HOPCLUB「ジョージ」の東京公演が無事、幕を下ろした。
今回、それぞれ大阪公演をロンドンのウエストエンドVer.
東京公演はアメリカのブロードウェイVer.と位置付けていた。
大阪は、無駄を削ぎ落とした、硬派で骨太な演出。
東京は、より万人が楽しめるように飽きない演出をこころがけた。
とは言え、正直かなりハードルの高い作品だったと思う。
1人芝居というただでさえ、観るのも演じるのも難しいジャンルな上に、
モキュメンタリーの形式で始まり、最後は精神世界に入り込む。
ウディ・アレンが好きな僕としては、すごく好みの作品だが、
15歳、16歳、19歳、22歳の彼女たちには戸惑いも多かっただろう。
モリソン窩や、認知、など初めて口にするような台詞のオンパレード。
こんなに苦労しました、と誇るのはあまり恰好がよくない。
それを前提に言うならば、
彼女たちはいとも簡単にこの作品をやってのけた。
「ジョージ」は4人に書かせてもらったもの。
HOPCLUBがいなければ書けなかった。
千秋楽の30分前まで、とにかくたくさん話をした。
芝居のこと、それ以外のこと、僕のどうでもいいような話まで。
もし、「ジョージ」が面白い作品になったのなら、
それは彼女たちのおかげだ。
舞台上の彼女たちの姿は、紛れもなく女優のそれだった。
毎回、約80分出ずっぱりのステージを終えた後すぐにファンの皆さんと交流する姿を見て、
彼女たちがアイドルだということを思い出していたくらいだ。
「優れたアイドルは優れた表現者である」
この言葉に間違いがなかったことをHOPCLUBは証明してくれた。
そんな4人に愛されたジョージは幸せな男だ。
また、どこかでジョージに会える日が来ることを願って。
ご来場いただいた、たくさんのお客様。
日替わりゲストのみなさん、すべてのスタッフ、
そして、ホリプロの関係者のみなさん、
本当にありがとうございました。
HOPCLUBのみんなの為にドラマを書くのが、
僕の次の夢です。