千葉県柏市の連続通り魔事件の犯人が、ものすごく自己顕示欲丸出しの書き込みをしたり、捕まる時に、yahooチャットさいこー!などと叫んだりしていますね。
彼の書き込みを読みましたが、よっぽど「特別」になって、注目を浴びたかったのでしょうね。
ほめたり、叱ったりして育てると、人生が思うようにいかないと、彼のように、特別なことをして注目を引こうとする人がいます。
こう育てたら、絶対こうなってしまうと言っているのではありません。
アドラー心理学の考え方は、自己責任が前提なので、どんな育てられ方をしようと、最後の決定権、責任は、自分です。
だから、ほめたり、叱ったりして育てても、あれだけハチャメチャな人生を選択する人は滅多にいないのですが、
しかし、アドラーが「叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動をしなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになるのだ。」と言った通りに、
自分のことを評価してくれない世間に対して、敵意を抱くようになったようですね。
彼は、自分に自信を持つためには、他者からの評価が必要だと考えから抜け出ることができなかったようです。
だから、あんな長いグロテスクな異様な自己紹介の文章を書き、yahooチャットで、しきりに注目を得ようとしたのでしょう。
私たちにコントロール不可能なものが二つあります。
過去 と 他人です。
自尊感情を保つのに、誰かに好かれること、周囲からの評価、他者承認が必要だと感じている間は、絶対に幸福にはなれません。
なぜならば、その評価をくれる他人を自分の思い通りにコントロールすることは不可能だからです。
ほめたり、叱ったりすることは、他者からの評価を与える行為です。ですから、その圧力を跳ね返せるならばいいのですが、跳ね返さないで、他者からの評価が必要だと勘違いした人は、大変な苦労をします。
その勘違いから抜け出すまでは、不幸な感覚にさいなまれ続けるからです。
たいていの人は、その不幸な感覚に苦しんで、犯罪まで走らずに、
薬物中毒、仕事中毒、ギャンブル依存、sex依存、共依存などの様々な依存でごまかしたり、
病的な症状を出すことでごまかしたり、
劣等コンプレックスを振り回して課題から逃げたり、
優等コンプレックスを振り回して自慢しまくったり、
社会や周囲の人などの悪口を言い続けてうさを晴らしたり、
差別的行動やイジメやパワハラやDVをすることで、発散した錯覚に陥ったり、
などなど、問題を起こすことで、ごまかしちゃうのです。
本当の課題は、自尊感情を持つためには他者承認は必要ではなく、
自分が進んで誰かの役に立つ行動を起こし、そのことで自己満足するというだけでいいんだ。ということに、気づき、人生の諸課題をクリアして行くことなのですが、
多くの人は、勇気を持って、その本物の課題に向き合おうとしません。
そして、とんでもない輩の場合は、評価をくれなかった世間を恨み、人を憎み、犯罪という究極の復讐をするのです。
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