「情熱を持ちたい。」
「情熱を燃やしたい。」
「情熱を燃やす場所を見つけたい。」
そう願えば願うほど、
現実とのギャップに
苛立は募るばかりでした。
「いつか必ず見つけ出してみせる…!」
…ところが、
そんな僕の切なる思いとは裏腹に…
追い討ちをかけるかの如く
様々な“良からぬ出来事”が
僕の身に降りかかることになります。
■在るはずのものが…ない!
ある日、
何時ものように風呂に入り…
何時ものように洗髪していると…
「…あれ?」
指先に“なんとなく” 違和感が走りました。
最初は気のせいだと、自分に言い聞かせていたものの…
みるみるうちに
全身の血の気が引いていくのが分かりました。
「ここにあったはずのものが…
・・・無くね!?」
特にこめかみの前側のあたり。
次の瞬間…
びしょ濡れのまま
全力で洗面所に転がり込み
恐る恐る、目の前の鏡と向き合いました。。
「…!」
違和感の走った箇所。
髪が、
なくなってる。。。
全力ダッシュで
PCのスイッチを入れ…
今の自分の状況を
インターネットでひたすら検索を繰り返しました。
『脱毛症』
僕の目の前に
無常にも突きつけられた3文字。
到底受け入れがたい現実。
しかし。
本当の“迷宮入り”は、
まだまだこれからでした。
(続く)