『1000のバイオリン』 | Mercy,Mercy

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聴いた音楽、観た映画、読んだ本、などの日記です。

宮崎あおいがCMでを歌っているのを聴いているだけで感動してしまうほどブルーハーツの『1000のバイオリン』が好きだ。ところで君は魔法を信じるかね?


当時高校生だった僕はブルーハーツの『凸凹ツアー』をテレビで観てた。

テレビの中、客席の前から3列目くらいに40歳くさいの眼鏡をかけたおばさんがひとりいてその人はずっとニコニコしてブルーハーツのライブを観ていた。まわりは拳を振り上げる若者ばかりだったのでテレビで観てるとそのおばさんが客席の中で妙に目立っていた。

ライブが終盤になり、ヒロトが「ラストー!」と叫び最後の曲『1000のバイオリン』が始まった。その曲の途中でずっとニコニコしてライブを観ていたおばさんだったけど、ニコニコしたままちょっと恥ずかしそうに拳を振り上げて歌いだす瞬間を見た。

それをテレビで観ていた僕は涙が出るほど感動した。(最近はおっさんになってきてすっかり涙もろくなったが当時はそんなことはなかったんだよ、ほんと。)「ロックの魔法」ってこういうことだ!と思った。世界や社会は変わらないかもしれないけど人の気持ちと行動を変えた魔法。


「思い出はあついトタン屋根の上 アイスクリームみたいに溶けてった」(『1000のバイオリン』より)

っていう歌詞は最高だと思います。


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