夕べはほんまくったくたに疲れて、ブログの記事を書いていても夢と現実が行き来し、ふと我に返えり読み返すと、一体私、何を書いてんや!で、数回訂正するような有様でした。


記事の最後のアラインがセンタリングされてしまい、いつもなら簡単に修正できるのがその仕方も思い出せないほど眠くて、結局、蜥蜴のしっぽ切れな内容の記事で投稿し、その後即ソファーに寝転び、朝まで寝てしまいました。(笑)


ところで、この2週間ほどの間に、メールやフェイスブック、レシピブログのコメント欄でたくさんの方々にメッセージを残していただいたのですが、そのお返事が滞っていることを、まずはお詫びしてから本日のブログを書き進めたいと思います。


これから徐々にお返事してまいります。どうぞ失礼をお許しくださいませ。


さて本日は2年ぶりに帰省した、ロンドンでの3日間を写真と共に振り返ってみたいと思います。


12月23日の朝、シアトルからオランダのアムステルダム経由で英・マンチェスター空港に到着し、そこからタクシーで1時間半かけ、ヨークシャーのハロゲートに住む義妹宅へと向かいました。


義妹宅では6泊し、クリスマスと義父の誕生日をみんなでお祝いし、29日の夕刻、ブリティッシュレイルに乗り、同じくヨークシャーのリーズ経由で、ロンドンはキングスクロス・セントパンクラスに到着致しました。


昔のエゲレスの国鉄や地下鉄って、しょ〇べん臭くて埃っぽくて、電車に乗った日の夜は鼻の穴をティッシュで掃除すると、ペーパーが黒くなるほど汚かったのに、久々に載った電車がとっても綺麗になっていたのと、サービスの良さにビックリしました!


まぁ、日本で言うグリーン車を利用したから特別そう感じたんだろうけれど、それにしても、日本のグリーン車では車内食サービスもなければ、30分おきにスッチーが、フリーのコーヒーやソフトドリンクを運んでこないよん!これにはビックリでした。


電車の中でフリーのサンドイッチやスナックを食べ、さほどお腹も空いていなかったのだけど、ホテルにチェックイン後、軽食を食べにぶらぶら散歩がてら夜のロンドンの町へと繰り出しました。


パブで1杯ビールを飲んだ後に軽食を食べに行ったのが、このお店。

和・美・Savvy Cooking

ロンドンの繁華街レスタースクウェアー近くにあるギャビーズと言う店は、ギリシャ&中近東料理を振舞う、一見むさくるしいちっぽけなカフェ。でも、この店、ロンドンでは結構有名で、立派な店構えのレストランの料理よりずっとずっと旨いんっす!


店内の壁には新聞や雑誌に紹介された時の記事のコピーがべたべた貼ってあり、それを読むと、“店員は愛想悪いけれど味は最高!”って書かれているのが目に付きます。確かに愛想悪いの!(爆)でも、味はマジマジ、旨い!


軽食のつもりが、中近東料理を見ると興奮する私。これも食べたいあれも食べたいで、結局旦那はファラフェル(ヒヨコマメのコロッケ風)のサンドイッチ、私はタラモサラータにピタ、そしてピクルスやタブーレまで注文してしまいました。

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この手前のピンク色のがタラモサラータ。たらこの“タラ”とじゃがいもの“モ”を組み合わせ、たらこマヨネーズで和えたポテトサラダのことをタラモと呼ぶんだと誤解している人が多いですが、そうではないんですなぁ。


タラモサラータは魚の卵のサラダ。私もギリシャ人が作る正統なタラモサラータの作り方は知らないけれど、エゲレスではタラの卵の燻製を使って作ってます。


たらこマヨネーズのポテトサラダも美味しいけれど、ギリシャ料理の本格タラモサラータは絶品っす!もち一人で完食しましたわいな。(爆)


料理はギリシャワインと共にいただきました。このレスティナと言う白ワイン、普通のワインとはちょっと違っていて、芳香なスパイスのような風味がします。癖のある味だから、最初はちょっと飲みにくいのだけど、なれればさっぱりしていて旨い!

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美味しい中東料理を食べた後は、リージェントストリートまで腹ごなしの散歩をしました。

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リージェントストリートのクリスマスイルミネーションって、昔はもっと派手で美しかったんですが、電気代がかなりかかるため、今ではしょぼいものになってしまいました。


現在のことは知りませんが、昔はその年に活躍した有名人が、11月初めに行われる点灯式でスイッチオンしてたんですよね。セーラ妃やシルベスタースタローンの点灯式を私も見に行ったことがあります。


しょぼくなってしまった現在でも、クリスマスイルミネーションの点灯したリージェントストリート見ると、ロンドンの冬という実感が湧いてくるんですよね。私がロンドンで好きなもののベスト3の1つです。


翌日は私の大親友のエゲレス人女性に旦那と二人で会いました。3人で昼間からシャンペン1本、ロゼワイン2本、おまけにジントニックを3杯ずつと、かなり飲んでしもうた!(滝汗)でも、久しぶりの再会に興奮し話に花が咲いて、たくさん飲んだけど全然酔っ払わなかったワン。


その夜はOXOタワーのレストランに食事に行きました。当初は二人だけで行くつもりだったのですが、先日うちに遊びに来た黒子夫婦に電話を掛けたらやって来て、4人で食事をすることに。

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このテムズ川の南側に建つOXOタワーは元々パワーステーション。それを、私がグレービーを作るのによく使うエゲレス製ビーフストック・OXOの会社が買い取ったものです。


このビルには面白い逸話があります。


ビルを買い取ったOXO社は、社名をネオンで宣伝しようと試みました。しかし景観を壊すという理由でその案は却下されます。そこで考えたのがOXOと模った窓を四方に作ること。


社名を模った窓からは、夜、明かりが外に漏れると、ネオンの様に点滅こそしないものの、写真の通りしっかり宣伝効果をもたらしております。(笑)


ビルの8階のレストランから見るロンドンの夜景はとっても綺麗だと聞いていたので、以前から一度行って見たいと思っていたレストランだったのです。黒子夫婦は前に来たことがあるらしいけれど、旦那と私は今回が初めて。

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コンパクトデジカメで撮ったのでボケちゃっているけれど、レストランから見るセントポール寺院もとても美しかったです。

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ただ食事は美味しくないよとも聞いていたので、料理は全く期待せず行ったのですが、聞きしに勝る、高いだけでめっちゃ不味いレストランでしたわ!(爆)


私はこの手のポッシュな折衷料理レストランでは、不味いこと覚悟で、材料や調味料の使いすぎで、味のバランスを取るのが非常に難しい料理を敢えて選びます。期待以上に味に調和が取れているか、期待通りにバランスを崩しているかでシェフの腕を評価するためです。


この晩もスターターはいつも通りに、“ロブスターの天ぷら with 天つゆ風コンソメスープ+わさびドレッシングの大根サラダ”って言う、一番バランスを崩しそうな料理を選びました。期待通り、超不味かったです!(爆)


日本円にして3、4千円したんじゃないかな?なのに、ド最低な味!よくもまぁこれで、ハービーニコルス系のポッシュレストランのシェフになれたよな!って疑うような料理。もう2度とこのレストランには行きません!


翌日は義継父を招待し、3人でビリーエリオットのミュージカルを観劇に行きました。以前に2回ほどフィルムで見たけど、ミュージカルで見るのはその何倍も良かったよ!機会があれば是非是非観劇してくださいませ。


そのミュージカルに行く前、3人であのローストビーフの老舗レストラン・シンプソンズでランチをしました。


ロンドンに14年も住んでいたのに、私はシンプソンズに一度も行ったことがなかったんです。それで今回宿泊先がレストランから1、2分のところってのを知り、旦那に頼んで連れて行ってもらいました。


レストランの中はクラシックなインテリア。私ら3人がランチの一番客だったので、他のお客さんが来る前に写真を撮らせてもらって良いかってウェイターに聞いたら、“他の客がいても、どんどん撮ってもろたらよろしおまんがな”って言うので、遠慮なく撮りました。(爆)

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シンプソンズと言うと日本人の観光名所の1つにもなってしまっているので、写真もオーケーなんでしょうね。でも、元々は貴族やお金持ちの通っていたレストランってのが、高貴なインテリアから伺えます。

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ここは、実は義継父にとっても、旦那にとっても、義母との思い出のレストランなのです。旦那は学生の頃、ここで2回ほど義母夫婦と食事をしたらしいし、義継父は生前の義母と最後に外食したのが、このシンプソンズだったのだそうです。


まず3人でシェリーを飲みながらメニューの選択。私はスターターにはダックのスムーズパテを選びました。

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私、パテが好きでね、スターターによく注文するんですが、こんな旨いパテ、これまでに食べたことがない!フォアグラより旨かったっすよ。最高にスムーズで上品な味のパテでした。


スターターが終わり、ワインを飲みながら待っていると、メインのお料理の準備が出来て運ばれて来ました。


焼いた肉を載せたトレーをおったんがテーブルまで運んできて、好みの焼き加減を客に聞き、その箇所の肉をカービングして皿に盛ってくれます。義継父はローストラムを、旦那と私はミディアムレアーのローストビーフを選択しました。

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見て下さいませ、これが世界に名を誇るシンプソンズのローストビーフです!ヨークシャプディングもさすがにええ色に焼けとります。白いのはホースラディッシュ。グレービーはとろみがついていないサラサラ。

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付け合せの野菜はさっとバターで炒めたらしきグリーンと、ローストポテトです。

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そりゃあ肉は日本の肉みたいに柔らかくなく、と殺してから28日間逆さ吊りした肉(だと思う)。でも、肉の本来の味を損なわずに、おそらく低温で長時間かけて焼いたであろうと思う調理法は、さすがはシンプソンズとうなずける大満足のローストビーフでした。


なにより私が感激したのは、私のローストビーフやローストポテトの焼き方が、シンプソンズのシンプルな調理法や、形を崩さず且つ外はカリカリ中はほっこりの焼き方に、ほぼ同じ考え方だったことです。嬉しかったワン!


私はスターターとメインで腹一杯になり、甘いもの嫌いだしデザートなしのポートだけで締めくくりましたが、義継父と旦那はポートと共にデザートも食べました。旦那が選んだのは義母が大好きだったというブレッド&バタープディング。

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レモン風味のカスタードは、旦那や私的にはちょっと期待はずれな味のブレッド&バターでしたけど...。


ビリーエリオットを3人で観劇し、義継父と別れた旦那と私は、一旦ホテルに帰り休憩。


お昼にたらふく食べてお腹がはち切れそうだったのに、9時ごろになって二人とも小腹が空いてきたので、パブで軽い食事をしながら時の経つのを待ち、11時前、人生初のトラファルガー広場の年明けを経験しに行きました。

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昔はビッグベンの鐘が零時を打つと同時に、厳寒の中、トラファルガー広場の噴水に飛び込む無茶な人がたくさんいたんですが、それで死者が出てから、今では噴水には入れないようにしっかり囲いが施されております。

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塔の上に立つネルソン提督の像。これを見る度、昔、何も知らない日本人観光客を相手に、“あの塔の上に立つのはナポレオンの像です!”と案内した、ええ加減な日本人ガイドのことを思い出して笑えてきます。(爆)


12時前になると身動きできないくらいの人、人、人。酔っ払いは多いし、エセックスガール風の脳足りん娘の悲鳴はうるさいし、何度もギヴアップしてホテルに帰りそうになりかけたけど、それでもなんとか初のトラファルガー広場の年越しが経験できました!

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10分近く続くテムズ川沿いの新年花火大会。ミレニアムまでは花火なんか打ち上げられなかったのだけど、あの年の年明けをきっかけに、ロンドンは花火が年明けの合図となりました。


1月1日。快晴。旦那が一度も乗ったことがないというので、空港近くのホテルに移動する前に、これを経験しにやって参りました。ロンドン・アイ(大観覧車)です。

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1つのゴンドラに何人くらい乗れるのかな?最高30人くらい?ゆっくりゆっくり30分くらいかけて1周するロンドン・アイに乗り、上空からロンドン観光してまいりました。私が昔勤めていたロンドンのシティーの方角。

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こちらは同じシティーのもう少しズームした写真。確か以前はロンドン塔やタワーブリッジも見えたはずなのに、高いビルがたくさん建って、必死に探したけど見れませんでした。

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新しいロンドンのランドマークの1つ、シャード。地上87階、ヨーロッパでもっとも高いビルです。あとでウィキペディアで調べたら、このビルを設計したのは、あの関空の設計をしたイタリア人建築家・レンゾピアノだそうです。

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上から見る国会議事堂。14年のエゲレス生活の内8年間、毎朝毎晩通勤の際、この国会議事堂の横をバスで通って何百回と見てきたのに、未だにこれを見ると感動しちゃう。やっぱエゲレスが私は大好き!!!

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この下の写真はおまけっす。私のブログをもう何年も読んで下さっている、ハートフォードさんのために撮ったものよん。リージェントストリートにフェラリショップ発見!アロンソが車の中から顔をだし手を振りそうでしょう。(笑)

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こうして旦那と私の2年ぶりのエゲレス里帰り&ロンドンおのぼりさんツアーは終わりました。


1月2日の早朝、KLMのフライトでドーバー海峡を渡りアムスに飛び、そこからデルタ航空のフライトに乗り継ぎ、またまたドーバー海峡を逆戻りしてロンドン上空を飛び、一路アメリカへ!(苦笑)

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そうそう、KLMヒースロー空港のカウンターの馬鹿女が、ちゃんとシートリクエストしているのに旦那と私の席をバラバラにアサインし、おまけに荷物にはプライオリティータグもつけてなかったんだよね。ムカつくからレター書いてやろうと思っている!(怒)


反対にデルタ航空は、機内食はでないと思っていたのに2回+スナックを出してくれ、味も関空便よりすこしましだった。(笑)


また明日からはお料理のブログとなります。今年も代わり映えしない料理ばかりですが、“毎日手料理”これを目標に主婦業を頑張りたいと思っとりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。