ご訪問ありがとうございます
健康を保つには、病気にならないようにすること
つまり、予防が第一で、それには日々の養生が大切
そこで江戸時代の名著、貝原益軒先生の『養生訓』をご紹介します
「わかりやすく、かみくだいて」がモットーなので、意訳になると思います
ただし、東洋医学用語はそのまま使いますので、解説を加えます
目次はこちら→ 『養生訓』 目次
ご訪問ありがとうございます
健康を保つには、病気にならないようにすること
つまり、予防が第一で、それには日々の養生が大切
そこで江戸時代の名著、貝原益軒先生の『養生訓』をご紹介します
「わかりやすく、かみくだいて」がモットーなので、意訳になると思います
ただし、東洋医学用語はそのまま使いますので、解説を加えます
目次はこちら→ 『養生訓』 目次
心は楽しくして、苦しめないようにしよう。身体は働かせて、休め過ぎないようにしよう。我が身を愛おしむのはいいけど、度が過ぎちゃいけない。
美味なものを食べ過ぎたり、美酒を飲み過ぎたり、色を好み過ぎたり、身体をいたわり過ぎて仕事を怠けては横になってばかりいる。そんなふうに自分を甘やかしてばかりいると、かえって害になってしまうものだよ。
病気でもないのに補薬をやたらと飲むと、病気になってしまう。これも自分を可愛がり過ぎることで起こる。子どもをいつくしみ過ぎて、その過保護が子どものわざわいになってしまうようなものだ。
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1) これもまた、本業が儒学者の益軒先生らしい表現ですね。それで、タイトルを「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」にしてみました。益軒先生ご自身、本文に引用されてるワケじゃありませんけど。
東洋医学では、身体をだいじにし過ぎて動かないでいることを安逸過度といいます。本家春月の『ちょこっと健康術』の「生活不活発病を東洋医学でみると」にあるように、安逸過度は脾の働きを低下させます。
現代医学でも、「人間は動物なんだよ」でまとめたように、安逸過度は生活不活発病のもとと考えるようになりました。 西洋医学が東洋医学に追いついてきたって感じ。
食べ過ぎ・飲み過ぎ・好色が身体に悪いってことは、これまでも『養生訓』に取り上げられてきたとおりです。
2) 補薬は、読んで字のごとし、補う薬。何を補うか?というと、それは気です。病気もなく健康な人は、十分に気がめぐっています。そこへ補薬を飲んでしまうと、過剰になって、詰まらなくいいところで詰まっちゃう。そうなると、気が滞って病気になるってことなんです。
医師に処方されたなら別ですが、やたらとサプリメントや栄養ドリンクを摂ることも、必要のない補薬を飲むのと同じこと。かえって肝臓を傷つけます。肝臓のためにと飲んだウコンドリンクで肝臓が弱ったという報告、けっこう耳にします。気をつけましょうね。
3) 子どものためにと思うこと、目先の安全だけを考えてしまうと、過保護になりがちですね。ディズニー映画の『ニモ』のように、子どもに必要なのは「ただ守られる」ことじゃなくて、世の中には危険があると知ること、その危険を回避したり対処したりする術を学ぶこと。自分の健康もまた、それと同じだと益軒先生はおっしゃっているワケですね。
4) 『養生訓』の各項にはタイトルはついてません。したがって、タイトルにある「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」は、中身から判断して私が勝手につけたものです。原文をお読みになりたい方は、こちらへどうぞ→中村学園 デジタル図書館
一天一笑、今日も笑顔でいい1日です。