2017年2月27日朝、後ろ髪をひかれながら、ノーンメック村を後にして
チョンブリ県にあるチョンブリ県自閉症センター見学に向かいました。
チョンブリ自閉症センターは、民間団体です。
しょうがいのある子どもを持つ保護者たちが集まり、通える範囲内にしょうがい児と保護者を受け入れる無償施設を作ろうと保護者会を結成し、2011年4月センターを設立しました。その後、行政や民間の様々な支援を受けた結果、2016年9月に現在の新センターの開所となりました。
センター長のアラヤさんにお話を伺いながら、センター内を見学しました。
教育機関や施設などの支援サービスを受けることができず、どこにも行くところがない自閉症と発達障害を持つ子どもを優先して受け入れています。子どもたちが自立できるような生活スキルの向上と保護者も子どもの様々な問題に対応できるよう研修指導や支援を行うことを目的としています。基本的に、研修を受けた保護者が子どもの面倒を見ており、専門家は常駐していません。
運営は、様々な企業からの寄付、行政の助成金、米や商品を売った利益などで賄っています。
タイでは、障害者年金などの制度的支援はありませんが(極少額あります)、
しょうがいがある子供がいるため、保護者の中には経済的貧困にある者も多くいて
課題は山積みです。
それでも、障害者スポーツアジア大会で水泳やペタングで入賞する者もいて
とても活発に活動している様子を垣間見ることができました。
センターのみなさん、どうもありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
その後、NTT労組関西総支部の皆さんも、疲れでヘロヘロになりながら
無事帰国されました。
今回のワークキャンプがそれぞれの次の活動につながることを願っております(加藤)。