春のシチューはガーデン風-水曜日には空を見よう。 | COCOのおいしい話

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またまたしばらくご無沙汰してしまいました。

 

お元気ですか?

 

カリフォルニアは、ここ数ヶ月、例年になく雨の多い天気になっています。

 

LAに越して来て今年で11年目になりますが、雨季らしい雨季を体験するのは10年ぶりくらいではないでしょうか…この程度の雨では、まだまだ水不足は解消しないらしいですけどね。

 

庭の薔薇がいつもの年より沢山蕾をつけたのも、やはり恵みの雨のおかげなのかな。

 

苗を植えてから二年、茎はよく伸びて葉も元気に繁るのに、一向に蕾がつかなかったつる薔薇のピエール・ガニエールが、昨日初めての花を咲かせました。

 

 

バラ、ピエールガニエール

Pierre Gagnaire, The Climbing Rose

 

嬉しいな♪…この一重の薔薇が見られるのを、ずっと楽しみにしていたのです。

 

先週は真夏日が続いたりもしましたが、ここ数日は最高気温が20℃前後なので過ごしやすいです…薔薇も人も。

 

先週末から夏時間が始まって日没が7時過ぎになったので、夕飯のテーブルが明るくなりました。

 

 

イースターバニーズ

 

 

もうすぐイースターですので(今年は27日)、ウサギのホルダーに今年はエッグ型のキャンドルをしょわせて飾ってみました…チューリップは買ったブーケ(↓)の中の茎が折れちゃってたものなので、つんつるてんですけど。

 

 

サロンのチューリップ

 

 

さて、今日は久しぶりに銀之丞作の夕食をアップします。

 

一昨日の日曜日、彼が作ってくれたのは「チキン・ジャルダニエール(鶏肉のガーデン風シチュー)」。

 

 

チキンのガーデン風、ディナー

*Chicken Jardinière

 

夫が好きなフランス人シェフ、ジャック・パパン氏の料理書を参考にしたそうです。

 

 

ジャックパパン料理本

 

 

ちなみにこの本、去年の私から夫へのクリスマスプレゼントでした。

 

「ジャルダン」は英語で言えば「ガーデン」ですが、「畑」の意味合いもあるのかな?

 

じゃが芋、人参、小玉ねぎ、マッシュルーム、グリンピースは畑から…ではなく、残念ながらスーパーから引き抜いて^^来たものですが、パセリ、セージ、タイムは庭から摘んでふんだんに。

 

鍋で短冊に切ったソルトポーク(ベーコンやパンチェッタでも)70gを炒め、脂が出たら皮を除いた鶏もも肉4切れを入れ、軽く焼き色をつけます。

 

小麦粉少々(4人前に大さじ1杯半)と塩、胡椒を振り入れ、1分程かき混ぜたところに白ワイン、チキンストック(なければ水でも)を200ccずつ加えます。

 

ここに一口大に切った野菜と荒く刻んだにんにく1~3片分、ハーブのブーケガルニを入れて45分ほど煮込み、最後にグリンピースを入れて軽く煮たら出来上がり。

 

 

チキンのガーデン風、アップ

 

 

小麦粉が入るのでスープにはあるかなきかの微かなとろみがついています。

 

じゃが芋も人参も小玉ねぎも、崩れはしないけど口の中で圧せば潰れるくらいの柔らかさ。

 

ソルトポークとワインのおかげで味が引き締まって、塩胡椒だけの味付けですが、普通のポトフよりもずっと深い味わいのスープに仕上がっていました。

 

うーん、美味しかった~!

 

お料理にも使い、夕飯のお供にもなったピノ・グリージオはイタリア産の「サンタ・マルゲリータ」。

 

 

白ワイン、サンタマルゲリータ

 

 

シチューのレシピには「フルーティーでドライな白を」とあったんですが、このワイン、全く名前だけで選びました。

 

上でも使った、私が最近気に入っているのジノリのお皿の名前が「サンタ・マルゲリータ」だったから…というたわいもない理由です。

 

 

ジノリ、サンタマルゲリータ

*Richard Ginori, Santa Margherita Series

 

名前を裏切らない、フルーティーな、でもキリッとしたグリージオで鶏肉によく合っていたのでよかったです。

 

 

週の真ん中の水曜日は。

 

私は「週末までまだ、今日を入れて3日もあるのかあ…」とちょっとグレーな(ブルーというよりグレーですね)気分になることも多いのですが、そんな時は。

 

「水曜日には空を見よう 土曜日にわらうため」

 

この詩を思い出すと、フッと肩から力が抜けて、少し気持ちが明るくなるような気がしています。

 

小学5年生の頃に読んだ「木曜日のとなり」という児童書に載っていた詩です(吉田とし作)。

 

6年生の「モク」こと木綿子(ゆうこ)は、同級生の「安堂くん」が家庭科で作っていたのれんに詩を書いているのを見て以来、彼のことが気になり始めますが…。

 

今改めて、何て素敵なタイトルの本だろう、と思います。

 

家庭科の課題が「のれん」だったところに時代を感じますね(ちなみに、私が小6の時作ったのはエプロンでした)。

 

きっと昔より、今読んだ方がずっと面白く感じるはずの内容だったと思うのですが、手元にないのが残念です(今は絶版でしょうね)。

 

当時、「二人の思いは清らかなのに、周りの大人はなんて汚れた目で二人を見るのだろう…」という感想を持ったことを憶えています。

 

あっ、珍しく(笑)、これは食べ物関連の本じゃないんです(確か登場したのはインスタント・ラーメンくらいだったと…←ヤッパリ憶えている^^)。

 

この詩の「水曜日」と「土曜日」という微妙な間隔に、何となく納得。

 

木曜日ではなく、金曜日でもなく、土曜日に、笑えるように。

 

ゆっくり、じんわり、緩行性。

 

空を見上げてみましょうか。

 

 

 

 

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