価値基準Ⅲ | 転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

禅(ご縁・縁起)×キャリア(自分らしい生き方の探求)×心理学(自分を知り他者を知る)⇒自分の起点に沿った豊かな未来を自らが創造。過去の観念や想念から出来上がった人生脚本を描き直し、自らの手で未来を創造し、ありたい姿を手に入れることができる新時代のメソッド。

人間の価値と貢献度を分けて考える。
そして、人間の価値とは『存在そのもの』



そんなことを前回書きました。



えっ、存在そのもの?
どういうこと?



あなたにも肉親がいると思います。



私の父は勉強家で、様々な資格を持っています。
50歳を過ぎたとき定年を迎えたのですが、そのころ私は小学校6年生。
5つ上の姉は高校2年生で大学へ行きたいという希望を持っていました。
(姉は脳性麻痺で、身体障がい者です)



仕事をしながら医療の専門学校に行き、優秀な成績を収め、
それなりの地位を得ることにより、姉や私を大学まで行かせてくれました。



尊敬すべき父です。



母も頑張り屋で、勤勉家の父とは違い社交性で、人間関係を
形成し、それなりの地位を獲得した人でした。



そして、姉。
身障者で手足や言葉が不自由です。



それでも、大学へいき、そして、27歳で家を出てひとり暮らし
(自立した生活)をしました。



私が姉のように身障者だったら、こんなことが出来ただろうか?



凄い姉です。



ただ、そのような頑張り屋さんの3人ですが、加齢とともに、
父はほぼ1日何もせず寝ています。



母も、以前のように活動的ではありません。



姉も、ひとりでは何もできず、支援者がいなければ何もできません。



この3人に共通しているのは、一人では何もできなくなっているのです。



さてさて、人間としての価値がないのでしょうか?



違いますよね。



私にとっては、父であり、母であり、姉です。



存在してくれているだけで、うれしい存在です。



よって、人間の価値とは、存在していること。



自分の存在そのものに価値がある。



その原点を忘れてはいけないのです。



貢献しなければ、と思ってしまうのは、存在そのものに
価値を感じていないからそう思うのです。



貢献は、存在そのものに価値を感じたら、本能から自然に出来るもの。



人間の存在価値というものは、再度、じっくりと
見つめてみることをお勧めしたいと思います。