言葉 | 心音(ココネ)書道

言葉

例えば、万葉集をひもとけば、千年以上前の言葉が、そこにはある。そのころ生きていた人間はもう誰もいないし、風景もすっかりかわってしまったろうけれど、言葉はそのまんまの姿だ。私が歌を口ずさめば、千年の時を越えて、鮮度を落とすことなく言葉は蘇る。言葉は永遠なのだ。
けれどたとえば、今日私が恋人に言った『好き』という言葉、他の人が使う『好き』とは違うものだし、私がこれはまでに言ったどの『好き』とも、まったく同じということはない。今日の、この状況で、この二人のあいだで成立している『好き』は、たった一度きりのもの。言葉は、一瞬のものである。。。

これは、俵万智さんの、本の中からの一節です。
とてもわかりやすい。。
古典の勉強と現代の今の私の書。
通ずるところあり。。です。