私、フルーツはあまり好きじゃないんです。酸っぱいものが嫌いな上に、食べ物も含め、白黒はっきりさせないと気が済まないタイプなので、フルーツの甘酸っぱさは、甘いのか、酸っぱいのかはっきりせい!の中途半端で、好きになれないんです。


けど、好きなフルーツもあるんです。その数少ない好きなフルーツの中で、特に大好きなのがバナナといちじくです。


その大好きないちじくが、うちの近所のスーパーで特価になって売り出されているのを発見し、日本に住んでいる頃から、いっぺん機会があれば試してみたいと思っていたタルトを焼いてみました。


いちじくのカスタードタルト

和・美・Savvy Cooking

いちじくはこれまで焼き菓子に使ったことがないんですが、加熱したらバナナ同様に、自然な蜜がお菓子の表面にたっぷり浮いてくるような気がしていました。


そのいちじくをカスタードタルトに加えたら、焼き上がったタルトの表面は、ナチュラルなナパージュを塗ったように、ピカピカ光ってオーブンから出てくるのじゃないかと、勝手に想像しておったのです。


前の週は日系スーパーでフルーツが安くなっていた。そのフルーツを買って、ピーチコブラーとブルーベリーパイを焼きました。


そうしたらこの週末は、トレーダージョーと言うスーパーの店頭に、行き付けのスーパーの値段と比較し、えらい破格でいちじくが山積みされていたのを発見。


異常なまでにフレンドリーな店員が、客と会話ばかりしてなかなかレジがはかどらないのと、品数の少なさが嫌いで、普段は絶対に寄り付かない店なんですが、この破格を逃したらもう作る時はないと思い、1パック買って遂にタルトに詰めて焼いたんです。


<材料 26~27cmのフラン型1個分>

(タルト生地)
小麦粉、薄力粉でもオールパーポスでも...220g
塩...ひとつまみ
無塩バター...110g
卵黄...1個分
冷水...適宜(大さじ3程度が目安)

(フィリング)
いちじく...450g
全卵...2個
卵黄...1個
生クリーム...200g
牛乳...100g
砂糖...大さじ4
グランマルニエ...大さじ1


<作り方>

1.タルト生地を作る。小麦粉に塩を加えスプーンでよく混ぜ合わせる。(オールパーポス使用の場合は一度ふるう。)バターを加えペイストリーブレンダーか指でつぶしながら粉に擦り込む。

2.バターが小麦粉にしっかりなじみそぼろ状になったら、卵黄を加えフォースなどで混ぜ合わせる。卵黄がほぼ粉になじんだら手にかえ、冷水を少量ずつ加えながら滑らかな生地にまとめる。アルミフォイルで包み冷蔵庫で30分以上冷やす。

3.オーブンを190度で予熱開始。予熱している間に、幅5cm長さ12cm程度のアルミフォイルを数枚準備する。予熱が完了したら冷凍庫で凍らせたフラン型を取り出し、手早くアルミフォイルを型の縁内外どちらも2.5cmずつ隠れるように被せ即オーブンに入れ17~18分焼く。

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4.17~18分経過したら一旦オーブンからフラン型を取り出し、アルミフォイルを取り除く。フィリングに使う卵の一部を型の底面と側面に塗り、再びオーブンに戻し5分焼く。型に入れたまま完全に冷ます。

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5.4が完全に冷めたら型にに入れたままタルトのフィリングを詰める。洗って水気を拭き取ったいちじくのへたの部分を切り落とし、実を5mm程度の厚みにスライスしタルトの中に万遍なく広げる。

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6.卵、生クリーム、牛乳、砂糖、グランマルニエをよく混ぜ合わせ、一度濾してからいちじくの上に流し入れる。190度で予熱を済ませたオーブンで40~45分、カスタードが固まるまで焼く。

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昨日の日曜日もまたお家探しであちこち見て回ったんですが、外出前に生地を捏ね、型に貼って、帰ってきたら即焼けるように冷凍庫に入れておきました。


帰ってきて即空焼きし、その後、冷まさずに即刻フィリングを詰めて焼いたのですが、それが大失敗でした!


タルト生地は冷たくなると空気穴も詰まるんですが、温かい内にカスタードの卵液を流し入れたもので、空気穴から外に染み出し、それが焦げ付いたタルトになってしまいました。(苦笑)

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でも、タルトの表面は私が想像した通り、自然なナパージュを塗ったようでつやつやでした。カスタードの甘味も程よくとても美味しい。


ただ1つ残念なのは、肝心のいちじくが、安かろ悪かろで、あまり美味しくなかった。実より白いところが分厚く、いちじく独特の風味に欠けていました。まぁ、イギリスやアメリカで食べるいちじくって、値段に関わらずこの程度のものなんですけどね。


私が大好きな日本の美味しいいちじくで作ってみたい!きっと肉厚でめちゃ旨いと思う...

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