今朝、朝ご飯にマフィンを焼きました。本当はパンケーキを焼いてあげたかったのですが、ついこの前メイプルシロップを使い切ってしまっていたことに気づき、急遽マフィンに変更。


カルピスマフィン

クッキングリッシュの会

2、3日前スーパーでふと私の目を引いたのがカルピス。その時、私はあることにひらめき、おそらく生まれて初めて、お金を出してカルピスを買ってしまったのです。


いまでこそぜんぜん飲む機会がなくなったカルピス。子供の頃は毎日飲んでいました。


お中元やお歳暮の時季になると、キッチンにはカルピスが酒屋の様に並んだ時代。お中元分を飲み切るのに半年、したらお歳暮でまた半年分集まる。年がら年中カルピスの切れた日がありませんでした。


その子供時代、私には1つ不思議なことがありました。水でカルピスを割るとさらさらドリンクになるのに、牛乳で割るとどろどろの飲むヨーグルト風になること。


牛乳で割ったのは濃厚過ぎてあまり好きじゃなかったけれど、それでもたまに気分転換に水ではなく牛乳で割ってもらっていたのを覚えています。そしてその牛乳で割ったカルピスを、私は略して“牛カル”と呼んでいました。


牛カル、なんか焼き肉みたいな名前だけれど(笑)、子供時代から何十年の月日を経て、今、その牛カルがあるものに代用できるのではないかとひらめいたのです。


そのあるものとは、バターミルクです。


チーズを作る時に出る液体をホエーと言いますが、バターミルクはバターを作る時にでる液体です。これをベーキングに使うとふんわりと焼き上がり、また、膨張剤の働きを助ける役目も果たすのです。


海外では大概のスーパーに売っています。そしてこれをスコーンやパンケーキ、マフィンを焼く時に牛乳の代わりに使う人が多い。日本では残念ながら輸入パウダーものは手に入っても、液体のバターミルクってのは見たことがありません。


でも、このバターミルクは、態々高い輸入物のパウダーバターミルクを買って来なくても、家庭で“もどき”が簡単に作れます。一番よく知られているもどきが牛乳+レモン汁または酢。ヨーグルトやサワークリームも代用出来ます。


牛カル、この分離したどろどろ感は、牛乳+レモン汁のもどきにそっくり!だから試しに今日は朝食に牛カルでマフィンを焼いてみたんです。


<材料 6個分>

カルピス...70ml
牛乳...60ml
卵...1個
バター、溶かしておく...50g
小麦粉...160g
ベーキングパウダー...小さじ1
ベーキングソーダ...小さじ1/4
砂糖...大さじ2
塩...ひとつまみ

(カルピスアイシング)
粉砂糖...50~60g
カルピス...適宜


<作り方>

1.カルピスと牛乳を合わせた中に溶き卵とバターを加え混ぜ合わせておく。

2.粉類をボールに入れスプーンでよくかき混ぜてから、1を加え生地を練る。

3.マフィン型に2を流し入れ、200度で予熱を済ませたオーブンで約20分焼く。

4.粉砂糖にカルピスを加え好みの緩さのアイシングを作り、粗熱の取れたマフィンの上に塗る。


ふんわりした生地に焼き上がり、ヨーグルトやサワークリームを使った時同様に、優しい香りのマフィンに焼き上がりました。


カルピスには糖分が含まれているので、同じマフィンやスコーンでもセイボリーなものには向かないでしょうが、バターミルクもどきとして結構使えるってことは分かりました。


次回はこの牛カルを使ってスコーンかバナナブレッドを焼いてみることにします。

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