ネギま23巻の感想・考察
え~、昨日の記事では大興奮してすみませんでしたm(_ _ )m
今日は気を確かにして真面目に23巻の感想と考察を書いていきたいと思います。
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・全体の流れと概観
①ネギが「闇の魔法」の修得を決意する。
②のどかの単発話。
③木乃香、楓が明日菜、刹那と合流する。
④ネギ、「闇の魔法」の修得に苦戦する。
⑤くーふぇ発見。まき絵達の消息が判明。
⑥ネギ、苦しみながらも「闇の魔法」修得。修行再開へ。
⑦フェイト一行の怪しい企み。
⑧エヴァなどの単発話。
⑨夕映がオスティア行きを決める。間に多少運動部などの単発話。
この巻でだいぶ仲間達の居場所が知れてきた。夕映はネギたちに居場所をまだ知られていないが、オスティア行きを決めたので実質合流したも同然である。
従ってまだ本当に消息が知れていないメンバーはアーニャとハルナとカモだけになる。
カモはまぁギャグで済むとしても、アーニャとハルナの再登場はそれなりにしっかりと描かれるはず。しかし夕映のように複数話を使って描かれることはさすがにないであろう。そう考えると仲間達の発見と合流はこの巻でかなり進んだし、意外とテンポよく魔法の国編は進行しつつあると言えると思う。
20年前の大戦の謎に絡めてだんだんと物語の核心的な部分が明らかになってきている。物語全体の進行としても少しずつ佳境に差し掛かりつつあると言えるだろうか。まぁ、まだまだ終わりはしないと思うが。
この巻は⑨の夕映の話がほぼ丸々3話分あったので、全体の構成としてはやや偏りがあったと言えるだろうか。物語の軸は本来①、④、⑥のネギの修行部分にあるので、夕映ファン以外はこの構成には少なからず退屈感を覚えたかも知れない。夕映以外に3-Aのクラスメイトも出ていないので。
概観としては、ネギの修行がうまくいき、仲間も想定外に順調に発見されたこともあり、読者がなかなか安心できる内容だった。次巻ではいよいよオスティアに行くことになると思うので、ついに血みどろのバトルが始まってしまうのだろうか。
・具体的な考察
ア)ネギと千雨
ネギのバトルシーンは最近かなりグロテスクになってきている。腕の切断、骨折、大量出血など。本格バトルマンガならまだしも、『ネギま』のように明るい作品であまりこういった過剰に暴力的な描写は見たくないものである。もう少し自重してもらいたい。
が、物語の筋としてはまずまずの展開であったか。自分の意志で「闇の魔法」を修得できた姿からは彼のたくましく成長した精神を垣間見ることができたと思う。
千雨は21巻、22巻に続き良いポジションをもらってるなという印象。
ネギがもし目覚めなかったら・・・そう考えると知らず知らずのうちに瞳に涙が浮かぶ・・・葛藤する千雨の姿は今巻の一番の見せ場だろう。
イ)フェイト一行の企み
フェイトは自分が作られた存在だと言った。どういうことだろう?「完全なる世界」と繋がりのある人物なのか。20年前の大戦にもやはり関係しているのであろうか。
ラカンが何か知っているようなそぶりを見せていたことから、相当の危険人物であることには間違いない。もしかしたらナギとも戦ったことがあるのかも知れない。
ウ)運動部+α(夏美)
今巻は真面目な話が多かったため、やや周りから浮いているように感じられた。
まき絵が「火よ灯れ」を使っている描写があったが、これは冗談なのであろうか。
もし本当に修得したものだとすると、かなり無理な設定な気がする。というか今までのネギパーティーの努力を嘲笑うかのようなものだと思う。
仮にまき絵に魔法の才覚があったとしても、こうも簡単に魔法を修得されては今までの設定と照らし合わせてみてもかなり説得力に欠けるものだと思う。あの天性の才能を持つ木乃香や要領の良い夕映でさえもあれだけ修得に時間がかかったというのに(ましてや未だにのどかなどは習得できていないというのに)。
魔法という物語上重要な要素をギャグ半分で修得させないで欲しいものである。
エ)夕映の魔女っ娘話
急激な成長ぶりには驚いたが、作画もまぁまぁで好感が持てた。
唯一、展開がありがちで先が読めてしまうところが残念であった。
※今巻の夕映に関する詳しい考察については明日の記事 をご覧になってください。
オ)作画
キャラごとに作画の気合いの入り方に差が感じられた。また、大ゴマが多く昔のような緻密な書き込みはさらに見られなくなりつつあると思う。
カ)総合評価
B (A~Gの7段階評価)
夕映のエピソードが個人的には満足であった。