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電車に乗車する機会が増えてからの愉しみは、

色彩採集=マンウォッティング

その中でも気になるのは、男性のネクタイ


着用しているネクタイが、ご自身で選んだのか、

もしくは奥様に選んだ貰ったのかは定かではないが、

ただ観察する愉しみとして、

ネクタイの色から、その男性の意気込みを勝手に査定してみる。

ネクタイから、その男性の「今日のメッセージ」が視えてくる。


何かしらの交渉やプレゼンがあるのだろうか?

今日は飲み会でもあるのだろうか?

それとも、無難に過ごしたい一日なのだろうか?


色だけでなく、そこにキャラクターがデザインされているものなら

なおさら気になってしまう。


先日、あるセミナーでカラーアドバイスを求められた。

議員選挙に立候補して、惜しくも落選された方から。

名刺を見せていただくと、

中央で議員候補者がガッツポーズをしているが、そのメインカラーはインディゴブルー一色。

名刺からみると、すでに始まる前から選挙競争から離脱してしまっているカラーである。

どこにも、外交カラーが見当たらない。

インディゴブルーを選んだ理由を尋ねると、「好きな色だから」だそう。落ち着く色なのだそう。

まさしく議員立候補者のココロと同調した色が、そのまま名刺に反映されたのだ。


しかし、ココロが求める色が、自分を魅せたいアピールしたい色とは限らない。


そこで、伺ってみる

「議員になる目的と意志に、何を掲げていましたか?」と。

答えは「様々な産業、人々をつないで、新たな産業を生み出したり、産業活性化を促したい」と。


コーディネーターとしての役割を目的とするならば、使う配色は自ずと決まってくる。

オレンジ

ぜひ、名刺やネクタイなどに外交カラーを取り入れていただいたいとオススメしてみた。


色彩の効果には、2つの視点がある。

ひとつは、自己分析からの自己認識

もうひとつは、自己演出法


色彩を日常に実用的に取り入れる為には、こうしたファッションから取り入れていただくと嬉しい。

映画やドラマを見ていると、

色からキャラクターの心情を表現するのと同時に、

キャラクターの意識変化を表現するのに、とても効果的に使っていることがわかる。


そうした視点から、映画やドラマを見ていただくのも新しい試みかと




Senju