GW中の世界戦は海外挑戦!石田順裕&木村章司 | live once

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あまり大きく報道はされていないみたいですが、
GW中にはボクシングファン期待の世界戦が2試合予定されています。

5月1日は石田順裕選手(WBOミドル@ロシア)
5月5日は木村章司選手(WBAフェザー@シンガポール)

そう。
いずれも日本人チャレンジャーが海外でタイトルに挑戦するのです。


先ず1日にロシアでWBOミドル級に挑戦する石田選手ですが、
かつてはWBAのSウェルター級で暫定王者に輝いたコトもあるベテランボクサーです。

で、気づきましたか?

かつてWB A で(暫定とはいえ)世界王者に登り詰めた選手が、
今回はWB Oのタイトルに挑戦・・・。


WBO:日本ボクシングコミッション(JBC)が認可していない団体


ココでも何度か書いてきましたが、
日本のジムに所属する選手が挑戦出来る世界タイトル団体はWBAとWBCの2つしかありません。

JBCがその2つしか認めていないからです。

しかし世界的に見れば、
この2つの団体に加えてWBOとIBFという団体の計4つが存在しています。

つまり石田選手は今回の世界挑戦にあたり、
日本での開催はおろか、
日本人プロボクサーとして“不可”のタイトルに挑む決意をしたワケです。

しかもソレがナニを意味するか・・・?
その答は、


“もぉアナタは日本人プロボクサーとしての資格がないよ”
“だってウチ(JBC)が認めてない団体のタイトルに挑戦するんだから”
“だから日本のジムで練習するのもダメだよ”


ってコトなんです。


先日ニュースでもありましたけど、
石田選手がJBCに対して『引退届』を出したというのは、
こういう経緯があったからなんですね。

プロボクサーというタダでさえ安定しない職業だとはいえ、
安住の地といっても良い練習場所を捨ててまで世界挑戦する石田選手。

その決意を称えるべきか?
はたまた一連のWBAとJBCのお粗末さに訣別する恰好のキッカケだったと受け取るか?

それは知る由もありませんが、
少なくともホントのワンチャンスに懸けるプロとしての気概を感じずにはいられません。

先日南アフリカでIBFタイトルに挑戦した高山選手然り、
ボクサーってのはつくづくスゴい生き物だなって思いますね。

と同時に、
金銭面を含めた生活の基盤を持つボクサー(チャンピオン)がいかに少ないコトか・・・。

とは言えプロは結果が全て。

気概だけでタイトルを獲れるのならば、
露出度高く“シャオラー!!”って叫んでりゃイイんです。

実際の試合では気概のキの字も見せるコトなく勝つコトだって出来るんですから。

そうやって獲れる(守れる)タイトルもあるけど、
ココは一つ“オトコの生き様”を見せつけ且つ勝って日本に戻ってきてほしいと願います。

そしてJBCも変わるべき時期だというコトを知らしめてほしいですね。




・・・長くなっちゃったので木村選手は別記事で書きます。