ちなみに | ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「ちなみに」は優秀な(?)言葉です。

用法としては、前に述べたことがらに、あとから簡単に補足をするときに用いる。
「ついでに言うと」という意味です、

「ちなみに」のあとに「言う」などの動詞を伴って
「ちなみに言えば」「ちなみに申しますと」のように、副詞的にも用います。


「ちなみに、念のため申し添えますと

「ちなみに言いますと~」

「ちなみに申しますと」

「ちなみに、よろしければ、こちらにもおすすめのお品がございます」

「ちなみに、来週あたり◯◯が入荷いたします。ぜひお立ち寄りください」


「ちなみに」は「それと関連して」「ついでに」という意味ですが
「ついでに」と言われても、お客様は「ついで扱い」されたようで、あまりうれしくはありません。
しかし「ちなみに」と言われると「ちょっと大事なことをお店の人が教えてくれた」と、いい印象を持つのです。

ちょっと大事なこととは、「物知りの店主だからこそ知っている内容」や「大事なお客様だからお耳に入れておきます」というような内容です。

もちろん、だからといって何でもかんでも「ちなみに」と付け加えては軽々しくなってしまいます。

ポイントは「時々、効果的に」使うことです。

ちょっとしたことですが、知らず知らずのうちに、お店のイメージを良くしてくれる言葉です。

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☆「ちなみに」は敬語ではありませんが
「言う」の謙譲語「申す」と組み合わせて
「ちなみに申しますと」などと使えます。
そのまま「ちなみに」だけでも使えます。
時々効果的に使うと
知らず知らず、よい印象を与えてくれます。