私の母は83歳。けど、見た目は誰の目にも70代前半にしか見えません。よく食べるし、数年前白内障の手術をし視力を取り戻してからは、もう怖いものなしに動き回っています。
料理が上手で作るのも好きだった母。しかし80代に入った頃から、こんなに元気で料理好きのくせして、キッチンに立ち料理をするのが億劫で仕方なくなってきました。スーパーの出来合いで済ませてしまう日も少なくないみたいです。
私はだから帰省すると、これまで上げ膳据え膳で食べさせてくれた母へのささやかな恩返しのつもりで、代わりキッチンに立って4人分の料理を作ります。一昨日も料理は私の担当。でもこの暑さで、頭も料理も爆発してしまいました!
和風ベーコン・エクスプロージョン
ベーコン・エクスプロージョン、和訳すると“ベーコンは爆発だ!”と名づけられたこの料理は、BBQクレージーなアメリカ人男性2人が考えたレシピで、2年ほど前ブログで発表しセンセーションを巻き起こしました。
日本では住宅が建て込んでいるのでさほど一般的でないBBQも、海外では夏になるとどこの家庭でもします。そしてBBQと言うと、普段はキッチンに立たがらない男達が、先にたって肉や野菜を焼きたがる、男の料理の代表です。
そしてその男の料理は、時には女には考えもつかない大胆な料理を生み出してしまいます。ベーコン・エクスプロージョンもその1つ。オリジナルレシピは身震いするほど不健康な料理。トータルで5000カロリー以上あるダイナミックな料理なのです。
このセンセーショナルなブログレシピを英国の新聞・テレグラフが取り上げ、その記事を読んでからと言うもの、それを作ってみたいとずっと口癖に言い続けていた旦那は、最近とうとうそれを実行に移しました。
しかしそこは料理にこだわるうちの旦那のこと。野郎の考えたグリシーなレシピをもっとソフィスティケイトしたものに変え、そのままレストランのメニューに加えても全然おかしくないお洒落なベーコン・エクスプロージョンを作ってしまいました。下の写真がそれです。
これを作った時のことはメインのブログで詳細に紹介 しています。まだその記事を読んでいない方は必見!男の料理とは思えない(そしてあの不器用な外人が作ったとは思えない!爆)、ゴードンもジョエルもビックリの芸術的作品でした。(大袈裟!笑)
アメリカのスモーキーなベーコンとアーティフィッシャルな味のBBQソースが嫌いな私は、正直ベーコン・エクスプロージョンという料理には全く関心がなく、旦那が作ると言い出した時、どっちみにまたキッチンを汚すだけと内心迷惑に思っていました。
ところが、出来上がったベーコン・エクスプロージョンを食べた私は、あまりの美味しさにビックリ!
女には考えもつかない発想の男の料理は、見知らぬ世界に入り込んみ、そこで口にした見知らぬ料理って風な味で、新しい旨さがありました。
旨い、旨いを連発して食べる私に、旦那は課題を1つ与えました。それは、今度は私が和風のベーコン・エクスプロージョン、つまり、ジャポニカ・ベーコン・エクスプロージョンを作ることでした。どっちが旨いかのバトルです。
その晩二人は食事が終わってからも延々1時間ぐらい、どうしたら和風ベーコン・エクスプロージョンが作れるか討論を交わしたのでした。食うこと以外何の楽しみもない夫婦は、毎晩こんな会話で盛り上がりながら晩御飯を食べているのです。ほんま情けない奴ら!(汗)
私の頭の中ではこう作ろうというレシピは出来上がっていました。でも、それを実行するのは新鮮な香り良い青じそを手に入れたかった。そこで、日本に帰省した時に作ろうと決めていました。そして帰省中の今、青じそを買って来てそのレシピを試してみたのです。
<材料 4~5人分>
パン粉...1/2カップ
酒...大さじ3
鶏ミンチ...300g
たまねぎ、極々細かくみじん切り...1/3個
卵...1個
青じそ、細かく刻む...10枚
顆粒鰹だし、小さじ1程度の少量の水で溶く...小さじ1/2
塩こしょう...適宜
味の素...適宜
豚バラ...18~20枚
梅肉...大さじ1
おたふくお好み焼きソース...適宜
<作り方>
1.パン粉に酒を加え混ぜ合わせ数分置いてふやかす。
2.ボールに鶏ミンチ、1、たまねぎ、卵、青じそ、だし、調味料を加え手でしっかり練る。(肉だねはハンバーグの種よりも柔らかめで手にべたべたつきますが、パン粉の入れすぎには注意です。)
3.豚バラ肉を縦、横それぞれ9~10枚ずつ格子に並べ、縦26~27cm、横20~21cm程度の長方形のメッシュを作り表面全体にこしょうをふる。長さを揃えるのに切り取った豚バラは細かく刻む。
4.3で細かく刻んだ豚バラをフライパンに油を引かずに焦げ目が付き始めるまでしっかり炒める。炒めた豚バラはキッチンペーパーで余分な脂を拭きとり梅肉を加えて混ぜ合わせる。
5.2の肉だねを3の豚バラメッシュの上全体に満遍なく広げる。大さじ3程度のお好み焼きソースを肉だねの表面全体にスプーンの背で塗る。ソースを塗った肉だねの上に4の炒めて梅肉で和えた豚バラを散らす。
6.幅の狭い一辺を手前から前方へ太巻きを巻く要領で巻きオーブン皿に載せる。140度で予熱を済ませたオーブンで90分焼く。
7.90分経ったらオーブンから取り出し、オーブン皿にたまった肉汁や脂をキッチンペーパーで拭き取ってから、表面全体にお好み焼きソースを刷毛で塗り、180度に温度を上げたオーブンに再び戻す。15分焼いたらもう一度取り出しソースを塗って更に15分焼く。
旦那の作ったベーコ・ンエクスプロージョンとは全く違いますが、オリジナルのベーコン・エクスプロージョンに見た目そっくりの、美味しそうな和風ベーコン・エクスプロージョンに焼きあがりました。
この晩はメインのベーコン・エクスプロージョンに手間がかかりすぎたので、サイドディッシュは簡単なものを。
けど、この簡単なものは、私がここ数週間ずっと作ってみたかった一品。一目見て、絶対に美味しいに違いないと確信したぴよさんのトマトの姿煮 です。
これ、最高でした!!!
家族4人。一口食べたら止まらなくなって、一気に完食するほどの美味しさ!またまたぴよさん、美味しいレシピを教えていただいてありがとうございました。アドバイス通りに生姜もちゃんと忘れず添えました。
さて、肝心の私が作った和風ベーコン・エクスプロージョンの味ですが、両親も旦那も大絶賛!トータルで600gになる肉は、その晩の内に家族のお腹の中にあっという間に消えてゆきました。
私の感想?確かに美味しかった。でも、指摘したい点が2つあり。
1つは良い点で、これはお好みソースがお好みソースと一口食べて分かる味に仕上がっていなかったところです。甘いソースは照り焼きソースの様であり、BBQソースの様でもあって、いずれにせよとっても美味しかった。
もう1つはしそと梅の風味。これは改善すべき点で、この2つをレシピから抜くと味が落ちるのは確実なのですが、私としてはもう少ししそと梅の風味を際立てたかった。
それに比べ旦那のソフィスティケイティッド・ベーコン・エクスプロージョンは、ベーコンのスモーキーなフレーバーも、BBQソースの作り物っぽい味も全く気にならない美味しさであったことから、私はバトルに負けたと実感しました。
でも旦那は逆に、私の作った和風ベーコン・エクスプロージョンの方がずっと美味しいとえらく気に入り、まぁおバカ夫婦はこうしてお互いに褒めあい、いつもちちくりあっているのです!(爆)
料理が上手で作るのも好きだった母。しかし80代に入った頃から、こんなに元気で料理好きのくせして、キッチンに立ち料理をするのが億劫で仕方なくなってきました。スーパーの出来合いで済ませてしまう日も少なくないみたいです。
私はだから帰省すると、これまで上げ膳据え膳で食べさせてくれた母へのささやかな恩返しのつもりで、代わりキッチンに立って4人分の料理を作ります。一昨日も料理は私の担当。でもこの暑さで、頭も料理も爆発してしまいました!
和風ベーコン・エクスプロージョン
ベーコン・エクスプロージョン、和訳すると“ベーコンは爆発だ!”と名づけられたこの料理は、BBQクレージーなアメリカ人男性2人が考えたレシピで、2年ほど前ブログで発表しセンセーションを巻き起こしました。
日本では住宅が建て込んでいるのでさほど一般的でないBBQも、海外では夏になるとどこの家庭でもします。そしてBBQと言うと、普段はキッチンに立たがらない男達が、先にたって肉や野菜を焼きたがる、男の料理の代表です。
そしてその男の料理は、時には女には考えもつかない大胆な料理を生み出してしまいます。ベーコン・エクスプロージョンもその1つ。オリジナルレシピは身震いするほど不健康な料理。トータルで5000カロリー以上あるダイナミックな料理なのです。
このセンセーショナルなブログレシピを英国の新聞・テレグラフが取り上げ、その記事を読んでからと言うもの、それを作ってみたいとずっと口癖に言い続けていた旦那は、最近とうとうそれを実行に移しました。
しかしそこは料理にこだわるうちの旦那のこと。野郎の考えたグリシーなレシピをもっとソフィスティケイトしたものに変え、そのままレストランのメニューに加えても全然おかしくないお洒落なベーコン・エクスプロージョンを作ってしまいました。下の写真がそれです。
これを作った時のことはメインのブログで詳細に紹介 しています。まだその記事を読んでいない方は必見!男の料理とは思えない(そしてあの不器用な外人が作ったとは思えない!爆)、ゴードンもジョエルもビックリの芸術的作品でした。(大袈裟!笑)
アメリカのスモーキーなベーコンとアーティフィッシャルな味のBBQソースが嫌いな私は、正直ベーコン・エクスプロージョンという料理には全く関心がなく、旦那が作ると言い出した時、どっちみにまたキッチンを汚すだけと内心迷惑に思っていました。
ところが、出来上がったベーコン・エクスプロージョンを食べた私は、あまりの美味しさにビックリ!
女には考えもつかない発想の男の料理は、見知らぬ世界に入り込んみ、そこで口にした見知らぬ料理って風な味で、新しい旨さがありました。
旨い、旨いを連発して食べる私に、旦那は課題を1つ与えました。それは、今度は私が和風のベーコン・エクスプロージョン、つまり、ジャポニカ・ベーコン・エクスプロージョンを作ることでした。どっちが旨いかのバトルです。
その晩二人は食事が終わってからも延々1時間ぐらい、どうしたら和風ベーコン・エクスプロージョンが作れるか討論を交わしたのでした。食うこと以外何の楽しみもない夫婦は、毎晩こんな会話で盛り上がりながら晩御飯を食べているのです。ほんま情けない奴ら!(汗)
私の頭の中ではこう作ろうというレシピは出来上がっていました。でも、それを実行するのは新鮮な香り良い青じそを手に入れたかった。そこで、日本に帰省した時に作ろうと決めていました。そして帰省中の今、青じそを買って来てそのレシピを試してみたのです。
<材料 4~5人分>
パン粉...1/2カップ
酒...大さじ3
鶏ミンチ...300g
たまねぎ、極々細かくみじん切り...1/3個
卵...1個
青じそ、細かく刻む...10枚
顆粒鰹だし、小さじ1程度の少量の水で溶く...小さじ1/2
塩こしょう...適宜
味の素...適宜
豚バラ...18~20枚
梅肉...大さじ1
おたふくお好み焼きソース...適宜
<作り方>
1.パン粉に酒を加え混ぜ合わせ数分置いてふやかす。
2.ボールに鶏ミンチ、1、たまねぎ、卵、青じそ、だし、調味料を加え手でしっかり練る。(肉だねはハンバーグの種よりも柔らかめで手にべたべたつきますが、パン粉の入れすぎには注意です。)
3.豚バラ肉を縦、横それぞれ9~10枚ずつ格子に並べ、縦26~27cm、横20~21cm程度の長方形のメッシュを作り表面全体にこしょうをふる。長さを揃えるのに切り取った豚バラは細かく刻む。
4.3で細かく刻んだ豚バラをフライパンに油を引かずに焦げ目が付き始めるまでしっかり炒める。炒めた豚バラはキッチンペーパーで余分な脂を拭きとり梅肉を加えて混ぜ合わせる。
5.2の肉だねを3の豚バラメッシュの上全体に満遍なく広げる。大さじ3程度のお好み焼きソースを肉だねの表面全体にスプーンの背で塗る。ソースを塗った肉だねの上に4の炒めて梅肉で和えた豚バラを散らす。
7.90分経ったらオーブンから取り出し、オーブン皿にたまった肉汁や脂をキッチンペーパーで拭き取ってから、表面全体にお好み焼きソースを刷毛で塗り、180度に温度を上げたオーブンに再び戻す。15分焼いたらもう一度取り出しソースを塗って更に15分焼く。
旦那の作ったベーコ・ンエクスプロージョンとは全く違いますが、オリジナルのベーコン・エクスプロージョンに見た目そっくりの、美味しそうな和風ベーコン・エクスプロージョンに焼きあがりました。
この晩はメインのベーコン・エクスプロージョンに手間がかかりすぎたので、サイドディッシュは簡単なものを。
けど、この簡単なものは、私がここ数週間ずっと作ってみたかった一品。一目見て、絶対に美味しいに違いないと確信したぴよさんのトマトの姿煮 です。
これ、最高でした!!!
家族4人。一口食べたら止まらなくなって、一気に完食するほどの美味しさ!またまたぴよさん、美味しいレシピを教えていただいてありがとうございました。アドバイス通りに生姜もちゃんと忘れず添えました。
さて、肝心の私が作った和風ベーコン・エクスプロージョンの味ですが、両親も旦那も大絶賛!トータルで600gになる肉は、その晩の内に家族のお腹の中にあっという間に消えてゆきました。
私の感想?確かに美味しかった。でも、指摘したい点が2つあり。
1つは良い点で、これはお好みソースがお好みソースと一口食べて分かる味に仕上がっていなかったところです。甘いソースは照り焼きソースの様であり、BBQソースの様でもあって、いずれにせよとっても美味しかった。
もう1つはしそと梅の風味。これは改善すべき点で、この2つをレシピから抜くと味が落ちるのは確実なのですが、私としてはもう少ししそと梅の風味を際立てたかった。
それに比べ旦那のソフィスティケイティッド・ベーコン・エクスプロージョンは、ベーコンのスモーキーなフレーバーも、BBQソースの作り物っぽい味も全く気にならない美味しさであったことから、私はバトルに負けたと実感しました。
でも旦那は逆に、私の作った和風ベーコン・エクスプロージョンの方がずっと美味しいとえらく気に入り、まぁおバカ夫婦はこうしてお互いに褒めあい、いつもちちくりあっているのです!(爆)