昨日は春の嵐の中、新大久保へ立ち寄りました。
連れは韓国通の智恵ちゃんです。

東京・新宿の隣りにあるここには、日本有数のコリアンタウンがあります。
買出しで時折来るこの街は、
噂以上の様変わりを、見事に遂げていました!

新大久保駅の前を走る大久保通りに並行して、
南側に職安通り、
さらにその南に区役所通りが走っており、
そこから先はもう新宿もすぐそこです。

新宿2丁目も歌舞伎町も徒歩圏内で、
ホテル街も程近く、客待ちの女性が立っている姿もよく目にしていて、
昔からどこか危ない香りのする界隈でした。
不思議な魅力があり、背伸びをしては、よく足を踏み入れていました。

ここしばらくは、昼間ばかりで
仕事としての関わりが多く、
職安通りにある大きな食材店に車で行き、
生の高麗人参や韓国の野菜、さまざまな部位の肉、キムチ、あらゆる韓国食材を手に入れては、
帰りに職安通りや区役所通りの近くで、
気になる料理を探して食事して帰ることがほとんどで、
大久保通りは、もう何年も行っていなかったのですが…
ゆっくり歩き回らなかったせいで、
この激変に、最近まで全く気づかずにいました。

K-popの影響?それとも新ドラマ?
元気なおばさまたちに混じって、
今はものすごい数の若い子達で溢れています。
久々に電車で赴き、
新大久保駅を降り立ったときからずっと、目を見開いてびっくりし通し、の人出でした。
大げさでなく、原宿の竹下通りのようですよ。
その人並みのエネルギーたるや…言葉が見つかりません。
(二人で行ってよかった・・・)と思うくらい、
韓流について門外漢でも、来ちゃっていい?・・と
ひとりごとがでそうなくらいな勢いでした。

駅の近くのタレントグッズの店にも黒山の人だかり。
さながら原宿のジャニーズショップ。

ドラマの設定にもある、イケメンしかいないコーヒーショップも人気のようです。
夜に開く、そういうバーもあるようでした。

でも、いつまでも恋をするのはいいことなんですね。
若い女性はもちろんですが、
更年期も老化もまるで感じさせない、活き活きした中高年の女性の方々が、
コリアンタウンで昼も夜も楽しんで、きれいになる韓国料理を頂いて、
さらに元気になって帰っていくって、悪くないなと思ったんです。
う~ん、でも自分自身は、どうも飽きっぽいようで、
追いかけたくなる対象は見つかりそうにありませんでしたが。

この街を歩いていたら、情けないくらい、
色気より食い気が勝っていることにしみじみ気づいてしまいました。

テレビや雑誌、インターネットで紹介されているのでしょう、
並んでいる店もいっぱい。
きれいになれるサムギョプサル(豚三枚肉の焼肉のたっぷり野菜添え)のお店も増えました。
コラーゲンたっぷりの牛骨スープ、ソルロンタンも魅力でしたが、
結局はやっぱり大久保通りでなく、
いつもの職安通りの老舗の松屋で、豚骨とジャガイモの鍋、カムジャタンを頂いてきました。

降り立って数時間で、身も心も満腹になり、
帰って、買ってきた豚足を煮込みました。


*ゆで豚足と豚足の柔らか煮 レシピ
材料:豚足1kg、長ねぎの青い部分、にんにく、しょうがの皮、酒1カップ、きび砂糖1/2カップ、しょうゆ大さじ6、みりん大さじ4、中国山椒5~6粒、八角1かけ

作り方
1、豚足は食べやすく切り分けてあるものを選び、3回ゆでこぼす。(真空パックのものはこの作業はいりませんが、一度湯通しするとより食べやすいです。)
2、たっぷりの水にねぎ、しょうが、にんにくを加え、豚足を入れて1時間半くらいゆでる。
3、ひとつ取り出してやわらかくなっているようなら、そのまま頂く分と煮込む分を取り分ける。
スープはおいしいのでとり置いて、鍋や麺のスープにできますよ。
4、鍋に煮込む分の豚足と2リットルの水、酒、砂糖を入れて、山椒や八角も入れて30分ほど煮込む。
煮汁を煮つめて煮えた豚足に絡めて。

あまっていた鶉の卵も途中で煮込みました。

$cocorofood  ~こころに効く  料理とできごと~

ひと晩おいてからさらに温めると、よりおいしいですよ。
酒の代わりに泡盛で煮れば、沖縄のてびちになりますね。
てびちと、豚足の煮汁で沖縄そばもおすすめです。

きれいにさばかれた食材で料理するのは手間がないけれど、
こういう豚の足とか、内臓とか、耳など
臭みを取りながら、やわらかくおいしくしていく手間の代わりに
おいしいスープなどのごほうびが同時に出来上がるのも、
なかなかいいものだと思っています。

そのまま頂く分で取り分けておいたものは、
グリルで焼いて、酢味噌かポン酢でいただくといいですよ。

$cocorofood  ~こころに効く  料理とできごと~
新大久保でやっと見つけた、米と麹だけのマッコリと、今夜頂こうと思います。

他ではなかなか見つからないものがあり、目が放せない街です。

また今の新大久保は、
あらゆる年齢層の女性のエネルギーが満ち満ちた街でした。

今回は時間があまりなかったのもありますが、
あまりに並んでいて食べられなかったホットク(ナッツとはちみつ、あんこなどの入ったホットケーキのようなおやつ)を、今度は歩きながら食べたいなあ。


これは、着いてすぐに、「知らなかった…」とつぶやいてしまった
新大久保、タレントショップのスナップです。
彼女らの生み出す経済効果は、ものすごいものがあると思いました。



元気になりたい女性(そういえば、男性は行きにくくなったかも…)は、
一度歩いてみるのもいいと思います。