ライブドアの株主総会 | 複雑系レトリック~自営業白書~

ライブドアの株主総会

ライブドアから株主総会のご案内が届きました。
みなさんライブドア株持ってますか?

株式投資というとちょっと敷居が高いイメージがありますが、この会社は500円あれば株を購入することができます。(そのほかに証券会社に払う手数料などがありますが)
私はシャレのつもりで1万円分ほど保有していますので株主総会の案内が来たわけです。

はっきり申し上げて株価がどうなろうが気になりません。
ライブドアの株を保有しているのは「1株でも株主優待を受けられる」のと「暇で気が向いたら総会にでも行ってみるかな」という軽い気持ちです。

もう誰もが知るところとなったライブドアの社長 堀江氏のインタビューが日経ビジネスに掲載されていました。

「お金で買えないものなんて、あるわけないじゃないですか」

どうですかこの発言!!なんと挑戦的な!!
お金で買えない価値がある」なんていうのはお金を持っていない人の言い訳だ、と言うのです。
確かにそういう意見は一理あるかもしれませんし、堀江氏自身が本気でそう考えているということは記事を読んでいて感じました。

あなた、お金持ってるのにプロ野球に参入できなかったじゃないですか

というつっこみを入れたくなりますし、さらにこの記事のタイトルは「敗軍の将、兵を語る」とくればなおさらなんですが、とりあえずそれは置いておきます。

確かに堀江氏が仰る通り、お金ってすごく大事ですよね。

私自身、25歳くらいからそのことを痛烈に感じるようになりました。
しかしそれが全部ですよと言われてしまうと拒絶反応を示してしまいます。
世の中にはお金がなくても本当に幸せだと感じている人が山ほどいます。また逆にお金が沢山あっても不幸だと感じている人も沢山いると思います。
「お金がすべて」である割には、これっていったいどういうことなのでしょうか。

人間が幸不幸を感じるプロセスは非常に脆く、ちょっとしたことで簡単に裏返されてしまいます。子供が生まれて幸せを感じる方もいれば、大事な人を失って不幸を感じる方もいるでしょう。自分という枠の外での出来事なのに、言葉を選ばずに言うと「人のせい」であっても簡単に転がりだします。

私個人の考え方では「お金で買えないものなんて、あるわけないじゃないですか」というのは成立しません。それはつまり「幸福」という見えない価値です。
幸福がお金で買えると考えている堀江氏は、その時点ですでに幸せな人だと感じました。