クロマキーの手法もここまで進歩した! 現在の最新CMに見る編集技術の素晴らしさ! | 続きは、CMのあとすぐ!

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インターネットの企業サイトや、動画サイトにあるテレビCM動画を中心にご紹介しながら、CMや動画、CMソングについて、私独自の視点でいろいろと感想を述べているブログです。

この記事は、2012年3月29日更新の、映像と映像の合成CMの制作には不可欠の「クロマキー」について の記事の続きとなります。


前回の記事では、特定の色(Chroma)情報を持つ領域を、他の画像と置き換えることにより、人物とCGなどを合成する際に利用される手法である「クロマキー」のことについて触れました。


けれど、私がクロマキーを知ったのは、このブログを書くようになってからでした。


ちなみに、私のブログでクロマキーについて初めて触れた記事は、2006年5月8日更新の、黒いビキニのCMが復活! カネボウ ALLIE の記事に関連した、2006年9月29日に更新の、テレビCM公開終了のお知らせ の記事の最後に書いた、先ごろ俳優の小栗旬さんと結婚したモデルの山田優さんが、カネボウ化粧品の日焼け止め「ALLIE(アリィー)」で、まだ黒いビキニを着てCMに出演していたころが最初でした。


その記事にも書いたんですが、山田優さんが水着姿となって出演していたシーンや、ALLIEのCMに登場していた海岸の風景を含め、なんとすべてスタジオ内で撮影された映像との合成CMであったことがわかったんです


それまでは、木でできた道のようなところから走っていって、おもいっきりジャンプしながら海に飛び込むシーンや、海辺の砂浜の上で横になっている姿も、てっきり沖縄県に代表される有名で人気のある海岸をロケ地に選び、撮影されたものとばかり思っていたので、私はいい意味でまんまとダマされたわけです。


でも「悔しい~っ!」というほどの悔しさはなかったものの、たとえば、ショートカットにしてから、もうどんなCMの演技もカワイく見えてしかたがない、女優のガッキーこと新垣結衣さんが出演のモバゲーのCM「レイトン教授ロワイヤル」で、


「クッソー…ダマされたぜ…」


とつぶやいたときくらいの悔しさがありました。


それにしても、レイトン教授ロワイヤルのCMの最後でガッキーが見せた表情は、


(おぬし、スマホのゲームのくせになかなかやるな)


と言うかのような「まんまとダマされ顔」ともいえる感じで実によかったですね。^^


このようにALLIEのCMのメイキングがきっかけとなり、後に「進め!電波少年」「進ぬ!電波少年」で、司会者とゲストが顔しか映っていなかったのはクロマキーの手法を使っていたんだなということがわかったわけなんです。


◆桑田佳祐出演のワンダモーニングショットのCMで、現在と昔の映像を組み合わせたクロマキーCMに違和感を感じたことも


クロマキーのCMというと、2007年9月25日に更新の、朝の駅のホームで桑田さんと黒澤監督との夢の競演!? アサヒワンダモーニングショット の「桑田+黒澤」篇というタイトルのCMで、サザンオールスターズのボーカルの桑田佳祐さんと、「世界のクロサワ」こと故・黒澤明監督との合成による共演が話題となったことがありました。


このCMは、もともと「天国の偉人たち」というテーマで、すでに亡くなられた著名人の映像によって共演するという内容でもありました。


その第1弾となったのが、先ほども書いた黒澤監督との共演のCMとなるわけなんですね。


ちなみに「天国の偉人たち」の第2弾は、コメディアンで「ザ・クレージーキャッツ」のメンバーでもあった故・植木等さんで、第3弾は、プロレスラーの故・ジャイアント馬場さんとプロレスのリングの上で戦うという形で共演するCMも。


いずれもCMソングは、「NUMBER WONDA GIRL ~恋するワンダ~」でした。


また第4弾では、CMソングが「DEAR MY FRIEND」となり、サザンオールスターズとしてデビューした際に、初めてCM出演したアサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」での当時の桑田さんの映像と現在の桑田さんが共演したCMがオンエアされました。


けれど、「天国の偉人たち」のCMについては、現在の映像に古い映像を合成したものであったことから、見ると、ちょっとだけ不自然に感じ、違和感を覚えたこともありましたね。


◆最新のCMでも、クロマキー使った内容の作品が続々!


最新のCMでも、クロマキーを使った内容の作品が続々とオンエアされています。


たとえば、2011年11月20日に更新の、第2話で主要キャラクターが勢ぞろい! 実写版ドラえもんも登場! 「のび太のバーベキュー」篇 の記事でご紹介のCMで、キャンプ場に来ていた20年後の実写版のび太(妻夫木聡)としずかちゃん(水沢あさみ)の前に、トヨタの黄色い「FJ(エフジェイ)クルーザー」の車で現れたスネオ(山下智久)のシーン。


2012年2月19日に更新の、第4話では、ジャイアンの妹ジャイ子が28歳の姿で登場! 「のび太のもしもな世界」篇 の記事でご紹介のCMで、 で、外に止めてあったオレンジ色のトヨタの車の前にいた20年後のジャイ子(前田敦子)とのシーンが、それぞれスタジオ撮影と映像との合成であったことが、メイキング映像で確認することができました。


もちろん、2012年3月26日に更新の、ザ・プレミアムモルツの新CMは、SMAPの木村拓哉と香取慎吾が木下惠介作品にタイムスリップ! の記事は、クロマキーを使った、もっとも最新のCMと言えるでしょうね。


◆ドコモの応援学割で、デビュー当時と現在の前田敦子の合成CMにビックリ!


そんなクロマキーの手法を使ったCMですが、今年の1月にオンエアされたあるCMを見て私は驚きました!


それは、2012年1月14日にオンエアされた、AKB48が出演のドコモの応援学割のCMシリーズのうち、「6年前の私<応援>」篇のCMでは、まだ当時14歳だったデビュー当時の前田敦子さんの映像と現在の前田さんが合成する形で共演したCMでした。


このCMでは、デビュー当時の前田さんが一生懸命にダンス練習に励んでいる姿や、疲れて眠っている姿、思わず泣いてしまった場面に現在の前田さんが登場。


時に隣に来て一緒に踊ったり、時に寄り添ったり、時に、泣いていたデビュー当時の前田さんに、現在の前田さんが肩に手を当てて励ますシーンも。


それらのシーンが、まったく違和感なく見ることができたのはビックリしました!


あと、応援学割のCMのメイキング映像で、デビュー当時の前田さんが疲れて眠っている場面に、現在の前田さんが隣にいて、頭の部分だけ肩を貸してあげる形で寄り添っていたシーンの頭の部分は、実は小さなクッションのようなものが、現在の前田さんの肩のところに触れる形で撮影されていたのがわかったのでした。


現在の映像の合成を含めた編集の技術はスゴイものだと感じましたね!


◆今度現在の映像に古い映像を合成したCMがオンエアされたときには、違和感を覚えることなく見ることができるかも?


このように、スタジオ撮影+昔や現在の映像を合成したクロマキーのCMにおける映像技術の進歩は素晴らしいものがありました。


これなら、先ほども書いた、現在の映像に古い映像を合成すると違和感を覚えてしまった、桑田さんのワンダモーニングショット「天国の偉人たち」のCMシリーズであっても、次にもし同じ形のCMが登場したら、今後こそ違和感を覚えることなく自然に見ることができるような感じがします。


実は、その候補となりそうなCMが、現在オンエアされている某CMにありそうなんです。


ただしこれは、もし新CMで、現在の映像に古い映像を合成したCMがオンエアされたらの話です。


あえて具体的な商品名やCMのタイトルは伏せておきますが、先ほどの「天国の偉人たち」のCMシリーズにも関係していると言えるかもしれない人物であることだけはヒントとして述べておきましょうね。



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