皆様方、新年明けましておめでとうございます。
今年の年末年始は、1月からスタートする新しい仕事のことでほぼ頭が満杯状態。
正月気分にはまったく浸れませんでしたが、それでも普段よりは睡眠時間も取れて、多少はリフレッシュすることができました。
心機一転、頑張りたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、スポーツ報知に、ちょっと気になる見出しがありました。

【中日】白井オーナー、獲得失敗の金子をチクリ「あの程度の選手」

これだけ読むと、白井オーナーが金子投手を指して「大したことのない選手」と評しているように見えます。でも、記事全文には、次のようにありました。

「自前であの程度の選手は育てるという意気込みを監督、コーチ陣は持っている」

これを読む限り、そこまで金子投手をこき下ろしている感はありません。
見出しの付け方一つで、事実はやや違った印象で伝わることがわかります。

そういえば以前、菅直人氏が自民党のある政治家二人を指して「利権顔」と言ったとして、話題になりました。二人の政治家は、菅直人をに対し、法的措置も辞さないと怒りましたが、元の発言は

「顔を見るからに、この利権だけは放さないという決意が表れている」

というもの。顔立ちそのものを指したものではありません。「利権顔」という言葉がマスコミによって広げられなければ、二人の政治家もそれほどまで怒らなかったことでしょう。

私たちの周囲に流通する情報の多くは、必ずといっても良いほど、第三者のフィルターがかかっています。そして、そのフィルターには、時に「演出」や「悪意」が混じっていることもあります。

膨大な情報の海に身をおく現代人は、そうした実情を念頭に置き、情報を過信しすぎない柔軟性を持つことが大切なのだと思います。