イギリス帰省前に作ったミントジェリーがどうしても味見してみたくて、でも帰省前に買ったラムの肩肉はカチカチに冷凍されているし、そこで改めてラム肉を買って来て、普段の日にはちょっと贅沢な献立を準備しました。


私としては、こんなことででも落ち込んでいる旦那を少しでも慰めてあげたかったのです。


ラック・オブ・ラムとニューポテトの
ローズマリーオイルロースト


クッキングリッシュの会

ラック・オブ・ラム、日本ではフレンチラックの名前でデパートや、最近ではスーパーでも時々見かけることがある、ラムの骨付きあばら肉の塊です。通常日本でよく見かけるラムチョップとは、このあばら肉の塊を骨一本ずつに分けたものです。


ラムの産出国として有名なニュージーランド出身の友達が、イギリスに居る間にラムを腹いっぱい食べておくんだと言って、レストランでは必ずラム肉料理を注文していました。


彼曰く、美味しいラム肉はみな海外に輸出してしまって、本場のニュージーランドでは美味しいラムが食べれないとのこと。私はまだニュージーランドには行った事がないので、彼の言葉が本当なのか自分で確かめたわけではないけれど。


そしてその美味しいニュージーランドのラムが輸出されている国の1つイギリスでは、ラムは牛肉と共に高級肉の1つで、結婚式などお祝い事の食事にもよく登場します。(そう言えば義父の再婚式の披露宴のメインメニューもラムだった!)


海外の豪華な食卓の光景で、ローストしたラック・オブ・ラムに、ローストチキンやターキーの脚に被せるのと同じ、白い紙の王冠を被せた料理を目にした人も居るかも知れません。クラウンド・ラック・オブ・ラムと呼ぶ料理です。


ラックと言えばCDやDVDのラックを連想しますが、イギリスの朝食では、日本のサンドイッチ用に似た薄い食パンをトーストしてサーブする時に使う、トーストラックってのが必ず登場します。そのラックが見ようによればこのラムのあばら肉の塊に似ている。


あくまでも私の想像で確かなことは言えないけれど、だからラック・オブ・ラムと呼ぶのかも?


ところで今回イギリスに帰省したら、ちょっとしゃれたパブやレストランの殆どどこでも、とんでもないふざけたじゃがいも料理が流行っているのを発見しました。その名は“クラッシュトポテト”。


茹でたじゃがいもをマッシュポテトの様にペースト状にはしていないものの、クラッシュという単語の通り、いもは粗く潰されて原形をとどめていません。


つまり早い話が、仕入れたいもが安物で質が悪く、茹でている間に潰れちゃったので、なら原形をとどめているのもいっそ潰して、クラッシュトポテトの名で客に出そうって言う魂胆がみえみえの料理です。旦那と二人そのアイデアを想像し大笑いしました。


今回私もそのふざけた手口に見習って、お遊びでクラッシュトポテトをラムに添えようかと思ったのですが、茹でてだけでは味気ないニューポテトを、ローズマリーの香りがとても良いオリーブオイルでラムと一緒に焼いて、芳ばしくする方を選びました。


<材料 2~3人分>

(ローズマリーオイル)
ローズマリー、葉のみちぎって細かくみじん切り...大さじ2~3
にんにく、みじん切り...1~2かけ
オリーブオイル...大さじ3~4
塩こしょう...適宜

ニューポテト...500~600g
ラック・オブ・ラム...約500g(あばら骨4本分塊)
レモン汁...適宜(オプション)


<作り方>

1.材料を全て合わせてローズマリーオイルを作る。

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2.ニューポテトは沸騰してから10分程度茹で、芯の部分のみまだ固い程度に8~9分通り火を通す。茹で上がったらざるにあげ水気をしっかりと切り熱をとる。

3.ローズマリーオイルの半量をラムの身の部分表面にまんべんなくこすり付ける。好みでレモン汁を全体に振りかける。フライパンを油を引かずに熱し、オイルをこすりつけた面から先に両面2~3分程度ずつ焼き目をつける。

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4.粗熱の取れたニューポテトを2等分し、好みで皮を剥いてボールに入れる。残りのローズマリーオイルを加え、スプーンで潰さないように注意しながら全体に油をからませる。

5.オーブンディッシュに3と4を並べ、200度で予熱を済ませたオーブンで35~40分程度焼く。

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この晩は付け合せの野菜に“ゼスティーキャロッツ&スナップピーズ”を準備しました。

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カタカナの名前を聞いたらえれぇ~おしゃれですごい一品に聞こえますが(笑)、要はボイルしたにんじんとスナップエンドウにバター、パセリ、レモンゼスト(レモンの皮を摩り下ろしたもの)、レモン汁、塩こしょうを絡ませただけのシンプルなものです。


そしていよいよラック・オブ・ラムの入刀式!ロースト肉をテーブルでカービングするのはいつも旦那のお役目。こんなに美しい色に焼きあがりました。

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昔私はラムは豚肉同様に赤身を食べたらお腹を壊すと勘違いしていて、ローストして芯に赤いところが残っていたら、再度オーブンに突っ込んで完全に色が変わるまで焼いていました。


でも、ラムは牛肉同様に赤身を食べても問題ありません。ミディアムレアからミディアムくらいに焼いたラムが、柔らかさもジューシーさも一番美味しい頃合だと私は思います。

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もちろん、昨日のブログで紹介したミントジェリーをたっぷりラムに付けて食べました。本当、美味しかったです!!!


ちなみにラムは、ミントジェリーの他に、酸味の強いミントソースを付けて食べても美味しいです。この晩の様にグレービーを添えなかった時はジェリー、そしてグレービーのある時はソースが私的にはお好み。


そのミントソースは日本でも輸入食料品を売った店で買えますが、モルト酢、砂糖、ミントの葉のみじん切り、この3つを合わせるだけで簡単に5分で作れます。(食事の最低30分前には作って漬け込んでおくとなおよし。)

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