こんばんは。(・ω・)/

今日の千葉は雨、しかもかなり寒い一日でした。

木曜日に抗がん剤(FOLFOX)をうち、昨日は会社で仕事をこなし、今日お持ち帰り点滴(5-FU)を外しました。

吐き気、食欲不振は今日あたりから強くなり4日間ほど続きます。

薬の影響か、精神的な落ち込みも同時期に続くのですが、こういう時は無理に気分を上げようとせず、心を静めて時をやり過ごすのがいいのかもしれません。

そんなときによく読むのが『生きて死ぬ智慧』という本。

柳澤桂子さんが書かれた、般若心経の現代語訳です。

10年くらい前でしょうか、NHKスペシャルとしても放送されて話題となりました。

柳澤桂子さんは、生命科学者でもあり、50年以上原因不明の難病に苦しみ続けてきた方で、現代語訳も、その知識や経験に基づく内容になっています。

例えば、「是諸法空相」に対する訳は、

お聞きなさい

あなたも 宇宙のなかで

粒子でできています

ほかの粒子と一つづきです

ですから宇宙も「空」です

あなたという実体はないのです

あなたと宇宙は一つです

という感じです。

この部分が自分のお気に入りです。にっこり

私と人やモノとの間には空間があって、自分とそれ以外を隔てているのですが、空間といってもそこには空気が充満しているわけで、極限までミクロの視点で見ると、この世界、宇宙はとても小さな粒子(素粒子)でできた一つのもの(実体をもたないもの)だと。

そこには自分や他人、人や動物、地球や太陽、液体や気体という区別すらありません。

自分は一人ではなく、あらゆるものと一つづきで、大きなものに包まれているような安堵感を覚えます。