シンポジウム〜子どもたちの未来を話そう!〜ご報告その①♪ | 地域は子どものために、子どもは地域のために

地域は子どものために、子どもは地域のために

一般社団法人コミュニティ・4・チルドレンは、
恵まれない環境に置かれるアジアの子どもたちが、元気に笑顔で成長できる地域づくり
を応援します。


7月12日(土)、コミュニティ・4・チルドレン設立3年記念シンポジウム
「子どもたちの未来(あす)を話そう!」を開催いたしました


このシンポジウムの裏テーマは、「おっちゃんたちが熱くしゃべる!」
というのは嘘  ・・・ですが、
様々な形で子どものエンパワメントに関わる方がゲストに来てくださり、
熱く語ってくださいました



このブログを通しておっちゃんたちの熱い取り組みが伝わったらと思い、
何度かに分けて開催報告をさせていただきます


まずは、前半のシンポジストたちによるリレートーク。



トップバッターは、株式会社阪急阪神百貨店に勤めていらっしゃる由本雅則さん(写真一番右)。
由本さんは、阪神淡路大震災で被災され、自宅が全壊。
また、お子さんが生まれたばかりの頃にくも膜下出血で倒れ、生死を彷徨われました。
そういった経験が、今の東日本大震災の被災地域への支援へとつながっています。
阪神淡路大震災がおこった当時、支援で届く物資の中には、
行き場なく積み上げられたままになっていた物もあり、
本当に必要なものを送りたい」と思っていらっしゃったそうです。
東日本大震災から少しずつ時間が経つにつれて、「どういった支援を続けていけばいいのか」、
「何かしたいけれども、何をすればいいのか」と、模索する取引先の企業も多かったそうです。
そういった中で、宮城の児童館とつながったことをキッカケに、
大切な絵本やお気に入りの絵本を一冊贈る「宮城県の児童館に絵本を贈ろうプロジェクト」を
立ち上げられました。
また、取引先の子ども服玩具業界の企業とともに、現地へ赴きワークショップを行ったり、
子どもたちへいのちのお話をされるなど、
取り組みを展開されています。
有志が集って被災した地域へ赴き自主イベントを開催されるなど、その輪も広がっています。
震災によって家庭環境が変化したり、トラウマを抱えながら暮らす子どもたちと出会い、
子どもたちが命を大事に笑顔で育ってほしいと願い、プライベートでも宮城に通い続けていらっしゃいます。
地域にある百貨店という場をいかし、つながっているお客様や取引先企業とともに、
取り組まれている実践をお聞かせくださいました。



次に、川口裕之さん。
子どもと遊びを育むまちづくりに取り組むNPO法人Kid'sぽけっと副代表理事として、
活躍されています。
Kid'sぽけっとは、大阪府堺にある子どもたちの遊び場である冒険遊び場「ちょっとバン」を
運営されています。
ちょっとバンは、府民と行政が連携し、運営には府民や地域住民が参画しています。
冒険遊び場は、1943年にデンマークから始まり、遊具や規制がある一般的な公園とは違い、
土や木や水といった自然の中で、それらを自由に使い、作ったり壊したりしながら
子どもたちが主体的に遊びを作り出すことをサポートしています。
まさしく、子どもたちを「遊ばせる」場所ではなく、子どもたちが「遊ぶ」場所!!
遊び場を作る際には、「子どもの遊び場以外にもっと大事なものがあるのではないか」といった声も多かったそうです。
10年経た今では、反対していたご近所さんたちも、よく力を貸してくださるそうです。
子どもたちだけを見つめて活動していくのではなく、地域の大人たちも見つめ、
理解を得られるように活動していくことも大事とおっしゃっていました。
子どもの「遊び」は、教育と違い目に見える評価がわかりにくく、
なかなかお金がつかない現状があります。
けれども、子どもの「遊び」に対して、目に見える成果を求めたり、期待するものではないと
川口さん。
「遊ぶことは、子どもたちにとって生きる力であり、夢の源。
評価のバイアスがかからず、子どもたちの自発的な遊びを保障していきたい」
とお話くださいました。



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