今週の旦那の会社への差し入れです。


来週私は旦那の同僚の為に、イギリスのクリスマスには欠かせないミンスパイを焼いて上げようと思っているし、先週85枚ものジンジャーブレッドを8時間かけて焼きほとほと疲れたので、今週は1週スキップさせてもらうつもりでした。


ところが、一昨日の夜、同僚から私にと預かったんだと言い、旦那がカードと海外のお土産を持って帰ってきました。寄せ書きのThank you!に、バニラの香りのボディークリーム。おだてと物にはめちゃ弱い私は、昨日の朝急に思い立ちこれを焼くことにしました。


レモン風味のチーズケーキ

クッキングリッシュの会

一時期私はケーキ作りにはまってました。シュガークラフトの練習がしたくて土台のしっかりしたフルーツケーキ、キャロットケーキ、レモンケーキにチョコレートケーキを、食べもしないのに毎日交代に焼いていました。


その頃、シュガークラフト用のケーキとは別にはまっていたのがチーズケーキです。


ある日、友人宅に招待され、お土産にチーズケーキを焼き持参したら、それがえらく好評で、私はチーズケーキ作りの天才の様にみんなから絶賛されたのです。実際は本のレシピに忠実に従って焼いただけだったのですが...(汗)


私はそう言う時、正直に本を見て焼いたんだとは言えない人!


天才と呼ばれたら調子にのって天才に成りすましてしまう方で、そこに酒が入るとついついデカイことを言ってしまい、それよりも旨い別のチーズケーキを焼いて持って来て上げるなどと、出来もしない約束を交わしたのでした。


そういえば、義父が再婚する時も、酒の勢いでウェディングケーキを作ってあげると約束し、翌日からシュガークラフトの知識ゼロの私は、涙と笑のケーキ作りに1ヶ月身を投じたのでした。(滝汗)


高校生の頃、ボーイフレンドもいないくせして、友達が彼氏にケーキを焼くとかって言ってるのを聞くと、自分も小遣いはたいてお菓子作りの本を買い、チーズケーキを焼いたことがありました。いつか誰かに上げれる日が来ると、もてないくせして期待してたのね...(涙)


しかしそのチーズケーキは、2時間くらいオーブンに放置したままでも、手順のどこかで間違ったのか、一向に固まらずカッテージチーズの様な姿のままでした。


それがトラウマとなり、チーズケーキは私には焼けない思い込んでいた人が、チーズケーキ作りの天才になっちゃったものだから大変。早速私は毎日いろんなレシピのチーズケーキを焼き、友達との約束を果たしました。


今日のチーズケーキは、その頃私が焼いたチーズケーキの中から、美味しかったもの、手間要らずだったもの、などなど、良い点を1つ1つ組み合わせたものです。


またまた今日も前置きが長ごうなり申したが(笑)、これはまじ旨いチーズケーキです!材料、分量は下に記してはおきますが、パイ皿の大きさなどに合わせ適当に量を変えても、まず失敗なく焼けるチーズケーキでもあります。


私のは差し入れ用なので、アルミホイルの容器で色気も金気もございませんが、ベリーやミントなどを飾ると見栄えもよく、おもてなしの時やパーティーにもぴったりのケーキです。


<材料 22~23cmの深めのパイ皿1つ分>

(レモンタルト生地)

小麦粉...180g
塩...ひとつまみ
バター、擦り込み易いように小さく切っておく...90g
砂糖...大さじ1程度
レモン皮...1/2個分
卵...1個

(フィリング)

クリームチーズ、作る2~3時間前から室温に戻しておく...400g
砂糖...120g
レモン汁...1個分
卵...3個
バニラエッセンス...適宜
サワークリーム...200g
砂糖...小さじ2
ナツメグまたはシナモン...適宜(お好みで)


<作り方>

1.粉と塩を合わせふるいにかける。そこに冷蔵庫から出したてのバターを加え、ペイストリーブレンダーもしくは指で、ボロボロに壊れたビスケットのようなそぼろ状になるまで念入りに粉に擦りこむ。

日本の薄力粉ならふるいにかけずに、塩をスプーンで粉に混ぜたら即作業に入りますが、アメリカのオールパーポス、イギリスのプレインフラワーは、面倒でもふるいにかけるとかけないでは、出来上がったタルトの肌理が全く違います。最近の私の発見です!

クッキングリッシュの会
写真はタルト型2つ分の分量なのでかなり多いです!

2.バターが全部粉と混ざり合ったら、砂糖、レモン皮、卵を加えて生地を一つにまとめる。生地がパサパサであれば水を少し足し、手にべとつかず、かつ柔らかで滑らかな生地に仕上げる。アルミフォイルに包み冷蔵庫で30分以上休ませる。

クッキングリッシュの会
レモン皮と卵の水分で殆ど水は不要なはずですが、
生地がほぼまとまったら少量の水を手のひらにつけ、
その水分を生地に全部吸い取らせる位にすると、
より弾力性のある生地になります。


3.2の生地をシリコンシートの上(打ち粉不要!)、もしくは打ち粉を軽く打った台の上で、パイ皿より2周り程度大きい円形に延ばす。空気が入らないように手でしっかり押さえながらパイ皿の内側に貼り、フォークで全体に空気穴を開ける。冷凍庫で30分凍らす。

クッキングリッシュの会

4.オーブンを190度で予熱し、予熱が完了したら、冷凍庫から取り出した生地を貼ったパイ皿を即オーブンに入れ15分焼く。焼きあがったタルトはパイ皿に入れたまま冷ます。

クッキングリッシュの会
パイ皿に生地を貼ってから一旦冷凍すると、
生地の縮みが少ないのと、底面のふくらみを抑えられます。
オーブンから出したては少し底が盛り上がっていますが、冷めれば平らになります。


5.フィリングを作る。クリームチーズに砂糖とレモン汁の半分を加え、木べらでよく混ぜ合わせる。

6.5に卵を1つずつ加え、加える度に満遍なく混ぜ合わさるように泡だて器で攪拌する。最後にバニラエッセンスを加え香りをつける。

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7.6を4に加え、180度で予熱を済ませたオーブンで40~45分焼く。

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8.チーズケーキを焼いている間にサワークリームミックスを作る。サワークリームに残りのレモン汁と砂糖を加え、泡だて器でよく混ぜ合わせる。

9.7が焼き上がったらオーブンから取り出し、オーブン皿に載せたまま約10分程度冷ます。この間オーブンは切らず180度で温度を保っておく。

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10.チーズケーキが冷めてしぼみ、ほぼ元の高さになったら、表面全体にサワークリームミックスを塗る。お好みでナツメグかシナモンを振り、再びオーブンに入れて10分程度焼く。

クッキングリッシュの会

クリチがたっくさん入っているのと、サワークリームのまろやかさで、シトラスのさわやかさにクリーミーが交じり合った、ほんのこつ旨いチーズケーキです。


今だったらこれを友達食べさせ、チーズケーキ作りの天才と呼ばれても、正真正銘私はチーズケーキ作りの天才と確信できるような、そんな一品です。(←それは大袈裟か...汗)

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