ブーケトス攻略法
こんにちは。複雑系自営業者のコンプレクソロジストです。ごきげんいかが?
昨日の晩ご飯はハンバーグのマスタードソースとマッシュポテトのオーブン焼き。
マッシュポテトの上に乗っているのは卵黄です。名古屋コーチン!!!
これ、思いつきでやってみたんですけど案外イケております。ポテトの余熱でちょっと卵が固まるのがいい感じ。
昨日は限界に挑戦して、おかず二品用意したのにスープまで作ってしまいました。
カボチャのポタージュスープ!オッケーーーー!!大成功!
こないだ買ったこし器を使ってみたくて作りました。
ちょっとめんどくさいけど、やっぱフードプロセッサーに比べるとずっとなめらかに仕上がります。
うひょおおこれはいいやーーーさいこぉーー!!
さて、本日はマミ姉 の記事にトラックバックして、暇人の底力をご覧に入れたいと思います。
事の顛末はマミ姉のこちらの記事 をご覧下さい。
結婚式で行われるブーケトス。花嫁がブーケを後ろ向きに投げて、それを受け取った女性が次の結婚式の主人公になるという言い伝え。
この言い伝えの真偽はこの際どうでもいいです。
とりあえずマミ姉はこのブーケを手にするためにスクワット(!)をして体を鍛えているとのこと(笑
どこまでもやってくれます。流石です。
というわけで本日私が取り扱う話題はズバリ・・・
ブーケトス完全攻略!
ア~アア~~ア~~~~♪ア"----!!
私のこの中途半端な知識を最大限に駆使して、ブーケを手に入れるための最良の方法を考察してみたいと思います。
まず、トスされるブーケは披露宴などで花嫁が持っているものとは別に、トス専用のものを用意する場合もあるようです。披露宴で使うブーケにはトゲトゲがついてたりして危ないらしい。
ブーケ専門サイトで調査したところ、トス専用ブーケの重さは最低でも300g程度とのこと。
これだけの重さがあれば、そうやすやすと風で流されたりすることはないでしょう。今回は風の影響を度外視致します。
まずブーケトスを考える際に、大きく分けて2つの検討事項が存在します。
1: ブーケがどこに飛んでくるか
2: 自分の守備範囲
では早速、それぞれの要素を細かく分析してみたいと思います。
ブーケがどこに飛んでくるか
まずは獲得しようと思っているブーケがどの位置に飛んでくるのかを予測する必要があると考えました。
ブーケが落下する位置を予測するためには花嫁がトスした瞬間の横角度・縦角度・強さ(つまりベクトル)を知る必要がありますが、これは体力的な個人差に強く依存しているため、花嫁のデータが不足している現状では計算が非常に困難です。
そこで私はブーケが落下する位置の傾向性を知るために実験を行いました。
この写真は私が実験用に作成した疑似ブーケです。
ロングTシャツを輪ゴムで縛りました。もちろん一回着たやつ(笑
この疑似ブーケの重力は約400gです。トス専用のブーケが最低300g程度だということを考えると、まぁ適当な重さであると言えます。
この実験は花嫁がトスしようと思っている角度と、実際に落ちる位置との差を調べるのが目的です。
実験の内容を簡単にご説明致します。
まず、床にテープを貼り付け、そこにメートル単位で印を付けていきます。
目盛がゼロの位置から後ろ向きに疑似ブーケをトス。この時になるべくまっすぐ真後ろに投げるように気をつけました。
飛距離と中心線からの乖離を測定・記録していきます。
中心線からの乖離は、フローリングの床板が何枚分かという測定方法を採用しました。
30回の投擲(とうてき)実験を行い、全てのデータの分布図を作成。出来たグラフがこちらです。
グラフの右の位置に立って、後ろ向きに投擲しました。
ですので、横軸は飛距離(センチメートル)、縦軸は床板の枚数です。
(床板は一枚あたり7.5センチ)
この散布図を見るとかなーりずれているように見えますが、スケールの違いでそのように見えるだけで、実際はかなり中心線に近い位置に集まることが分かりました。
それぞれの落下ポイントが、投げた位置からどのくらいの角度であるのかを調査します。
角度 θ (シータ)を求める場合はアークタンジェントを使います。
この公式ですべての落下地点に対する角度を求めた結果、今回の投擲実験では
左方向に最大 9.16度
右方向に最大 12.65度
の範囲内に落下していることが分かりました。
さらに全ての角度を平均した値は
右方向に 1.47度
となりました。
この実験は室内で行っており、私もかなり手加減をして投げています。
思いっきり投げると角度誤差はさらに大きくなる可能性はありますが、一つ言えることは右利きの私が投げると若干右方向に寄ってしまう傾向があるということです。
花嫁が右利きであれば、向かって右側にブーケが飛ぶ可能性が高いと言えます。
しかし平均角度誤差は非常に小さく、ブーケはほぼ「花嫁が狙った方向に飛ぶ」と考えて間違いないだろうと思います。
さて、上の実験では「狙ったところからどのくらいずれるのか」ということを調べてみました。
しかし花嫁が真後ろをまっすぐ狙うとは限りません。
そこで、彼女に協力してもらい実験を試みます。
「ムリのない程度におもいっきり左に投げてみる」
後ろ向きで両手で投げることを考えると、そんなに思いっきり右側に投げたり左に投げたりできないハズです。
実験の結果、ムリのない程度に投げられる角度は
右 46.41度
左 32.17度
であることが分かりました。この例でもやはり右側に飛びやすい傾向がうかがい知れます。
(彼女も右利き)
もし私が式場の担当者だったとしたら花嫁には「なるべくまっすぐ投げて下さい」と指示すると思います。
仮に右46度の角度で投げられてしまった場合、誰も受け取れなくて寒いムードが漂う危険性があるからです。
これらの事情を考えると、ブーケはほぼ「花嫁の向いている方向に対して平行に飛ぶ」と考えるのが妥当だと思います。
早い話が、真後ろに飛んでくる確率が高いということです。
ブーケが落ちる場所を考える場合、残された要素は投擲の強さと、縦の角度です。
この二つの要素は飛距離に直結するパラメータですが、花嫁の情報が不足していてこれらを予想するのは困難です。
ただ、インターネットでいろいろ調べてみた結果、ブーケトスは気まずい雰囲気になってしまうケースが非常に多いようです。
つまりブーケが客の待っている位置まで届かずに、地面に落ちてしまうんですね。
飛距離を考える際にこれは非常に有効な情報です。
さて、次に・・・
自分の守備範囲
について考えてみたいと思います。
まずはこの図をご覧下さい。
図①
これは左右のブーケを右手(利き手)で取ろうとした瞬間のイラストです。
一目で分かる通り、右側に飛んできた場合は体を大きく開いて取ることが出来ますが、左に飛んできたブーケを右手で取ろうとすると正面に背中を向けることになって守備範囲が狭くなります。
つまり左に飛んできたブーケは左手で取るほうが効率が良いということになります。
次に前後の守備範囲を考慮します。
これはどう考えても、後ろに飛んでいくものを追いかけてキャッチするほうがはるかに難しいでしょう。
逆に前に飛んできたブーケに対しては不惜身命の覚悟があればかなりの広い範囲をフォローすることができます。
つまりなるべく花嫁から遠い位置にいたほうが良いことになります。
次に上方向の守備範囲を考えます。
マミ姉が平均的な成人女性、身長157センチであると仮定します。
たまたま私の彼女がそのくらいの身長ですので、思いっきり腕を上に伸ばして地面からの高さを測定した結果、指先までの高さがだいたい190センチであることが分かりました。
次に垂直跳びの高さを調べます。インターネットで調べたところによると、高校生女子の垂直跳び平均がだいたい40センチ程度とのこと。
もう高校を卒業して何年も経っているのでしょうが、スクワットをやっているマミ姉にはこのくらい飛んでもらいたいと思います。
最終的に上方向に対する自分の守備範囲は高さ約230センチメートルとなります。
これらの調査を総合的に評価すると、
花嫁の真後ろ、遠い位置を陣取る。
飛距離の短いブーケはヘッドスライディングで受けとめる。
飛距離の長いブーケは垂直跳びで受けとめる。
右のブーケは右手で、左のブーケは左手で受けとめる。
このような結論になります。
ところが、本当に問題なのはこれからです。
最後に、最大の懸案事項であるライバルの存在を考慮したいと思います。
ブーケトスは、一言で言うとブーケを巡る女の戦いです。情けも容赦もありません。
つまりマミ姉以外にもブーケを欲しがってスクワットを練習しているライバルが存在する可能性はあるのです。
これまで取り扱ってきた内容は花嫁と自分が一対一であれば通用しますが、ライバルの存在を考慮するとこれだけでは不完全であることがわかります。
まず、後ろに陣取ると飛距離の短いブーケは他の人に取られてしまう可能性がかなり高くなります。前にいる人達を強引にかきわけて落下地点に躍り出ることは実際は不可能でしょう。
また、左右方向についても同様に、本気で相手を怪我させて治療費を支払うくらいの覚悟がないと、ダイブすることは出来ません。
まわりを固められてしまうと身動きが取れなくなり、自分の守備範囲が非常に狭くなります。
そこで私が考案した最も有効な攻略法をご紹介しましょう。
ディフェンス作戦!!
ライバル達よりも最も花嫁に近い、真後ろの位置に陣取ります。つまり真後ろの一番前。
そして両手を大きく開いてライバルたちを後ろに押すようにして下がります。
イメージとしてはサッカーのディフェンス。
前後左右上下に素早く動けるように、腰を低く構えて下さい。
そして、花嫁との距離が十分になるまでライバル達を後ろに押しやります。
この方法であれば、まず左右は両手を広げている範囲内で自分のテリトリーにすることができ、また花嫁と自分の間に邪魔が入ることがなく、飛距離が短い場合はヘッドスライディングでの攻撃が可能です。
しかしこの作戦には二点ほど弱点があります。
まず予想を大幅に超える飛距離が出た場合、後ろは自分のせいでもうギチギチですから諦めるしかありません。あくまでも垂直跳びでフォローできる高さ230センチ範囲内に飛ばしてもらう必要があります。
また、左右の手を大きく開いていますがせいぜい2メートル程度の範囲ですから、そこから漏れた人間があっさりと前に割り込んでくる可能性も考えられます。
しかし、とりあえず今の段階ではこの方法がベストだろうと思います。
ライバル達を後ろに押しやるのが最大のミソです。
また、これは禁じ手と思われる方法なのですが、思いついたので一応記載しておきます。
一枚ブロック!!(笑
花嫁に可能な限り密着!トスする瞬間を狙ってジャンプし、両手でブロックします。
この方法であれば、恐らくあらゆる角度・強さのブーケを獲得できるのではないでしょうか。
ただ跳ね返すだけではなく受けとめる必要がありますのでかなりの反射神経を要すると思いますが、そこはがんばってもらうという方向でお願いします。
また、この方法は「白い目で見られる」というだけでは済まされない可能性があり、ヘタをすると式の雰囲気を一撃でぶちこわすほどの威力を持っている禁じ手と言えます。
取り扱いには十分な注意が必要でしょう。
私はブーケトスには心理戦という面が強いと考えます。
とりあえず式場にはスニーカーを持参し、トスの直前に皆が見ている前で履き替えるといいかもしれません。
もし私がライバルの立場だったら
「うわぁこいつマジだよ。真剣だよ。ちょっとこわくねぇ?」
と思います。つまり引きます(笑
もし自分が取ってしまったらどうしよう・・・そう思うことでしょう。
このように相手の士気を弱め、自分に有利な心理戦を繰り広げるのも有効ではないでしょうか。