日本は梅雨も明けて猛暑。この時季に温かいスープが晩御飯の献立なんて聞くと、頭おかしいんじゃない?って笑われてしまいそうです。


しかし、ここシアトルでは、夏でも朝夕は涼しいのを通り越し寒いからねぇ~。ガスパッチョじゃない熱いスープが夏に登場してもちょうど良いのです。


カリフラワーとスティルトンのクリームスープ

クッキングリッシュの会

1週間の大阪帰省を終え、本日昼過ぎにシアトルに帰ってきました!


外資系の航空会社って、その国の人たちの体温に合わせ機内の温度設定をしているようで、国によっては吐いた息が白くなりそうなくらい、機内温度の低い航空会社があります。


イギリスに住んでいた頃よくドイツのルフトハンザ航空を利用し日本との間を行き来しましたが、あそこの機内も真冬の様に寒い!真夏でもジャケットと分厚い靴下は必須でした。


アメリカの航空会社も、そのフルとハンザに負けていません。寒いの、なんのって。


往路、ジャケットを持たず乗った私は、大阪に着くまでずっと毛布に包まっていました。それで懲りたので、今日の帰りの便には、ユニクロで2千円で買ったフード付きジャンパーと、分厚いハイソックスを準備して乗り込みました。


正解でした。ジャンパーとハイソックスを穿いていてもまだ、毛布3枚に包まらないと下半身が冷えたくらい。関空では暑くて暑くて、搭乗までの待ち時間、冷房のよく効いたところばかり狙って座っていたと言うのに。


ところが、シアトルに着いて飛行機を降りると、このジャンパーとハイソックスは脱ぐ必要なし。寒い!!!気温13度とパイロットがアナウンスしていました。こんな気候ですからね、スープは夏でも時には必要なのです。


いつも旅行から帰った日は料理はせず外食と決まっていますが、今日は自宅に着き、荷物の整理をして、シャワーを浴び、1時間ほど寝たら、スーパーに買出しに出かけ晩御飯を作ることにしました。


日本から戻ってきた私は昼頃到着しましたが、カナダ経由でイギリスから戻ってくる旦那は、シアトル着が今晩10時ごろ。それから車に乗って自宅に帰ってくると早くても11時にはなります。明日からまた平常通り出勤しないといけないのにね。


バンクーバーに到着した旦那は次の便を待つ間電話をかけてきて、サンドイッチを作ってれればそれで良いって言っていたけれど、不味い機内食を散々食べた後のサンドイッチはかわいそう。汁気のものはその点食べやすいからスープを作ることに。


もっとも、今日の旦那のロンドン~バンクーバー間のフライトは、なんと、ファーストクラス!私は家畜クラスで30分しか眠れなかったと言うのに、フラットシートで5時間も眠れたそうです。羨ますい...


食事も私の食べた家畜のえさとは違い、さぞや旨かったんだろうな...(怒)


<材料 4~5人分>

オリーブオイル...適宜
たまねぎ、薄切り...1個
スープ、固形コンソメまたはヴェジタブルスープを湯に溶いたもの...1.2リットル
カリフラワー、葉を取り除き適当な大きさに切る...大1個(日本のものなら2個)
スティルトン、手で小さく潰す...80~100g
塩こしょう...適宜
生クリーム...100~150ml
チャイブまたはパセリの葉のみじん切り...適宜


<作り方>

1.鍋にオリーブオイルを熱し、たまねぎを焦がさないようにしんなりするまで炒める。

2.1に熱いスープを注ぎ、カリフラワーを加えて煮立てる。沸騰したら火を弱め蓋をして、カリフラワーが柔らかくなるまで20~30分煮込む。

3.2の粗熱を取りブレンダーで攪拌する。再び火にかけ、煮立ってきたらスティルトンを加えて混ぜながら溶かす。

4.塩こしょうで味を調え、最後に生クリームを加えたら火からおろす。スープ皿に盛り、チャイブ(またはパセリ)を彩って食卓へ。


スティルトンとは、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラと並び、イギリスの誇る世界3大ブルーチーズの1つです。


紀伊国屋などでは見かけますが、日本ではどこにでも売っているブルーチーズではないので、手に入るブルーチーズを代用すると良いでしょう。


ただし、ブルーチーズは好きだからと言って入れ過ぎると、スープが重くなりかえって味を損なうので要注意です。また塩味は、コンソメ(またはベジタブル)ストックとチーズの塩分をチェックしながら調節しませう。


我が家では通常はカリフラワーでなくブロッコリーを使ってこのスープをつくります。今日はなぜか白いスープが飲みたかったので、久々にカリフラワーを使ってみました。

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