美化語と尊敬語、謙譲語の違い | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

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プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

美化語と尊敬語、謙譲語の違いは何でしょう?
「美化語」についてのクイズ→ http://ameblo.jp/comkeigo/entry-10100472627.html

名刺の頭に同じように「お」「ご」がついていても、相手を立てる目的のものは尊敬語、自分の行為をへりくだって相手を立てる目的を持つものは謙譲語でしたね。

さて、「おビール」「おズボン」などは接客上容認されつつある美化語だと言えます。
しかし、日常的な美化語と呼ぶにはまだまだためらいがあります。
こうしたものは数多くあります。

例:お紅茶、お大根、お茄子、お洋服、おソース、お注射、……

会話の中でひとつ、ふたつならまだしも、何度も「お」「ご」つき言葉が出てくると、上品を通り過ぎて「おフランス」のようなことになってしまいます。

日常的に使う「お茶」「ご飯」などは別としても、「ほんとうに『お』『ご』が必要かな」と思ったときは、一度「お」「ご」を取って考えるといいのです。
外してしまって意味が通じなくなれば、それは必要な「美化語」です。

【「お」「ご」を取ると別の言葉になるもの】
 例:お玉、おしゃれ、お三時、ご破算、お手玉
   おかき、おにぎり、おひや、おかしら、おしゃべり、お供え


【「お」「ご」を取ると意味が通じなくなるもの】
 例:おでん、おひたし、おめでた、おでき、おかず、ごはん、おやつ
   おてんば、おじや、おこげ


他にも、「お茶うけ」「お盆」「お経」などのように「取っても意味が通じないことはないが、一体化・習慣化されていて取る必要がないもの」があります。

───ポイント

☆「これは美化語で使うべきか?」と悩んだときには「お」「ご」のない状態で
・別の言葉にならないか
・意味が通じるか
で考えてみるといいでしょう。



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