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<元記事>
 うどん業界で2強とされている丸亀製麺(トリドール)とはなまるうどんだが、店舗数を比べてみると丸亀製麺は国内に約780店舗で、はなまるうどんは約330店舗と大きく差が開いている。はなまるうどんは00年に丸亀製麺よりも先んじて事業を展開したが、讃岐うどんブームの終息とともに業績が低迷し、吉野家HD(当時は吉野家ディー・アンド・シー)に吸収された。

 他方、丸亀製麺は急速に勢力を拡大し、09年にはなまるうどんの店舗数を追い抜いてからも年間100店舗を超える出店攻勢を続け、独走態勢を築いてきた。ところが、その丸亀製麺の勢いに昨年から陰りが見え始めた。出店ペースが落ち、14年3月期決算は売上高783億1800万円(前年同期比10.5%増)、営業利益50億1400万円(28.8%減)、経常利益49億2400万円(28.7%減)、 当期利益8億4900万円(73.9%減)となった。要因としては、出店が速すぎて人材育成が追いつかず、またカニバリズム(チェーン店同士で客を共食いすること)が起き、さらにライバルが増えていることが挙げられる。

全文はこちら http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150715-00010007-bjournal-bus_all

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 丸亀製麺失速の理由がいろいろ書かれてますが、出店スピードに人材育成が追いついていないとか、店同士での客の食い合いの他に重要な原因があると思います。それは「意外と安くないと客が気づいたこと」。

 一番安いかけうどんと釜揚げうどんの並でも290円(丸亀には小サイズはないのです)。これにトッピングを載せたり、他のメニューを頼んで行くとあっという間に500円くらいになってしまい、牛丼やハンバーガーなど他のファストフードと変わらなくなってしまうんですよね。
 はなまるの場合はかけうどんの小130円、中230円と、かけに関しては値段を意図的におさえています。このへんの差が徐々に出始めているのかも。

 で、記事にあるスタバの復活との最大の違いは…スタバが外資企業なことに尽きると思います。日本人ってまだまだ「舶来モノ」に弱い顕著な例。少々高くてもスタバを利用することで、所詮ドトールなエクセルシオールや名古屋ローカル企業のコメダでは手に入らないステイタスを感じるわけで。だから、いくら丸亀やはなまるががんばったところで高付加価値化には限界があるどころか、逆に客離れを引き起こすだけだと思います。ここは基本メニューをいかに磨いて行くかに尽きるのではないかと。