今日のお昼は母の為に、冷蔵庫や冷凍庫の中にあるものを利用し、簡単なアメリカンディッシュを作って上げました。


お魚ソーセージのストラータ

クッキングリッシュの会

うちの母は先週83歳になりましたが、その歳にして、私よりもこってりしたものを食べる人。父は手もつけなければ見向きもしないのに、ランチに冷凍ピザや市販のハンバーグを一人焼いて食べています。


その母が最近はまっているのがお魚ソーセージだそうで、三日にあげず焼いては、フレンチマスタードをたっぷりつけてお昼のおかずにしているそうです。


母がお魚ソーセージにはまっている理由、それはカルシウムを多く含んでいるからです。


60代に骨粗しょう症になりかけていると言われてから、カルシウムを多く含むサプリや食品があるとなんでも迷わず試す母。歳の割りに子供の様に食肉加工品が好きな母には、お魚ソーセージはもってこいの食品だったわけです。


しかしいくら好きで体に良くても、毎回シンプルに焼いてマスタードつけて食べるだけでは飽きるだろう!(爆)


そこで、アメリカ帰りの親孝行な娘(?)はちょっと手を加え、お魚ソーセージを使って母が食べたことのないアメリカ~~ンな一品を作りました。


材料は大概の家庭の冷蔵庫や冷凍庫の中にあるものばかり。食パンは数日前に買った固くなりかけた最後の残り2枚です。


<材料 グラタン皿2つ分>

食パン、2、3日経過し固くなりかけたものがベター...2枚
オリーブオイルまたはサラダ油...適宜
お魚ソーセージ、2~3mmに薄切り...1本
たまねぎ、細かく刻む...1/4個
冷凍ミックスベジタブル...1/2カップ
ピザ用シュレッドチーズ...1カップ
溶き卵...2個
牛乳...200ml
塩ブラックペッパー...適宜
粒マスタード...小さじ1


<作り方>

1.食パンは耳をつけたまま2cm角に切りグラタン皿の底に並べる。

2.フライパンに油を熱しお魚ソーセージとたまねぎを炒める。たまねぎがしんなりしてきたらミックスベジタブルを加え、ベジタブル全体に火が通ったら火から下ろす。

3.1の上に2を2等分して載せる。この時パンとパンの隙間を具で埋めるようにすると良い

4.3の表面に満遍なくチーズをまぶす。

5.溶き卵に牛乳を加え、塩ブラックペッパー、粒マスタードで調味し卵液を作る。4のグラタン皿のパン全体に卵液がかかるようにしながら注ぎ入れる。そのまま45分~1時間置いてパンに卵液を染み込ませる。

クッキングリッシュの会

6.180度で予熱を済ませたオーブンで約30~35分、または表面がこんもりと盛り上がり焼き色が付くまで焼く。

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イギリスではブレッドアンドバター(パンプリン)の名前で、固くなりかけたパンを卵液につけて焼き甘いお菓子にしてしまいますが、アメリカに行くとそれがストラータと名を変えて、ベーコンやハムなどを入れた甘くないセイボリーな一品になります。


ストラータは通常アメリカではブランチメニューの1つですが、かなりボリュームがあり、夕飯のメインの献立としても十分満足ゆくお料理です。


ミックスベジタブルの代わりに、人参やブロッコリー、ズッキーニやパプリカなど、冷蔵庫の野菜室に残っている野菜なんでも炒めて加えてしまえばよいでしょう。


また、生クリームの残りがあれば牛乳の一部をクリームに代えると、クリーミーでまろやかな舌触りのストラータが焼き上がり一層美味しいです。


普段はお魚ソーセージを焼いてマスタードをつけるだけの母。若い時は料理が上手でいろいろ作っていましたが、80を超えるとキッチンに立つのが億劫なようで、たまにこうして私がひとてまかけた料理を食べさせて上げると、子供の様に喜んで沢山食べてくれます。

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