昨日の記事の最後に、一人の時にしか作れないものを作ると書いたら、ナベちゃんが、“手抜きを考えるのが普通なのに、特に引越しで忙しいこの時期に、お一人様ご飯に燃えるアサヒさんてスゴイ!”とコメント残されました。でも、これは国際結婚したものにしか分からない楽しみなんですよ!


うちの旦那は、出汁の取り方や、米の産地、味噌の種類にまでこだわる和食好き。でも、日本人ならではの献立にはクエスチョンマークが一杯みたい。(笑)例えばナポリタン。ケチャップがスパゲッティソースに変身するってのが、旦那には全く理解できない。(笑)


私にしたら、醤油をかけた目玉焼き、焼いてマヨネーズをつけた伊藤のポールウインナーが、単品で立派なおかずとなって、茶碗に2、3杯はご飯が食べれてしまうのですが、これを旦那には絶対に出せません。こう言う日本人にしか理解できないおかずを、一人の時異常に食べたくなるんです。


フライドヌードル

和・美・Savvy Cooking

チャウメンと呼ぶべきなのか、やきそばと呼ぶべきなのか、いずれにせよ、フライドヌードルは旦那も好きなものの1つ。でも、これを私は普段の二人の晩御飯の食卓では、滅多に作って出しません。


理由は、うちの旦那は日本人みたいに、ご飯や麺でお腹を一杯にするってことが出来ないからです。どっちも好きだから本人は食べたがるけれど、あの大食漢が、ご飯は茶碗半分、ソーメンは1把、インスタントラーメンは半分でお腹一杯になってしまうのです。


だから、ご飯や麺がメインになる献立を晩御飯の食卓に出すと、夕飯時にたくさん食べない分、9時ごろにもなるとお腹を空かせ必ず夜食を食べたがるので、不健康だから作らないようにしているんです。


日本人の私は、ご飯でも麺でも一人で二人分はたっぷり食べれる人。一人の時を狙ってしこたま作り、腹がはち切れそうになるところまで食べたいんですよ。(爆)


ところで、突然ですが、これ何の絵だと思います?

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これはね、絵心の全くない私が描いた、幼稚園の子のお絵かきにも劣る、デコレーションケーキの絵なのですよ。(滝汗)


柔らかいスポンジケーキに甘さをおさえたホワイトチョコレートのクリームを塗り、周りにはシガレットチョコを立て、表面にはチョコレートフレークをトッピングし、蘭の生花とサキュレントと呼ぶ観葉植物風のグリーンをあしらったケーキです。


ド厚かましくも、私はこのお粗末な絵を、ロンドンの最高級ホテルの1つ・クラリッジスのパティシエに突きつけ、これと同じケーキを作っておくれと注文したんですよ。本当、怖いもの知らずの恥知らず!(驚)


しかし、さっすがは一流ホテルのパティシエ。このお粗末な絵を美しい現実のケーキにしてくれました。これがその現実化したケーキです!

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同じデザインのケーキを大、中、小と3つ作ってもらい、それらをケーキスタンドに載せたのが、私達夫婦のウェディングケーキでした。

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イギリスのウェディングケーキは、ブログのタイトル写真の、私が義父の再婚式の時にお祝いに作ってあげたケーキのように、甘いフルーツケーキに砂糖のペーストを貼った、シュガークラフトのケーキが一般的なんです。


でも、旦那がシュガークラフトのケーキだけは絶対に嫌だと主張し、そこで私がアイデアを出して、日本風なスポンジケーキのウェディングケーキを作ってもらうことにしたのですよ。


この間PCを新しく買ってもらい、古いPCのファイルを整理し新しい方にコピーしている最中、この幼稚な絵とケーキの写真が出てきました。気が付けば今年も10月。そして今日(シアトルは16時間遅れ)8日は、二人の結婚記念日です!


出張を1週間延ばせるものなら延ばして欲しかったのは、今年は結婚した時からの二人の夢・マイホームを持った年だったので、記念日を二人で新居で迎えたかったんです。旦那もそれを楽しみにしていました。


仕事とあれば仕方ないと理解しているものの、マイホーム1年目の結婚記念日を一緒に迎えられなかったてのは、やっぱ残念!とりあえず帰って来たら、1週間遅れで何かご馳走作って新居でお祝いしようと思っています。


お料理に話を戻すと、これは私がイギリス時代、毎週と言ってもよいほど作っていた炒め麺です。


大阪人だから、私。本当はソースやきそばが大好き。でも、イギリスで暮らしていると簡単にどこの店ででもやきそばソースが手に入るわけじゃないし、昔貧しかった時分には、そうそう割高な日本製のソースも買えず、醤油を代用して作り出したのがきっかけ。


具は、ベーコン(イギリスやアメリカでは薄切りの豚肉ってのは日系スーパーでしか買えない!)、たまねぎ、にんにく、人参、椎茸、パプリカ、それにたっぷりのもやしときぬさやを使いました。

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麺は乾燥麺。これ沸騰している湯に入れるとほんの3、4分で戻ります。イギリスにも同じような麺が売っていて、昔から炒め麺というと必ずこの乾燥麺を使っています。独特の香りがあり、その香りが結構私は好きなのですよ。


味付けは鶏ガラスープの素、塩、白こしょう、それに醤油とみりんで旨味をつけただけの簡単なフライドヌードル。


私はえびには全く興味がない上に、甲殻類アレルギーが少しあるので加えていませんが、好きならばえび具に加えたり、オイスターソースを少々加えても美味しいでしょう。


旦那がね、もうちょっとご飯や麺をたくさん食べれる人なら、これは毎週作りたい一品なのですよ。見かけは悪くても、得体の知れない不潔な中華のテイクアウェイで買うものより、100倍美味しフライドヌードルです。(笑)


本当は今日はマイホームで食事をし、日曜日には義父夫婦がクリスマスプレゼントでくれたレストランのヴァウチャーの残りで、シアトルのスペイン料理のレストランで食事をする計画を立てていたんですよ。


けど、結局私が記念日にしたことと言うと、埃のたまったアパートの掃除に洗濯。その後暇だから、町までウインドウショッピングに出かけました。


町から帰って来て来ると、アパートの外に花屋の車が停まってたんですよ。えっ?もしかして、旦那が私に花を贈ってくれたのでは...?そんな期待をしながらそこらじゅう探したけど、気配もなかった!(苦笑)


そうしたら、家に入ってから10分位して、雨のおっさんから電話がかかり、“たった今、花とチョコレートとテディーを届けに行きましたが留守でした。”って。やっぱり旦那、贈ってくれたんだ!嬉しくなって管理室まで受け取りに行ってきました。

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命ある植物を、人間のエゴで切ってしまうのが許せなくて、切花は嫌いだから花束の贈り物はしないで欲しいと以前私が頼んでから、もう何年も旦那に花束をもらったことはありません。


けど、やっぱ女は花束には弱いよね。(笑)現金なもので、こんな結婚記念日も悪くないかもなんて、旦那のメッセージを読みながらほくそ笑んだ私でした。(爆)

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