私、本郷ひろなかは、1992年からアドラー心理学を学び、実生活の中で実践してきました。


岸見一郎先生の「嫌われる勇気」の中に書かれている理論が、アルフレッド・アドラーが創始した個人心理学=アドラー心理学なのですが、


少し、理解するのにコツがいるものがあります。


それを、アドレリアン歴20年以上の私本郷が、読み解いていきたいと思います。
※アドレリアンとは、アドラー心理学を自分の生活の中で実践していっている人たちのことをアドレリアンと呼びます。




最初は、「目的論」です。


アドラー心理学では、物事に原因がないとは考えていません。原因はあるだろうけど、原因を考えてもあんまり役に立たないんじゃない?それよりも、その人間の目的を考えた方が役に立つよ。


と主張しているのです。


理科や物理の実験で、木でできた斜面を木で出来た球などを転がす実験がありますよね。


あれで、球が転がる原因はなんでしょうか?


1:そこに斜面があるから。

まあ、そうですよね。


2:転がした物体が球だったから。

違う形ならば、転がらなかったかもしれませんね。


3:重力があったから。

ですよね。宇宙空間なら転がらないでしょう。


4:球に適度な重さがあったから。

球がシャボン玉や風船くらい軽かったら、転がりませんよね。適度な重さが必要です。


5:斜面が滑らかだったから。

もし、ゴキブリホイホイのような斜面だったら、止まるかもしれませんね。


6:球面が滑らかだったから。

まあ。これも。


7:球をそこにおいたから。

そう。人間が置いたからですよね。


さあ、こんな単純なものですら、原因が7つも出てきました。本当はもっとあるんですが。


人間という存在は、この世で最も複雑な存在です。


人間が、そのような行動に出た原因は?といったら、そりゃあ 原因はあるでしょうけど、100や200じゃ効かないんじゃないですか?


そんなにたくさんの原因を全部見つけて、対処するって    不可能じゃないですか?


それに、原因の多くは過去にあって、、、、、過去って変えられないですよね。


だから、私たちは、原因を探らないんです。無意味で、役に立たないから。


でも、私たちは人間は、意志を持って 決定権を持った存在だと信じているので、だったら、人間の表出すること全てに 何等かの 目的 がありますよね。


その目的を知れば、いろいろと対処の仕方もあるじゃないですか?


だから、私たちは、目的論を使って解釈するのです。


このお母さんが、宿題をしてない子どもに「何で、早いうちに宿題してなかったの?早い時間にしておけば、こんな時間にする必要ないでしょう?本当に、この子は。」


と、怒って、ガミガミ説教しました。


ああ、このお母さんは、子どもを自分の思い通りに支配したくて、で、怒りという感情を作りだして、その感情のエネルギーを利用して、ガミガミ説教したんだな。


と、解釈します。


お母さん、支配したら、子どもは自立しますか?自立しませんか?


と、考えてもらうわけです。


ほら、目的論って役に立つでしょう?



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