おはようございます。元コミュニケーション音痴、そして現在コミュニケーションスキルの講師をしている、ビィハイブ・谷口祥子です。
肌触りのいい空気、やわらかく包んでくれるお日さま・・・とても心地いい週末ですね。ああ、休日がやってくることがこんなにも幸せだなんて!
実は今月末まで、某金融系研修プロジェクトのメンバーとして都内某所に潜伏している谷口であります。
自由業になって9年。朝8時30分から18時まで同じ仕事をし続けるなんていうカタギの仕事は久しぶり。
あらためて会社勤めをされているみなさんに敬服いたします。。。
今月9日に「まず謝ってみる」というタイトルのメルマガを書いたのを覚えていらっしゃると思いますが、あのメルマガは、自分が実際に謝ってみようと思ったことがあり、その決意表明でもあったのです。
私が関わっている今回のプロジェクトにAさんというマネージャー的役割の女性がいます。
彼女とはあまりガッツリ仕事をしたことがなかったものの、取引先の一ご担当者として何度かお話したことはありました。
私が彼女と接していて感じていたのは「この人は私に対して苦手意識や警戒心を持っている。そして壁をつくっている。」というものです。
なぜそう思ったかというと、彼女の口調や態度(たとえば過剰に感じる敬語や、時折ケンカを売っているように感じる視線)と、さらにそれを裏付けるものとして、私が以前に仕事の条件面のことで細かい要求を出し、彼女を困らせてしまったという事実があったからです。
だから私は「きっとAさんは、私に対して<谷口さんは押しが強くてオレ様でいろいろうるさく注文をつけてくる要注意人物だ。気をつけよう。>と思っているに違いない。」と思っていたのです。
そこでちょうど先週、仲のいい仕事仲間が「相手がケンカ腰だったり、聞く耳を持たない時は<何か僕に悪いところがあったら言ってくれ>といって、自分から歩みよることにしている」といっていたのを思い出し、早速実践してみることにしました。
メルマガに書いたからには、発行者自らその効果を立証しなくてはなりません(笑)
それが読者のみなさんに対する義理というものです。
そして昨日実践してみたのです!
私は彼女を呼び出して言いました・・・
「このプロジェクトが始まってから、Aさんがご苦労されていることを知りながら、いろいろ文句を言ったりすることもあってごめんなさい。以前の仕事のこともあって、Aさんが私に対してやりにくいと思ってらっしゃるんじゃないかと思ったので・・・何か私の言動で気になることとかご要望があったらおっしゃってくださいね。」と。
そうしたら彼女は
「えーーーーっ!そんなことぜんぜんないですよ。以前の仕事?何のことでしたっけ?谷口さんのお仕事ぶりは存じ上げていましたし、今回もプロとして安心しておまかせしているんですよ・・・逆に私が不愉快な思いをさせていたらごめんなさい!忙しいとついついカリカリしていることもあると思いますので・・・」とのこと。
あ~ら!私の大きな勘違い♪
彼女の様子を見ていると、心からそう思っていて、何のわだかまりもないように感じました。
そして我々の心理的キョリは一瞬にして縮まり、私の彼女に対する印象は「何でも話せる同士」に変化したのです。
私はきっと彼女が私に対して持っている思いやこちらの態度に対する要求をいろいろおっしゃるだろうと思って、それをニュートラルに受け止める覚悟をして言ったのですが、まったく違う反応が返ってきて目が点になりました。
自分の思いを相手に話してみるって大事ですね・・・恐らく人間関係の問題の8割は、思いこみから生まれているのではないでしょうか。
あなたが改善したいと思っている関係は、誰との関係ですか?
まず一歩あなたから歩み寄れるとしたら、何から始めますか?