シドニーとベイリーの世話で、相当寝不足し、相当疲れていたみたい。本当なら、雨に濡れた直後に風引くところが、ずっと気が張っていて今日まで持ちこたえたんだろうね。昨日は横になる度1時間、2時間と寝ちゃって、そのおかげで風邪も1日ですっきり完治。


普段は1ヶ月2ヶ月和食を食べなくても全然平気なのに、体調をくずすとなぜか、子供の頃から食べなれているものがすごく食べたくなるんですよ。熱があってヒーヒー言いながらも、その食べなれた味を作ってしまったりすることもあります。


昨日もそうでした。肉食ガッツリ系我が家の晩ご飯にしては、“テンション低くてごめんちゃい!”な、かなりシンプルな献立ですが、どうしてもこれが食べたくて、そして、これを作って食べたから、今日は元気になったんちゃうかって感じの一品を作ってしまいました。


婆さんのミートオムレツ

和・美・Savvy Cooking

婆さんこと母が、私の子供の頃作ってくれていたミートオムレツが、昨日は食べたくて食べたくて仕方なかったのね。


私の母は若い頃、料理が本当上手な人でした。娘としてそれが自慢だった。しかし、きついこと言うけれど、人間の舌の機能も歳と共に低下する様で、10年ほど前から母の作るものは何を食べても食べれたもんじゃない!


母の舌が機能している間に、もっとたくさん料理を教えてもらったらよかったと、今私は後悔しています。


このオムレツは教えてもらったわけじゃないけれど、子供の頃から大好きでしょっちゅう作ってもらい、その都度母の横に立ってその手元を観察していたおかげで、懐かしい味を自ら再現できる数少ない料理の1つです。


それにしても思うのは、昭和一桁の母が、和食は目をつぶっていても作れる腕前であっても、私にせがまれると、作り方を習ったこともない洋食を、よぉもまぁ、作ってくれていたものだなと感心します。


知らないって面白いよ。西洋料理の知識なんかなんもない母の作るオムレツの具に使っている野菜が、フレンチのミルポワ(香味野菜)の具とその作り方にそっくり!だから旨味が効いた美味しいオムレツのフィリングが出来るんだと納得。


母は専ら洋食はテレビのお料理番組や料理本を見、見様見真似で作っていたのですが、昔の料理番組や料理本の内容の濃さを、こんなところからも知ることが出来ます。


私はだから料理本ってのは100冊を越えて持っていますが、和食や日本の洋食作りに取り出して参考にする本は、母から譲り受けたボロボロのうん十年前出版の本だけです。他はみな書棚の肥やし。1回も目を通したことのない本も一杯!(爆)


今回は家にあるものをだけを利用して作ったので、肉は豚100%で生椎茸を使用。(母は肉は合挽き、椎茸は砂糖を少量加えた湯で戻した干し椎茸を使い、その戻し汁で片栗粉を溶きとろみをつけます。)


片栗粉やコーンスターチを料理に使うのが好きじゃない私は、母の作り方を基本に、その点自分好みの調理法に手直ししました。


<材料 3枚分>

オリーブオイル...適宜
★たまねぎ、みじん切り...小1個
★にんにく、みじん切り...1かけ
★セロリ、細かく刻む...7~8cm分
★人参、皮を剥き細かく刻む...4~5cm分
★椎茸、細かく刻む...小2枚
酒または白ワイン...大さじ1程度
ひき肉(豚、牛、合挽好みのものを)...200g弱
小麦粉...小さじ1
顆粒コンソメ...小さじ1
塩ブラックペッパー...適宜
味の素...適宜
卵...6個
ケチャップ...適宜


<作り方>

1.フライパンにオリーブオイルを熱し★を炒める。じっくり時間をかけ、野菜のボリュームが1/3程度になったら酒かワインを回しいれ、水分が完全に蒸発するまで煮詰める。

和・美・Savvy Cooking

2.1にひき肉を加え、ほぐしながら完全に火が通るまでよく炒める。

3.2に小麦粉を加え全体に満遍なく混ぜ合わせる。

和・美・Savvy Cooking

4.大さじ1の湯で溶いたコンソメ顆粒を加え、塩、ブラックペッパー、味の素で味を調え、とろみがついたら火からおろし、スロティッドスプーン(穴の開いたお玉や湯豆腐の時に使うスプーンなど)で余分な脂肪を取り除きながら皿に取り出す。

和・美・Savvy Cooking

5.卵のカラザを取り除き、塩少々を加えて2個ずつ溶く。

6.フライパンにオリーブオイルを熱し溶き卵を流しいれる。菜ばしでかき混ぜふんわりさせて、オムレツのフィリング1/3を載せ包み込む。卵が半熟の内に盛り付け用の皿に移しケチャップをあしらう。

和・美・Savvy Cooking

フライパンを洗うのが面倒で、オムレツ用の小さいもので焼いたので3つ出来ちゃいましたが、中サイズのフライパンで卵2個のオムレツを焼けば、2人分のフィリングの量です。


でも、余分に1つ作っておいたら、翌日のお昼ご飯のおかずに冷たくなったのを食べるのも美味しいし、私の学生時代の弁当の様なガッツリ弁当のおかずとしても、ボリュームがあってばっちりです!(笑)


私がケチャップをたっぷりかけて食べるものは、オムレツとオムライスくらいかなぁ...これだけはブラウンソースでは美味しくないもんね。私はこれに更に日本のウスターソースもかけるのがお好みの食べ方。

和・美・Savvy Cooking

半熟の卵ととろみをつけたフィリングが、なんともやさしい口当たりの婆さんのミートオムレツ。


私はなんか作ってあげると、母は必ず、“美味しいわぁ!美味しいわぁ!”を連発しながら食べてくれます。自分で作ったとは言え母の味のするこのオムレツは、私も“美味しいわぁ!美味しいわぁ!”を連発しながら食べましたよん。(笑)


体調もよくなったので、またお料理も頑張って作ります。次回のブログではヴェリーブリティッシュな献立をご紹介いたします。

各国料理(レシピ)へ