ここのところ和なものが続いた我が家ですが、昨日はまた洋に戻りました。洋物は楽です!皿1枚に全部載せりゃあよいのだから。それに作るのも、和食よりずっとずっと得意です。


それにしても、私、盛り付けが下手ですよね!見た目その辺の残飯を寄せ集めた様な料理で、料理のブログに載せるのが憚られるんですが、見た目とは裏腹にこの料理すんごく美味しくて、旦那にも大好評だったので紹介することにしました。


豚フィレとプルーンのクリーム煮 with パセリライス

和・美・Savvy Cooking

この料理、実は私の持っているフランス料理のレシピ本に出てくる、“ポークノワゼット”と言う料理の“なんちゃって版”なんです。


ノワゼットとはヘーゼルナッツという意味で、日本でも洋菓子の名前によくこの単語を見ますが、豚や子牛などの肉を丸くカットしたものもノワゼットと呼びます。


この手の料理に使うのに、“ノワゼットカット”されたロース肉もあるようですが、うちの近所の田舎のスーパーにはそんんなお洒落な豚肉は売っていないので(笑)、フィレ肉でも良いと書いてあったので筒状のフィレを買い丸く切って使いました。


レシピ本の調理法はポークをさっと焼いたフライパンでソースを作り、それを一度こし、クリームを加え自然なとろみが付くまで煮詰め、それからポークをフライパンに戻し煮るという、結構面倒そうなことが書いてありました。


ゲスト用のおもてなし料理と言うなら、それに従って頑張って作っても、ソースをこすって部分で私はだめでした。それ以上は受付まへん!


でも、とっても美味しそうだったんで、似たような材料を使い、もっとシンプルな手順で“なんちゃって版”を作ることにしたんです。オリジナルレシピでは淡白な豚のロース肉をバターの動物性脂肪分で調理していますが、私はベーコンで脂肪分を補っています。


<材料 2~3人分>

豚フィレ...450~500g
種なしドライプルーン...8個
ベーコン、脂身の多いもの(もしくは安いお好み焼き用などの豚バラ)...3枚
オリーブオイル...適宜
たまねぎ、みじん切り...1/2個
にんにく、みじん切り...1かけ
ワイン...小瓶1本(187ml入り)
チキンストック、顆粒または固形スープをパッケージの分量通り湯に溶いたもの...200ml
タイム...2~3本
ローレル...1葉
塩こしょう...適宜(但し塩は殆ど不要。私は全く加えていません。)
生クリーム...150ml

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<作り方>

1.豚フィレは表面の白い薄皮をめくり、余分な脂肪を取り除いて4~5cmの分厚さで筒状に切る。プルーンは熱湯に15分ほど漬けてふやかす。ベーコンは細かく刻む。

2.フライパンに油を引かずにベーコンを炒める。あまり焼き過ぎるとベーコンから出る脂肪で次に調理するものが焦げ付きやすいので、適当に脂肪分が浮いてきたら一旦皿に取り出す。

3.2のフライパンに豚肉を入れ全体にしっかり焼き色をつける。(私はテフロン加工されていないソテーパンを使って調理しましたが、油は足さず、ベーコンから出た脂肪だけで肉を焼きました。必要に応じオリーブオイルを足してください。)

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4.豚肉も一旦皿に取り出し、オリーブオイルを少し加えたまねぎを炒める。3~4分しっかり炒めしんなりしてきたらにんにくを加え、香りが立つまで更に1分程度炒める。

5.4にワインとチキンストックを注ぎいれる。ベーコンと豚肉を戻し、ハーブも加えて煮立ったら、火を弱めて蓋をし15分程度煮る。

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6.15分経ったら肉の上下を返し、同時に塩こしょうで調味し、プルーンを加える。再び蓋をし7~8分煮る。

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7.最後に生クリームを加え、蓋を開けたまま1~2分煮れば出来上がり。


最近我が家では御飯を見直し、芋やパンではなく御飯を食べるようにしているんです。丼ものや和食が続いたのは、御飯を摂取する目的からです。


夕べもだから本当ならパスタを添えたいところだったんですが、御飯で食べることにしました。ただ、白い御飯では、いくらなんちゃって料理とは言えフレンチにはちょっと不釣合いかな...と思い、こんなも御飯をルクエで炊いてみました。


パセリライス

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米(1合)を洗って30分くらい水切りしてからボウルに入れ、チキンスープ(200ml)を加え30分漬けて置きます。


米がふやけた頃合を見計らい、みじん切りのたまねぎ(1/4個分)をルクエに入れ、上にバターを載せて500Wのレンジで40秒加熱。取り出してバターをたまねぎに絡め、更に500Wのレンジで1分調理します。


ふやけた御飯をたまねぎを調理したルクエに入れスプーンでよくかきまぜてから、500Wのレンジで6分、取り出して一度混ぜてまた6分加熱。


そうして出来上がった御飯に、大さじ1~1.5のパセリの葉のみじん切りを混ぜ、1~2分蒸らしたら出来上がりの簡単なバターライスです。


出来上がった御飯を盛った皿に、なんちゃってポークノワゼットをプルーン、たっぷりのソースと共にかけると、フレンチっぽい食卓が整いました。

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料理はなんちゃってかもだけど、味は正統なフレンチを超えるお味!煮ているときからハーブとワインの良い香りで、会社から帰って来た旦那も、第一声が、ウ~~ン、ヴェリー・ナイス・スメル!そして一口食べると、今度はヴェリー・テイスティー!


御飯も、パセリの茎の部分は全部取り除き葉だけをみじん切りし混ぜているので、独特の苦味やくさみは全く気になりません。それよりも、洋風なお料理の味を引き立ててとっても美味しい!


ところで、今週日曜日は2011年の復活祭・イースターです。明日、明後日の2日間は、年に一度のパン、ホットクロスバンズを焼きます。


今年はこのホットクロスバンズを旦那の会社への差し入れにするので、明日は差し入れ分の30個を焼き、そしてグッドフライデーの22日には、自宅で食べる分を焼くつもり。にわか作りのパン屋さんで~す!

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