〜していただきます | ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「この席での喫煙はご遠慮いただきます」

「無理な駆け込み乗車はお止めいただきます」
「通用門からお入りいただきます」


いずれも厳しい口調に感じられますね。
これには実は( )の言葉が隠れています。
「(弊店はお客様に)この席での喫煙はご遠慮いただきます」
「(私たちはお客様に)無理な駆け込み乗車はお止めいただきます」
「(弊社はお客様に)通用門からお入りいただきます」


お客様主体の表現に言い換えてはどうでしょう。

「この席での喫煙はご遠慮ください」
「無理な駆け込み乗車はお止めください」
「通用門からお入りください」


「ください」を命令口調と受け止める方も最近では増えているようです。
いろんなマナー教室で聞きかじって、必要以上に相手との距離を測り過ぎなのかもしれませんね。

しかし、「ください」には、「~なさい」や「~しろ」といった命令の意味は含まれていません。行為の主体である相手に敬意を示し、その動作によって自分が恩恵を受けることまでを表す言葉です。

そのために謙譲語である「~いただきます」を丁寧であると勘違いして、わざわざ使うことになるのでしょうが、実は厳しさが増す結果になってしまうのですね。

気を付けたいものです。

───ポイント

☆「~していただきます」は相手の行為に付けると厳しい印象が強まります。
「~してください」と依頼の言い方にするほうがやんわりと受け止められるでしょう。

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