昨日のブログで、旦那の誕生日に焼いたローストダックを紹介しましたが、ローストするのはチキンよりずっと簡単でも、脂っこいダックはオーブンがチキンを焼いた時よりも汚れてしまうので、後片付けの手間が結構大変です。


でも、その手間な後片付けをしても構わないから、チキンじゃなくダックを焼いて食べたいと思うのは、実は、ダックは当日だけじゃなく、翌日こんなごちそうに変身して再び食卓に登場する楽しみがあるからです!


北京ダック風シュンピン包み

クッキングリッシュの会
 
私は本場で食べる中華料理ってのはめちゃ苦手。日本の中華大衆食堂で食べる中華は別格で、大好きなんですよ!でも本場のものは受け付けません。


なんでかと言うと、日本で食べ慣れないスパイスなんです。和食と似た食材を一風変わったスパイスをふんだんに使って調理しても、私には美味しいとは思わないです。ただ歪な味でしかないからです。


でも、北京ダックだけは本場だろうが日本だろうが関係ありません!美味過ぎ!大好き!


この私の本場の中華嫌いと、北京ダックだけ大好きと言う話を昔中華が大ファンの上司に話したら、なら食べさせてやろうと言うことで、数日後北京ダックを食べに連れてもらいました。


その席で北京ダックを食べながら、私がふとこう呟いたのです。「ダックも好きだけれどシュンピンと呼ぶ肉を包んで食べるパンケーキも大好き。どうやって作るんだろう、ほんま美味しいわ!」


それを聞いた上司、「そんなもん簡単に出来るがな!」と言って作り方を講義しだしました。なんでも上司の奥さんは家でシュンピンを手作りし、丸鴨を焼いて北京ダック風にするとかで、それを側で見ていて上司も作り方を覚えたそうです。


確かに大して手間もかからず簡単に出来ます!うどんの生地を薄く延ばしてフライパンで焼いたようなものがシュンピンです。


しかし、夕べで焼くのは3回目くらいですが、私にとって何度トライしても難しいのは、その薄さ!毎回旦那に分厚過ぎと指摘されています。夕べもしっかりレストランのものと比べられました。


確かに店で食べるシュンピンは薄い!下の写真は去年の今頃香港に旅行した時、宿泊していたJWマリオットの中の中華レストラン・マンホーで食べた北京ダックです。

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ウェイターの一人がダックをカーブすると、もう一人のウェイターがシュンピンに甘いたれを塗り、野菜とダックを包んでくれました。写真左下の方にシュンピンのラップが1つ見えていますが、その薄さはたれの色が透き徹って見えるほどです。


もう一枚の写真は、今年3月F1オープン戦を観戦にメルボルンに行った時、中華街のはずれにあるレストラン・バンブーハウスで食べた北京ダックです。

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ここのシュンピンはマンホーのよりはかなり分厚目。塗ったたれが外に透き通って見えてません。でも、私の作るトルティーヤのような(爆)シュンピンよりは薄いです。


ちなみに全然話は変わりますが、本場の中華嫌いの私が、北京ダックに限らず料理全般に関して、ここの中華は旨い!と声に出して絶賛した店が世界に3つあります。


1つ目は大阪堺筋本町にある會賓櫻。今は知らないけれど、ここは昔、店員さんもみな中国の方で、オーダーをするとスラスラと美しい漢字でメニューを書き取っていました。一歩足を店に踏み入れるとそこは中国って感じのレトロなレストランでした。


2つ目はロンドンのウエストエンドにあるプリンセスガーデン。料理の味が日本人好みでさっぱりしていて、おまけにソーホーのレストランの無愛想な店員達と違い、スタッフはみな客の扱いを知っている日本的サービスのレストラン。


そして3つ目が、上で紹介したメルボルンのバンブーハウスなんです。


実は私の父も中華嫌い。父は私よりも徹底していて、日本の中華大衆食堂の中華でも駄目。ところが、その父が、20年程前バンブーハウスで食事をした時、私と一緒になって旨い!を連発したレストランです。


とまたまた余計な話でブログが長くなってしまったので、この辺りでシュンピンの作り方を記して終ることとします。ちなみに夕べ準備したたれは、先日生春巻きの記事で紹介したものです。レシピはこちら から...


<材料 10枚分>

薄力粉...130g
米粉(パン用)...50g
塩...小さじ1/2
熱湯...粉の8割(150ml弱)
強力粉(打ち粉用)...適宜
サラダ油...適宜

私は米粉を混ぜていますが、上司から教えてもらったレシピでは、うどん同様に中力粉を使っています。


<作り方>

1.粉類と塩をボールに入れスプーンでよく混ぜ合せる。2膳の菜箸を準備する。熱湯を粉に徐々に加えながら、大きく広げて手に持った4本の箸で混ぜてゆく。

2.1が大体まとまって来たら箸を手に替え、ひとまとめにして打ち粉をした台の上に移す。5分程度よく捏ねて、耳朶程度の柔らかく滑らかな生地に仕上げる。

3.2をジプロックに入れ1時間程度休ませる。生地が乾燥しないようにしっかりとジッパーを閉じておく。

4.3を10等分し丸める。次に丸めた生地の内2つを掌で軽く押し潰す。潰した生地の1つの上面に薄らと刷毛でサラダ油を塗る。もう1つの潰した生地をサラダ油を塗った面に重ね、掌で軽く押さえて2つの生地を合わせる。残りの生地も同様にする。

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5.4を麺棒で薄く延ばす。(私は16~17cmに延ばしましたが、それでもまだ分厚いと旦那に指摘されたので、18cmまで頑張ってみてくらはい!笑)

6.油をひかずにフライパンを熱し、5で延ばした生地を1組ずつ焼いてゆく。片面に薄ら焼き目がついたら裏返しし、もう一方の面にも焼き目をつける。

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7.焼き上がったらキッチンペーパーの上に取り出し、即、2枚のシュンピンを1枚ずつに剥がす。

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8.サラダ油がついている面が下になるように順に重ね、全部焼けたら上にもキッチンペーパーを載せ、乾燥しない様に包んで食べるまで置いておく。

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うちでは午後の内にシュンイピンを準備し、食べる寸前にレンジで温めて食べるのですが、シュンピンの生地を焼かずに食卓に準備し、ホットプレートで焼き立てを肉に巻いて食べるのも楽しいでしょう。


温かいシュンピンに甘味噌たれをたっぷり塗り、きゅうり、かいわれ、ネギなどと供に鴨肉をクルクルっと巻きます。

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後は手で持って口に頬張るのみ!甘味噌が口の中にとろける瞬間は、最高にし・あ・わ・せ!音譜

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しかしアップにすると、旦那の言う通り、分厚いな、私のシュンピン!(爆)

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