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<元記事>
 「とりあえずビール」が当たり前だった時代も今は昔。ビール離れは止まらず、2015年上半期のビール類市場規模は前年比99.4%と、3年連続のマイナスだった。市場が縮小するなかで限られた消費者をめぐり、ビールメーカーのシェア争いは激しさを増す一方だ。
 言わずと知れたビールのトップブランド「アサヒ スーパードライ」も、苦戦を強いられている。

 現在、アサヒの経営は「スーパードライ一本足打法」と言われる。アサヒグループ傘下にはソフトドリンクや食品を扱う企業も属するが、グループ全体の利益のうち、実に95%はアサヒビールが稼ぎ出す。そのアサヒビールの売上高の6割以上はビールであり、ほとんどがスーパードライだ。その大黒柱が不調に陥っている。

 スーパードライの上期の販売数量は前年同期比97.4%で、市場全体の縮小よりも落ち込み幅が大きい。不振の背景には、昨年発売したスーパードライの高価格品「ドライプレミアム」の失速や、今春発売した派生品「エクストラシャープ」の伸び悩みといった商品面の問題もあるが、最大の理由はビール業界2位・キリンの猛攻だ。

全文はこちら http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150720-00077303-toyo-bus_all

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 好調な時は集中的かつ効率的に投資できていいんだけど、逆風が吹いて来た時の影響も大きいのが「一本足打法」なんですよね。バブル期に各業界が多角化に走り失敗して資源の集中への揺り戻しが起きましたが、シャープの液晶とかソニーのテレビやAV機器の不振を見ていると今回また逆の流れが生まれてきそう。

 ただ、今回アサヒがシェアを取られた大きな要因は法人や外食産業需要なんですよね。あと、キリンやサントリーにしてもCM等でのイメージ戦略に左右されるところも多いんで、流れがまた変わるとも限らないですし。

 個人的には、スーパードライは派生商品を出すべきではないと思います。知名度の高いブランドに乗っかるのが売上を伸ばすには効果は早いけど、ブランドイメージの短命化につながると思いますし。あと、そろそろ長年CMをつとめて来た福山雅治から別の人に起用を変えて、ブランドイメージの新たな展開も必要かもですね。