こんにちは
うつ、対人恐怖など心の悩みを克服するカウンセリングを行っている心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、「人間心理をパターン化して本当に人の心が分かるのか?」というお話をしました。
カウンセリングと一口に言っても、様々な手法があります。
敢えて、パターン化などはしないものもあるでしょう。
僕がパターン化して、積極的に問題解決するような手法、カウンセリングの在り方を採用してメインとしているのはもちろん、理由があります。
僕自身は、かつて悩みの渦中にあった時には、通常のカウンセリング以外に、積極的に問題解決を図るようなカウンセリングがあるとは知らなかったので、10年近くもかかって、独学で勉強して、主に行動療法によって自力で回復して来ました。
ですが、もしも、問題解決型のカウンセリング(メンタルブロック解除セラピー)を知っていて、それを受けていたら自分自身も1、2ヶ月で大いに希望の光りがみえて、半年で相当回復していたことと思います。
15年以上前ですが、僕が一番悩んでいた頃、それこそ「死にたい」と思っていた頃、「カウンセリング」というものを受けたことがありました。
そのカウンセラーの先生は今にして思えばその人なりに最善を尽くしてくれたと思います。
そのカウンセラーの先生は、女性でしたが、話をじっくり聞いてくれました。
そして、最終的に言った言葉は今でもおおよそ覚えています。
「あなた、そんなに悩むことないじゃないの!私からみたらこれだけ話も出来るし、就職も出来るだろうし、恋人も出来るだろうし、あなたがその気になればいいだけだから!」
こんなようなことを言われました。
言っていることは当たっていると思います。
全てはただの自分の思い込み・・・。
そうなのです。
ほとんどの心の悩みはそうですから。
※決して悩んでいる方を批判しているわけではありません。人間というのは「思い込む」ものなのです。これについてはいずれまた詳しく書きたいと思います。
だから、このカウンセラーの先生の言ったことは「その通り」です。
ですが、このカウンセリングスタイルで問題解決できる可能性は極めて低いと思います。
なぜなら、当人は、その「思い込み」を現実として思い込んで、「死にたい」と思うほど信じ込んでいるのです。
その人間に、「そんなのは思い過ごしだよ!」という言葉がどれほどの意味を持つでしょうか?
もちろん、カウンセラーによっては、そんなことは一切言わず、ひたすらじっくり話を聞いてくれたり、少し、押し付けないアドバイスをくれたりするカウンセラーもいるでしょう。
それでも、僕は長くは続かなかったと思います。
なぜなら、僕が求めていたのは話を聞いてくれる人ではなくて、問題を解決する方法を教えてくれたり、問題解決に導いてくれる人だからです。それも出来るだけ早く。
なので、当時、悩み苦しみ、心も歪んでいた自分には「カウンセリングは、何の役にも立たない、無意味なものだ!」と思えました。
だから、僕は20代の頃「カウンセリング」というものをほとんど信用していませんでした。
「ただ話を聞くだけだろ?」と斜に構えていました。
ただ話を聞くといっても、聴く技術に優れた人や、技術を越えて、一人の人間として聞いてくれる人、存在自体が癒やしとなるような慈愛に溢れた人など様々です。
ひとつ、今だからこそ言えるのは「ただ話を聞いている」わけではないということです。
とは言え、僕の場合は、個人的にカウンセラーとの相性が合わなかったということもあると思いますが、カウンセリングでは悩みが解決しなかったという想いがずっとあったのも事実です。
長くなりますので、今回は一旦、ここまでにしますね。
続きは次回。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー吉田亮介