第551回「George」 | 劇団ガバメンツ 

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GEKIDAN GABAMENTS


劇団ガバメンツ (座長のおいしい生活)

HOPCLUB「ジョージ」の東京公演が無事、幕を下ろした。


今回、それぞれ大阪公演をロンドンのウエストエンドVer.

東京公演はアメリカのブロードウェイVer.と位置付けていた。


大阪は、無駄を削ぎ落とした、硬派で骨太な演出。

東京は、より万人が楽しめるように飽きない演出をこころがけた。


とは言え、正直かなりハードルの高い作品だったと思う。

1人芝居というただでさえ、観るのも演じるのも難しいジャンルな上に、

モキュメンタリーの形式で始まり、最後は精神世界に入り込む。


ウディ・アレンが好きな僕としては、すごく好みの作品だが、

15歳、16歳、19歳、22歳の彼女たちには戸惑いも多かっただろう。


モリソン窩や、認知、など初めて口にするような台詞のオンパレード。


こんなに苦労しました、と誇るのはあまり恰好がよくない。


それを前提に言うならば、

彼女たちはいとも簡単にこの作品をやってのけた。


「ジョージ」は4人に書かせてもらったもの。

HOPCLUBがいなければ書けなかった。


千秋楽の30分前まで、とにかくたくさん話をした。

芝居のこと、それ以外のこと、僕のどうでもいいような話まで。


もし、「ジョージ」が面白い作品になったのなら、

それは彼女たちのおかげだ。


舞台上の彼女たちの姿は、紛れもなく女優のそれだった。


毎回、約80分出ずっぱりのステージを終えた後すぐにファンの皆さんと交流する姿を見て、

彼女たちがアイドルだということを思い出していたくらいだ。


「優れたアイドルは優れた表現者である」


この言葉に間違いがなかったことをHOPCLUBは証明してくれた。

そんな4人に愛されたジョージは幸せな男だ。


また、どこかでジョージに会える日が来ることを願って。


ご来場いただいた、たくさんのお客様。

日替わりゲストのみなさん、すべてのスタッフ、

そして、ホリプロの関係者のみなさん、

本当にありがとうございました。


HOPCLUBのみんなの為にドラマを書くのが、

僕の次の夢です。