日本のスーパーでも最近はロマー二レタスと言うのを見かけます。シーザーサラダによく使われるレタスです。あれ、日本のスーパーで買うと結構なお値段がするんですが、アメリカやイギリスでは結構手頃な値段で手に入ります。


先週末スーパーでレタスを買おうとしたら、日本で一般的に食べられているアイスバーグレタスの質があんまり良くなかったので、代わりにこのロマー二レタスを買いました。しかし、1パックに3つも入っていて使い道に困っています。(苦笑)


そこで夕べはそのロマー二レタスを1つでも使ってしまおうと、スープを作ったんです。


グリーンピースとレタスのスープ

クッキングリッシュの会


レタスとスープ、確かに菜っ葉代わりにちょこっと入れたりすることはありますが、大きなアイスバーグレタスを2分の1個も入れて作るスープって、初め私はピンときませんでした。


このスープ、実はうちの旦那のおばあちゃんがよく作っていたスープらしいのです。おばあちゃん子だった旦那は、子供の頃おばあちゃん家に行くと、決まってこのスープがまず食卓に登場していたそうです。


このスープを初めて作らされ時、どっちみに美味しくないのが分かっているのに作らされると言うので、私はほとんどやけっぱちになって、旦那のレシピに従って作りました。


ところが、そのスープがめちゃめちゃ旨かったんです!


レタスのグリーン臭さが消え、グリーンピースとよくマッチします。ベーコンの炒めたものを加えたりすると、これだけで立派なメインの献立となるボリュームたっぷりのスープです。


いつもは最後に牛乳かクリームを加えますが、今回は野菜だけで濃度をしっかりつけクリーミーにしてみました。また今回はこのスープを、先日亡くなった義母の遺品のルクルーセで作って見ました。

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私、実はずっとアンチルクルーセだったのです!


他にも似たような鍋がもっと安くで売っているのに、なんでルクルーセだけ鍋ごときにうん万円もの大金をとるのか納得がいきませんでした。だから旦那が買ってやると言ってくれても、ずっと拒みつづけていたんです。


ところが、先日イギリス帰省中、この義母の遺品の鍋でキャセロールを作ったら、どうしてそんなに高価なのかその理由がわかりました。火のまわりがよく、吹きこぼれないし、肉が柔らかく煮込めて、いっぺんに惚れ込んでしまったのです。


義妹が欲しいだろうと思っていたら、要らないと言うので、それ幸いに私がこの鍋をもらって、義母から教わったたくさんの煮込み料理を、これからこの鍋で作って行くことにしたのです。


<材料 4~5人分>

パンチェッタまたはブロックベーコン、細かく刻む...80~100g
たまねぎ、適当な大きさに切る...中1個
レタス、ざっくりと切り分ける...2分の1個
冷凍グリーンピース、解凍しておく...300~350g
チキンストックまたはコンソメスープ、パッケージの分量を湯でとく...1リットル
塩こしょう...適宜
刻みネギ...少々(お好みで)

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<作り方>

1.キャセロール鍋に油をひかずにベーコンを炒める。ベーコンからしっかり湧き出た出て全体にカリッとするまで炒める。炒めたベーコンはキッチンペーパーの上に取り出し、余分な脂を取り除いておく。

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2.ベーコンを炒めた鍋でたまねぎを炒める。ベーコンから湧き出た脂だけでは足りないようですあれば、少しサラダ油(分量外)を加える。

3.ベーコンの脂だけでたまねぎを炒めると、すぐに鍋底が焦げ付いて来るので、鍋底の色が濃くなりだしたら、レタスとグリーンピースを加え、鍋底の焦げ目を拭くようにしながら3~4分炒める。

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4.3にスープを加える。煮立ったら火を弱め蓋をして、30~40分じっくりと煮込む。

5.4を火からおろし10分程度あら熱をとる。バーミックスを使って撹拌し、スムーズなリキッド状にする。

6.5を再び火にかけ、1で炒めたベーコンを戻す。塩こしょうで味を整え煮立ったら出来上がり。熱湯で温めておいたスープ皿に注ぎ、お好みで刻みネギをガーニッシュする。


夕べはこのスープにアイリッシュソーダブレッドを焼いて一緒にいただきました。いつものソーダブレッドとはちょっと違う趣向をこらしたものです。とってもおいしかったので、次回のブログはそのソーダブレッドを紹介することにします。

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お料理が大好きでとっても上手だった義母の遺品の鍋で作った、おばあちゃんの思い出の味のスープ。旨い、旨いと、食べることに必死になっていた旦那ですが、内心はちょっぴり感傷にひたっていたのかも知れません。

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