一昨日の夜、私は結構旦那にむかついていました。話しかけても全く聞いている風でなく、晩御飯の後ずっとPCの画面を見っ放しだったのです。ゲームしとるんか!メールしとるんか!と怒っていたのですが、実は仕事をしていたようです。(深謝)


プログラムしたものの中に些細な間違いがあって、機能するはずのものが動かず、その間違いを探すのに結局旦那は徹夜で仕事をしました。


徹夜明けの昨日の晩御飯。お腹に優しく体が温まって、前夜の睡眠不足をぐっすり眠って取り戻してもらえるよう、夕べは栄養たっぷりで消化のよいスープにしました。


ミネストローネ 2011

クッキングリッシュの会

2011と付けたのは、以前日本に住んでいた頃にもミネストローネの記事を書いたことがあるから。けど前回と違って今回は、大根代用ではなくスイード(アメリカではルータバガと呼ぶ。スウェーデン株)を入れたり、セロリも入れたのでもう一度記事に。


全然話変わりますが、私の元彼って人は一緒に暮していた頃、毎週金曜日は仕事の後、必ず同僚とパブで深夜近くまで飲んで帰ってくる人だったのです。


それが、変な奴で、仲の良い同僚が全員都合が悪いと、普段話したこともない人にまで飲みに行かないか誘い、オーケーしてくれたら喜んで一緒にパブへ行くんです。連れがないなら、なんで家に帰って来て私とパブに行かないのかと、不満を抱くこと度々でした。


とは言え、彼の行動を全く理解できない訳でもなかった。一緒に住みだした頃貧乏のどん底で、交際費にお金を費やせる余裕がなかった為、元彼も私も友達をみな失ってしまったので、少し余裕が出来て、彼は新しい友達を作るのに必死だったのです。


元彼の金曜の夜の不可解な行動は今どうでもよくて(笑)、なんでこんな話を取り出したかというと、その金曜の夜の彼の晩御飯が問題だからです。


この人、深夜までパブでビール飲んでも、食事は絶対にしてくる人ではありませんでした。何時になっても家に帰ってきてから夕飯を食べていたんです。


けど、私は自分を放置して飲みに行く様な奴に晩御飯を作り、帰ってきたらそれを温めて食べさせ、食べた後は片付けまでするほど甘い女ではないので、金曜の夜の彼の晩御飯は、必ずスーパーの冷凍またはチルドフードをチンすると決めていました。


毎週彼に、今週の金曜日は何を買っておこうかと、好みの冷凍・チルドフードを聞くんです。すると、必ずと言ってよいほど、彼は、“ミネストローネ”と答えました。先々週も、先週も、今週もミネストローネ。そして翌週も絶対にミネストローネと言うに違いない!


よくもまぁ、こいつ、飽きんなぁ~!と感心してましたが、手間隙かけてミネストローネを大量に作り2、3日に分けて食べると、何回食べても飽きない自分に、当時のあの人の気持ちがわかるなぁ...と、これが食卓に登場する度私は昔を思い出してしまうのです。


ミネストローネは旨い!実に、実に旨い!


スープでもこれだけ具材を沢山投入し、2時間3時間とかけて煮込んで、パスタまで入れてボリュームアップすると立派なシチューです。我が家ではミネストローネはスターターでも副菜でもない、立派なメインの献立です。


ちなみに昨日投入した具材は入れた順番に並べると、たまねぎ、セロリ、にんにく、パンチェッタ、トマト、カネロニビーンズ、パセリ、人参、スイード、じゃがいも、ズッキーニ、グリーンピース、それにパスタとパルメザンチーズ。切るのに30分を要しました。

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これらの材料を使って作る我が家の具沢山ミネストローネの作り方は、こちら です!


昨日は4時ごろから煮始めて食卓が整ったのは7時だったから、3時間近く煮ていたってことになります。やっぱこれはどう判断したって立派なシチュー!その立派なシチューを泡と共にいただきました。

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と言ってもその泡は、シャンペンではなく、我が家には珍しくノンアルコールのスパークリングウォーターの泡でした。(爆)


別に体の調子が悪くてノンアルコールだったのではありません。我が家に残っていたアルコールは、料理やお菓子作り、デザート酒として飲む甘いものばかりで、食事と一緒に飲めるのは水しかなかったのです。仕方なしです!(爆)


アツアツのミネストローネ。鍋からスープ皿に注いだら、ブワァッと湯気が立ちました。あっ、この瞬間をカメラに収め、最高のショットをブログに...と思って撮ったのですが、やっぱ、私の写真技術では湯気が写りまへん。(汗)

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旦那はどんなスープでも必ずバターを加えて食べますが、私はチーズ党です。これは若い時のイギリス留学中、学校の食堂で毎日お昼に日替わりスープを食べて、それにチェダーチーズをたっぷりのっけて食べていたのが、未だに悪癖として残っているからです。

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夕べはチェダーじゃなくパルメザンチーズをたっぷりのっけて食べました。この溶けたチーズが旨い!あとでスプーンを洗うのが大変なんだけどね...(爆)


そして食後、旦那のスコッチも切れているし車を出し州経営のアルコール屋に行きました。


ちなみに、ワシントン州ってのは、確か15%だったと思うけど、それ以上の強いアルコールは州の法律で一般の店では売ってはいけないことになっているのです。ウォッカやジン、スコッチやブランディー、ラムなどは、州経営の店でしか買えません。


ところがその店はほんの数分前に閉まった後。無駄足でした。結局、徹夜して頑張った次の日の夜、旦那は寝る前の1杯が飲めないことになったのです。


私、昨年のクリスマスに旦那にEブックをプレゼントしたら気に入ってもらえず、泣きながら店に返しに行ったんですよ。(泣きながらは大袈裟か!笑)そのことでかなり頭にきて、その他にも用意したプレゼントを全部自分で開封ししまいこんでしまったのです。


でも夕べ、頑張って働いた後に寝る前の1杯のない旦那がちょっと可哀想かなと同情し、ほぼ1ヶ月遅れでしまいこんでいたEブックの次に高かったプレゼントを上げました。

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けど私のことですから、当然黙っては上げませんでした。Eブックを喜んで受け取ってくれず、返却させてことを散々愚痴りながら上げました。


私なら、そんだけ愚痴るなら、もう要らんわい!ってどんなに飲みたくてももらったスコッチを突っ返すところですが、おとなしい旦那は何も言わず、ただ遅ればせのクリスマスプレゼントの酒を旨そうに飲んでましたわ。(爆)


こちらの記事は2011年2月25日、『今日のいちおしレシピ』として、レシピブログさんのサイトトップページでご紹介して頂きました。有り難うございました。

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