港町レンドアにて、ちまちまとツボ練金をしていたら、
1人のジイさんに、クエストが発生していた。
内容はこうだ。
昔、仲間と旅をしていた時に「よろいのきし」に
遭遇し、こてんぱんにやられて、この町まで逃げて来たのだという。
今はもう歳で戦えない、代わりに倒して欲しい、というものだ。
やった→やられた→やりかえす。
なんていう「負の連鎖」ってのは、誰かが耐えなきゃ
断ち切れねェんだぞ!
と思いつつも、無下に断るわけにもいかない。
なぜなら……
報酬が「ルーラストーン」だからだ!
「よろいのきし」など、
サポート仲間の戦士様が
ひとひねりにしてくれるさ!
そんなわけでグレン領のすみっこへ行くと、いるわいるわ。
ウヨウヨと。
他の敵は避けて来たから、HPもMPも万全!
いざ尋常に勝負!!
…しかし、だ。
頼みのサポ戦さんの与ダメが10前後、俺のナイフで1…。
さすが体が鎧そのものだけあって、硬い!!
その上、くらうダメージが1発でHPの1/4以上。
ヘタすりゃ3発で死ぬ…。
無理。明らかに実力不足。
あっという間に、サポ戦さんと俺ガキちゃんが死亡。
うちのドワーフもザオどころじゃない状況。
だが、そうあわてる事も無い。
これはボス戦じゃないから、逃げてしまえばいいのだ。
そう思った瞬間…。
なんと装備していたアサシンダガーの効果が炸裂!!
「よろいのきし」がまさかの1発死!
おお!本人が一番びっくり!
即死効果は、何となく生物系にしか効かないもんだと
思っていたのだが。
溶接のつなぎ目にでも刺さったのだろうか?
かくして「よろいのきし」を倒すと、
そこから「さびたつるぎ」を手に入れた。
ジジイにその剣を見せると、涙ながらに語り出した…。
「間違いない、これはあいつの……」
あの時、敗北を覚悟したジイさんとその仲間は、
ちりじりに逃げて、この港町レンドアで落ちあうはずだったのだ。
しかし、ジイさんの仲間は来ないまま今になってしまった。
彼は、最後まで盾となりジイさんを守っていたのだ…。命をかけて…。
「よろいのきし」の体から出てきたこの剣が、それを物語っている。
あの日から会えなくなっていた2人は、こうして再会できたのだ…。
!!
…そうか、あそこでクリティカルが出たのも、この剣による
ダメージがあったからなのかも知れない。
俺もまた、ジイさんの仲間に救われたのかも知れない…。
俺は練金の為に、たびたびこの街を訪れる。
その時は、す通りしないで思い出そう。小さな奇跡の物語を。
…この潮風と共に。
あ、ジイさん
「ルーラストーン」くれ。
追伸:ルーラストーンを手に入れた事で、練金が終わったら
ルーラで飛んで帰っちゃうんだよなぁ。これが現実。
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