汁を取るだけじゃなく、少ない煮汁で煮ても、ペーパーがそれを吸い込んで全体に回るようにしてくれるもんね。


一旦魚は取り出し、魚を煮た煮汁に下茹でした大根を入れます。ここで水を1カップ弱(150~180ml)加え、新しい灰汁取りシートを被せて落し蓋をし、大根にしっかり味が染み込むまで30分くらい弱火で煮ます。

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30分大根を煮たら煮汁はかなり減ってますが、もう一度魚を戻し、残りの煮汁を、鍋を回したりスプーンで魚にかけたりしながら、ほぼなくなるまで煮詰めてしまったら出来上がり。

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一昨日の晩、無性にポテトサラダが食べたくて、冷蔵庫の中をみたら材料はみな揃うし、おまけにりんごも1個残っていたので、朝起きたらポテトサラダを作ろうと意気込んで寝たの。なのに、おっさんが私が寝てから残り1個のりんごを食べてしまっていた!(怒)


でもどうしてもポテトサラダが食べたくて、朝一でりんご1個だけ買いにスーパーまで行ってきたわよん。(笑)そして作ったのが、デパ地下の惣菜売り場のポテサラ以上ある大量!!!(滝汗)

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いつもバター臭い我家の食卓には珍しい(爆)、和な、“淡白風”な(爆)、晩飯が食卓に並びました!お味噌汁はこの前旦那に大好評だったキャベツとたまねぎが具。沢庵は旦那のリクエストでウワジマヤで買って来たもの。旦那、おやつに沢庵を食べたい変な外人!(爆)

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見て下さいまし、この旨そうな煮つけ!大根を一口食うと、さすが、昔、魚の煮付け方を探究し、味を極めたオバハンの煮たものだけある!うんめぇ!!!でも...

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肝心の魚が旨くない!不味い!兎に角不味い!うんち不味い!!!


鱈のカマを食べたことのなかった私は、他の魚のかぶと煮風に美味しく煮付けられると思って煮たのですが、これが、鶏肉の脂っこいダークミート風に、めっさ脂っこくて食えたものじゃなかったの!


焼いた方が良かったかも知れない...でも、私はアラやかぶと煮の好きな旦那に、喜んでもらいたくて作ったのだけど、私の方から旦那に、もうこれ以上食うな!ってストップするほど、脂っこくて食べれなかった!!!ドクロドクロドクロ


おまけに、旦那のリクエストで買って来た沢庵も超不味い!


大根は二人とも美味しく食べました。味噌汁もハッピー!ハッピー!でも。カマと沢庵は殆ど食べず、もったいなかったけれど捨てちゃう結果に...(涙)


弁解がましいですが、私の味付けが悪いのじゃないのよ!それは最高に旨かった!ただ、鱈の首の部分は、煮付けには適してなかったってことです。(苦笑)

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結局、デパ地下で売り物にするほど大量に作ったポテトサラダが、夕べの我家のメイン献立でした。(苦笑)


皆さま、鱈のカマを煮るのはよしませう!でも、上の煮付けの分量は、ほんま旨いので、他の魚、もしくは鱈の他の部位で、是非是非お試しくださいまし。