夕べは土曜日なのに旦那は出張者の接待で外出。私も知っている人達なので一緒に来るようにと誘ってくれたけど、こう言うのは気が進まない。他愛ない世間話だけじゃないから。私の理解できないIT言語で仕事の話をされたらついていけない。


結局手持ち無沙汰は私は、酒ばっか飲んでしまうことになるんです。(爆)だから行きませんでした。


でも、旦那が居ない夜ならではの楽しみもあります。それは旦那の食べない“変な日本の洋食”や“変な組み合わせの献立”を一人楽しめることです。日本人以上に日本人な旦那も所詮は外人。中には理解できない日本の料理ってのがあります。


ピリ辛な大人のスパゲッティナポリタン

和・美・Savvy Cooking

ケチャップで和えたスパゲティーと聞くと、アメリカ人の反応は知りませんが、イギリス人は大概が顔をしかめます。


イギリスにはアメリカのケチャップに代わる、ピリ辛で甘酸っぱい“ブラウンソース”と言うフルーツソースがあり、アメリカ人がなんにでも“トマトフレーバーのコーンシロップ”(=ケチャップ)をドバドバかけるのと同様に、イギリス人はこのソースをかけるんです。


甘味が強く辛味がないケチャップは、ブラウンソース党のイギリス人には甘すぎるようで、お子ちゃま用ソース程度に考えあまり好んで使いません。最も、日本同様アメリカナイズされた国だから、最近は大人の間でもケチャップ人口は増えてはきていますが。


そのお子ちゃまの食べる甘いケチャップを絡めたナポリタンってのは、イギリス人にとってはシロップを絡めたスパゲッティ風にしか想像出来ない様です。食わず嫌いで、“日本のナポリタン”と言うと彼らは絶対に顔をしかめます。旦那もそうだし元彼もそうでした。


食文化の全く違う環境で育った二人が国際結婚しているんですから、相手の食べるものを100%受け入れよと言うのが無理な話。醤油をかけたら立派に御飯の主菜として役目を果たす目玉焼きも、ナポリタン同様、旦那には変な組み合わせの献立なんです。


だから私は、この手の変な日本の和食や変な組み合わせの献立は、昔からパートナーの居ない夜を狙って作り、一人でクスクス満足の笑みを浮かべながら食べるようにしています。


私の実家ではスパゲッティと言うと必ずナポリタンです。それは家長である父がナポリタン以外のパスタを作ると食べないからです。


母はだから私が子供の頃、ナポリタン以外のパスタを食べたいと私がリクエストすると、自分と私用には私のリクエストしたものを作り、父には別途ナポリタンを作るか他のおかずを準備していました。


私の父、トマトが大好きなんです。物心ついた時から88歳になる今日まで、3度の食事でトマトを欠かしたことはありません。絶対に食べます。外食し、トマトを食べ損なった時は、帰宅し、真っ先にすることがトマトを食うことです。(笑)


それくらいトマトが好きな父は当然ケチャップも大好き。生野菜を食べるのにもドレッシングじゃなくケチャップと言うから半端じゃありません。ケチャップを堪能できるナポリタンは父の大好物の1つで、実家では月に2~3回は必ず登場する献立です。


そして私の父は、自称“なんでも食べる手間のかからないおじいさん”ですが、実は、父ほど好き嫌いの多い“手間のかかる爺”は居ないんです。大好きなナポリタンでも、ベーコンやソーセージで作りピーマンを加えると一切食べません。


牛肉でないとダメなんです。野菜でかさまししたりせず、すき焼き用のロース肉をたっぷり入れて作ったナポリタンじゃないと食べないんです。


しかし、父のことを好き嫌いの多い手間のかかる爺などと呼ぶ私も、実は父親似で嫌いが激しく、ついでに贅沢に出来ているので、ナポリタンを作ると言うと、やっぱ奮発し牛の薄切り肉で作りたいんです。これが旨いんですよ!


夕べも牛の薄切り肉を使って作りました。しかしその薄切りは霜降りの和牛ではなく、パサパサのアメリカンビーフ。だから量を半分に減らし、足らずはベーコンを加え脂肪分を補って作りました。


旦那は外で食事+お酒を楽しんでいるんだから、自分も家でナポリタン+ビール。(笑)子供の頃から食べ慣れているナポリタンに手を加え、ビールのあてとなるようにピリ辛な大人味に作ってみました。


これがなかなか美味しかったので、これまでクックパッドに載せていたナポリタンのレシピも、このピリ辛大人版に書き換えました。そのレシピはこちらからです...Cpicon ピリ辛な大人のスパゲッティナポリタン

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