先日10人くらいのゲストを招き、恐らく今シーズン最後と思われるBBQをしました。チキンドラムスティック、ポークスペアリブ、ソーセージ、それにハンバーグと、ソーセージ以外は全て私の手作りマリネや味付けで優に30人分の肉を準備しました。


スターターは中東風ディップやサラダ、デザートはティラミス。ほんでもみなすんげぇ食べてくれて、残ったのはドラムスティック、スペアリブ、ソーセージが各2本ずつと、一番最後に焼いたハンバーグが4個でした。


翌日朝から夫婦で残った肉を朝食に、ランチにと食べたのですが(汗)、ハンバーグ2個はとうとう最後まで残ってしまいました。もったいないから冷凍しておいたのを、夕べはこんな風にリメイクし、立派なご馳走に作り直しましたよん。


ハンバーグストロガノフ

和・美・Savvy Cooking

アメリカには何種類かのお料理雑誌があります。その内の1つに、読者が投稿した家庭の自慢レシピばかりを集めた、『Taste of Home』っつう雑誌があります。テーマを設けコンテストも開催していることからも、クックパッドのアメリカ雑誌版って感じね。


でもね、クックパッドやレシピブログご登録の素人さんのお料理に比べると、レベルは低い!兎に角、めっさ低い!!!(爆)


どの料理もプロの料理人が作り直し、プロのカメラマンが撮影した写真掲載、一見は“すごい!”と目を引くものばかりなんだけど、レシピを見ると、なんやこれ大したことないやなか!と、料理をする人ならすぐに分かる見掛け倒しの料理が殆ど。


しかし、私はこの雑誌が結構好きです。その理由は、雨人の創作力のすばらしさに圧倒されてばかりだからです。


素人の読者が投稿したレシピだから、恐らく元々は本かテレビで見たレシピの真似っこだとは思うんだけど、いずれにせよ、雨人のアイデアの斬新さは、日本人には絶対に太刀打ちできないと思います。


この雑誌の集大成本が何冊か出版されていますが、一昨日スーパーで割引になった本ばかりを集めた台の上で、その内の1冊を見つけました。薄っぺらい雑誌でも1冊4ドル、5ドルとするのに、400以上のレシピが収まった本が10ドルってから、ついつい買ってしまいました。

和・美・Savvy Cooking

この中にハンバーガーストロガノフってレシピが載っていて私の目を引きました。


煮込みハンバーグは日本でもおなじみ。けど、大概はデミグラスソースベースだったり、和風だったり。牛肉の代わりにハンバーグを使い、ストロガノフを作っちゃうってアイデアは、私には思いつかなかったなぁと、またまた雨人のアイデアに驚かされました。


この本も海外のお料理本の欠点の1つ、全料理が写真付きで紹介されているわけではないんです。ハンバーガーストロガノフと名付けられた料理も、写真のないレシピの1つでした。


だから私はこのお料理が、てっきり自分がいつも作るようなストロガノフのソースで、ハンバーグを煮込んだものだと思い込んだわけです。しかし、そのレシピに目を通し、またまた、あまりのお粗末さに唖然としました。


牛ミンチ、たまねぎ、にんにくを炒め、そこに缶入りのビーフストックと同じく缶入りのマッシュルームを投入し、レモン汁と胡椒で味付けし、パスタの上にかけてサワークリームをトッピングしただけのものでした。


この本の趣旨が“お財布にやさしい料理”ってことだから、レシピを投稿した読者もそれをピックした雑誌社も、シンプルって点に目をつけたのかも知れないけれど、私は個人的に、このレシピを参考に作ってみたいとは思わなんだ!(笑)


しかし、このお粗末な料理は、BBQの残りの冷凍ハンバーグを、ストロガノフのソースで煮込むというアイデアに導いてくれました。


この本の料理はどれも、大体このハンバーガーストロガノフと似たり寄ったりのレベル。(爆)創作力ってのに全く欠ける私は、今後もこの本を新しいお料理のアイデアの源としてのみ、活用させてもらおうと思っちょります。


<材料 2人分>

オリーブオイル...適宜
レッドオニオン(アーリーレッド)、薄く櫛形切り...大1/2個
にんにく、薄くスライス...大1かけ
ブラウンマッシュルーム、石突の汚れた部分を取り除き薄くスライス...6~8個
小麦粉...軽く大さじ1
白ワイン...150~180ml
味の素固形または顆粒コンソメ、100mlの湯に溶かす...1個/袋
きゅうりのピクルス、細かく刻む...大さじ1~2
トマトペースト...大さじ2
パプリカ...大さじ1
作り置きのハンバーグ、冷凍ものは解凍しておく...2個
塩ブラックペッパー...適宜
水切りヨーグルト...大さじ3~4(水を切った後の量)

和・美・Savvy Cooking

<作り方>

1.ソテーパン、もしくは蓋付きのフライパンにオリーブオイルを熱し、たまねぎをしんなりするまで焦がさないようにしっかりと炒める。(6~7分)

2.1ににんにくとマッシュルームを加え、マッシュルームに火が通るまで更に2~3分炒める。マッシュルームが油分を吸収し過ぎ鍋底が焦げ付くようであれば、オリーブオイルを適宜追加する。

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3.2に小麦粉を加え、全体に満遍なく粉が行き渡るように木べらでよく混ぜ合わせる。

4.3に白ワインと湯で溶いたコンソメを加え、粉のだまが出来ないようによく混ぜ合わせる。ピクルス、トマトピューレ、パプリカも加え、混ぜ合わせながら煮立てる。

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5.4にハンバーグを加え、火を弱め蓋をし、15~20分煮込む。ソースの濃度が濃すぎるようであれば、湯を適宜加え緩める。

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6.一旦火から鍋を離し、ソースがグツグツと煮立っていない状態にして、ヨーグルトを加えて全体によく混ぜ合わせる。再び火に戻し煮立ったら出来上がり。

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前日シーフードリゾットを赤ワインで食べる羽目になった我が家。(苦笑)その時に冷蔵庫に入れた白ワインを夕べは開けました。同じ肉料理でも、ストロガノフはパプリカのほのかな酸味のせいか、赤ワインより白ワインで食べる方が私は好き。

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ペンネなどのパスタと一緒に食べるのも良し、ハヤシライス感覚でご飯と一緒に食べるのも良し、付け合せはお好みしだい。我が家は炊きたての麦ご飯にバターとパセリを混ぜ込んだ、パセリライスと一緒に食べました。


本に載っているオリジナルレシピは、ハンバーガーストロガノフってよりは、酸っぱい味のミートソース風な料理。私の作った料理は、料理の名前は似てても全く別物です。


そして、率直に言わせてもらって、悪いけど、私のストロガノフの方が数倍美味しいと確信する!


多めにハンバーグを作りすぎちゃった時、いつもの煮込みに飽きちゃった時、是非お試しくださいませ。今回はサワークリームを使わず、ノンファットのヨーグルトでカロリーオフしましたが、味はサワークリームを使った時同様、とっても美味しいストロガノフですよん!