「逆に」
相手先「どうですか、先日の新聞広告の反響は」
自分 「う~ん、思ったほどでもなかったですね。
逆に言えば、ネットのほうが思ったより反響がありました」
相手が言ったことを受けて、その内容と逆でもないのに「逆に言えば」というケースが増えています。
「逆口癖」とでも言うのでしょうか。接続詞のように「逆に言えば」を使うことで、気の効いた意見を述べているような気になってしまうのです。
相手先「どうですか、先日の新聞広告の反響は」
自分 「う~ん、思ったほどでもなかったですね」
相手先「逆に言えば、ネットのほうに比重をかけてもよかったかもしれませんね」
「考えてみたら」「別の側面から見れば」「違う見方をすれば」「言い方を変えれば」というよう意味で濫用されています。
受け流す人は受け流すでしょうが、あまり頻出すると耳障りなものです。
また、ビジネスの席では「これからあなたとは違う意見を言います」という前口上に受け止められてしまうとデメリットにもなります。「言い方を変えれば」「別の言い方をすると」など、違う言い方にするほうがソフトな印象を与えるでしょう。
いずれにせよ、深く考えず口癖で言っている場合が多いので、使う前に「これは本当に逆か?」と心の中で確認してみましょう。
案外と、逆の意味でもないことが多いようですよ。
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