ホステス専門アドバイザー:REINAです。
景気が悪くなると、全体的に売上が落ちてしまいがちになりますね。
私がホステス業を引退してから、今年で10年。
外から見ていると、つくづく思うことがあります。
夜の街も、ずいぶん変わりました。
お水の世界に入ったころはまだバブル弾けた直後で、繁華街にはその名のとおり、華やかで賑わっている街でした。
それがだんだんと人数が減り、企業からは接待費が削られていき、自腹で飲まなくてはならなくなった。
その時代も、お姐さん達や老舗のママさん達から見れば、ずいぶん変わった、と言える状態だったと思います。
それでもまだよかったんです、いわゆる【飲みケーション】が当たり前にあったから。
でも徐々にそれも減って、タクシー代等を出せない人は終電で帰るようになり、どんどん状況は厳しくなっていきました。
それと同時にこころの時代に突入し、アルコール依存が取り立たされるようになると、世間から目が厳しくなりました。
そして、東日本大震災。
あの震災の影響は大きく、一気に人足がなくなり、お店もなくなりました。
お店が入れ替わるのは3ヶ月周期、と言われるほど、夜の街は厳しくなっていったんです。
これは、地方に行けば行くほど、状況はかなり厳しいと思います。
この間、どれだけ耳にしたか分からない、このセリフ。
「不景気だからお客さんがいない」
うん、確かにそのとおりです。
でも私、それは言い訳だと思います。
そんな時代でも、地方でも、飲みに出る人は出るし、お金を使う人は使います。
儲かっているときにも地道な努力を続けるお店と、儲かっているからと気を抜くお店と、力の差が出るところ。
お店の女の子が少ないからとか、若い子がいないからとか、女の子達のプロ意識が足りないからとか、そんなのも関係ない。
ママしかいないお店でも流行るお店は流行るし、若い子がいなくても売上があるお店もある。
女の子達のプロ意識が足りないのは、女の子達だけのせいではありません。
そうやって、周りのせいにばかりしているママ(またはオーナー)自身の問題だと思う。
自分の店だもん、がんばるのは当たり前。
私がこんなに頑張ってるのに、ママがこんなに頑張らないといけないお店なんてない。
そう言うママさんもいて、ビックリします。
ママが頑張らない店なんて、ないです。
頑張らなければ、潰れるだけ。
売上が悪ければ自分の利益が少ないのは当然、その分儲かってるときは儲けたはず。
経営者ですから、苦しいときに一番苦しい思いをするのは当たり前です。
それが嫌なら、オーナーママなんか辞めたほうがいい。
なんてね、エラそうに言ってるけど、私だって立派なママだったわけじゃないです。
うまくいかないときは、愚痴のひとつもこぼしたくなる。
頑張ってもどうにもならないときは、つい誰かのせいにもしたくなる。
それは自分の弱さと未熟さゆえなんだけど、そういう気持ちになるのはすごく分かるんですね。
だって、経営って本当に大変ですもの。
雇用されてるときには分からないけど、自分がいざその立場になると、今までお世話になった人達に足向けて寝れないなーって思うくらい。
だけどその愚痴は、女の子達に言っちゃだめだと思うんですね。
やる気が出るどころか、逆効果にしかならないと思う。
母娘と似てて、女の子達はママのことをよく見てるから、言わなくたって大変なのは分かります。
LIBERALでも、そう言う女の子、います。
「すごく大変だと思う。私自身の売上なんかどうでもいい、何とかママの力になりたい、ママを助けられるようになりたいんです」
って。
そのお店のママは、何があっても愚痴ひとつこぼさないし、嫌な顔もしない、いつも笑顔で女の子達に「ありがとう」と言ってくれるそうです。
そうだろうなって思いました、だから女の子が頑張ろうって思うんだろうなって。
経営者は大変、だけどその道を選んだのは自分だから。
言い訳するな、愚痴をこぼすな、とは言わない、言っていいと思う。
ただ、言う場所、言う相手は選んだほうがいいかな、というだけです。
今、夜の街で頑張ってる人達は本当に大変だろうなって心底思うんですよね。
ママも、女の子も。
だけど、そこを心の拠り所だと思って来てくれるお客様がいるなら、頑張ってほしいです。
愚痴りたかったら、いつでも私でよければ聴きますから。
せめて女の子とお客様には、笑顔で接してあげてください。
そのためのCo-Co-Netでもあるんですから、ぜひ使ってください^^